求人要件を定義するためには職務分析が必要です。
職務分析の成果物として職務記述書と職務明細書を作成します。
職務分析とは?
職務分析は任意の職務に関して、役割・責務・必要なスキルなどの内容を明確化していく分析活動です。これにより採用の前提となる情報を整理することができます。
職務分析の主要な成果物として 職務記述書 と 職務明細書 があります。
職務記述書とは?
職務記述書( Job Description )は以下のような内容を持つ文書です。
- タイトル
- 要約
- 労働条件
- 責務
- 待遇
職務明細書とは?
職務明細書( Job Specification )は以下のような内容を持つ文書です。
- 求める資格
- 求める経験
- 求めるスキル
- 求める性質
日本においては Job Description + Job Specification の全体が Job Description として認識されることが多いかと思います。
目的
職務分析は採用のみではなく、以下のような目的があります。
- 採用 - 求人票のもとになる。選考基準および選考作成の基準になる
- 採用以外の目的
- 育成 - どのような職務があり、どのような知識・スキルが必要か把握することにより既存メンバーの育成に活用する
- 評価 - 職務に必要となる知識・スキルが明確になることによって昇格基準を明確化する
- 配置 - 異動先の業務の内容が把握しやすくする
職務分析に関わる手法
- 観察法 - 分析者が仕事内容を観察する
- 面接法 - 分析者が仕事内容を知る人への面接をして職務内容をヒアリングする
- 記述法 - アンケート形式で回答してもらう
- 体験法 - 分析者が実際に職務を体験する
タイミング
- 作成 - 新たな職種が誕生したタイミングが職務分析の実施タイミングです
- 更新 - 職務の内容、必要となる知識・スキルに変更が発生したら更新が必要になります