候補者体験( Candidate Experience ) とは、面談・選考などを通した候補者さんの体験のことです。
例えば
- 応募フォームがわかりにくかった
- 選考の際に毎回同じ担当者が寄り添ってくれて安心できた
- 選考担当者が高圧的で不快だった
- 選考からオファーまで通してぜひ入社してもらいたいという熱意を強く感じた
などのような体験です。
候補者体験の範囲
- 広義の候補者体験 - 認知~内定受諾まで
- 潜在候補者体験 - 認知~応募前まで
- 狭義の候補者体験 - 応募~内定受諾まで
候補者体験を向上させる目的
候補者体験を向上させる目的には主に以下の3つがあります。
- 意向上げのため
- 入社後の従業員体験の一部として
- 評判の維持・向上のため
意向上げのため
面談、選考を通してぜひ入社してもらいたい候補者さんだった場合、できるだけアトラクトして意向上げをすることで、内定受諾の可能性を高めることで、選考競合より自社を選んでもらいたいところです。
入社後の従業員体験の一部として
候補者体験は広義においては従業員体験の一部です。面談、面接できいた内容や関わった人の振る舞いから得た情報を元に入社後に得られる環境を思い描き、内定の受諾有無を判断します。そして、内定を受諾した場合、この期待値のままに入社をすることになります。入社後の実態が想像と異なった場合、入社早々にデモチベーションすることになりかねません。そのため、選考中に伝える情報は等身大で、盛らずに伝える必要があります。逆に言うと等身大で伝えることができる情報が魅力的である必要があります。
評判の維持・向上のため
面談や選考に関わる人の中には内定受諾して入社する人もいれば、不採用になる人もいます。この場合、どの候補者さんに対してもよい体験をしてもらうことで、会社に対して良い印象を継続してももってもらえるのが理想です。面談、選考での体験を友人・知人に話す人は一定いて、その際にポジティブな評判が広がるか、ネガティブな評判が広がるかはのちの評判に影響を与え続けます。選考参加してくださった方は、将来再応募してくれる可能性もありますし、顧客になる可能性もあります。そういった前提も踏まえた場合、横柄であったり、不誠実な対応をした場合の悪評の影響は見過ごせません。