採用マーケティングとともに耳にすることが多くなった採用広報。
そこで
- 採用広報とは何か?
- 採用広報の手段にはどのようなものがあるか?
などについてまとめます。
採用広報とは?
Chapter 8 で 採用マーケティング は、 未来の社員となる候補者さんにとって価値のある労働環境を提供するための活動 と定義しました。採用広報はそのための手段の一つで、選考に応募してもらった場合や、入社した場合の認識合わせにつながる 情報発信活動 のことを指します。
採用広報の効果
認知拡大
採用広報で自社の発信をみてもらうことを通して自社の認知を高めることができます。 単純接触効果 も加味すると、一定以上の量で常に視界に入り続ける必要があるでしょう。
特に効果的なのは潜在的な候補者の方々の日々の業務の通り道に位置する情報を発信することです。例えばサーバーサイドの開発をしている人がターゲットの場合、サーバーサイドエンジニアなら一度は必ず通る技術的課題や設計手法に関するアウトプットをし、その質が高ければ多くのサーバーサイドエンジニアがその記事を目にすることになり、結果として多くのサーバーサイドエンジニアに自社を知ってもらうことになります。
興味喚起
採用広報の内容が個々人が転職先に対して求める重点ポイントと重なっていれば興味を高めることができるでしょう。また、純粋に役に立つ情報は感謝されるため、ポジティブな印象を残しやすく、結果的にその方がいざ転職をする際に想起してもらいやすくなるでしょう。
認識合わせ
採用広報の内容は認知・興味を高め、選考参加に影響を与えるものです。それだけではなく、実は入社後の体験に影響を与えます。入社前に企業の発信を通して知っていた企業の魅力・特徴は未来の従業員からみると一種の約束になります。 従業員体験の文脈ではこれを契約 とよび、特に広報活動の結果としてブランドイメージとなっているものによる契約はブランド契約と呼びます。
ここで乖離を産まないように、採用広報で発信する内容は事実ベースで盛らずに伝えることが重要です。また、未来の従業員が知りたい内容であろう内部に関する情報をできるだけ広く開示していくことが重要です。
採用広報の手段
採用広報の手段を挙げます。
- オウンドメディア
- 会社全体のブログ
- 技術ブログ
- 外部メディア
- 外部メディアの取材記事
- イベント
- 自社イベントの実施
- 他社との合同イベントの実施
- 外部イベントのスポンサー、社員の登壇
- SNS での発信
- 個別投稿による発信
- ブログや外部メディアなど、他の方法で発信した情報を SNS で拡散する
- その他
- カジュアル面談
- 動画配信
- ポッドキャスト配信
- Entrance Book
- 採用ウィッシュリスト
- Employee Advocacy