ATS について説明します。
ATS とは?
ATS は Applicant Tracking System (候補者管理システム)の略称で、 採用活動において応募してくる候補者さんの情報、ステータスなどを管理するシステム です。
Spreadsheet で採用管理をしているケースもあるかと思いますが、 Talentio Hire など小規模なら無料で使えるサービスもありますので、基本的に採用をするなら ATS を活用するほうが好ましいでしょう。
ATS の例
国内のプロダクトとしては
などがあります。
基本的な機能
ATS が備える基本的な機能には以下のようなものがあります。
- 選考ステップの管理
- 選考評価の管理
- 選考評価以外のメモの記録
- タレントプールの管理
- リファラル採用機能
- 外部媒体、エージェントからの候補者連携機能
- 外部サービスとの連携機能
- 選考データの分析機能
- 社内の利用ユーザー管理機能
サービスごとの細かな機能差については随時変化もするため、各サービスのホームページで確認したり、問い合わせて確認してください。
機能の把握
ATS は様々な機能を備えています。また、その機能は随時追加されていきます。そのため、利用にあたって ATS が備える機能の把握が活用の前提になります。ここを怠ると「実は ATS の機能を活用した採用プロセスの改善が可能だが機会を損失したまま非効率な採用業務を継続する」という状態が発生します。 ATS の活用に限った話ではないですが、オペレーションですべての時間を使い切らず、業務プロセスを継続して改善するための余力を確保しつつ採用活動を進めましょう。
ATS と自動化
ATS の中には API [1] を公開し、プログラムから制御できるようになっているサービスもあります。そのため、 API を活用しつつ、採用業務の一部を自動化することで効率化やぬけもれの抑止など質の向上をすることができます。ただし、一般的な人事部門には ATS の公開 API を元に自動化を実施するための仕様策定をすることや、自動化をするために十分なプログラミングスキルを備えた人物はいないことがほとんどでしょうから、情報システム部門やソフトウェアエンジニアが所属する部門の採用関係者などと連携し、自動化のための協力体制を構築しましょう。