📰プロジェクトを作成しよう!プロジェクトブラウザと設定を解説 [UE5入門 #2-2]

😺今回はゲームのプロジェクトの作成していき、プロジェクトブラウザについても設定等解説していきます。

前回ページまでにUE5のインストールを行いました!

前回のページ「📰UnrealEngine5(正式版)のダウンロード方法」で、UE5をダウンロードしてプロジェクトブラウザを起動させました。

このプロジェクトブラウザが開かれた状態から解説していきます。

🐱ではプロジェクトを作成していきましょう。

①プロジェクトを作成してみよう|実践

まずはプロジェクトを作成してUE5のエディタを開く所までやってみましょう。

プロジェクトとは？

プロジェクトは一個のゲームの事になります。なので作成するゲーム毎にプロジェクトを新規作成するという事になります。

1. まずはプロジェクトブラウザを開きましょう。開いていない方はショートカットまたEpicGamesLauncherから起動します。
   

2. このようにプロジェクトブラウザが開かれます↓
   

プロジェクトブラウザとは？

プロジェクトブラウザとはゲームのプロジェクトを作成したり、既存の作成中のプロジェクトを開く場所になります。要するにプロジェクトを管理する場所になります。このプロジェクトブラウザでは例えば左側のカテゴリから「ゲーム」を選択する事で、ゲーム向けのテンプレートプロジェクトが表示されます。

テンプレートプロジェクトとは、ゲームの基礎な部分が既に作られているプロジェクトになります。ゲームを作る際に、基本的に初心者の方はこのテンプレートプロジェクトを選択するのがおすすめです。

🐱まずはプロジェクトを作成してみましょう。

3. ゲームのカテゴリを選択してサードパーソン(三人称)というプロジェクトを選択します。
   

4. 次にプロジェクトの設定項目ですが、後のページで使用する基本のゲーム素材が入っているスターターコンテンツの項目だけチェックを入れておきましょう。
   

それぞれの設定項目について詳しく解説

設定項目は基本的にデフォルトのままで構いません。これらの設定はプロジェクトを作成した後でも全て変更できます。

設定	解説
ブループリント,C++	詳しくは後のページで紹介しますが、プログラミング言語をブループリントかC++どちらを使用するか選択できます。両方使用も可能です。
ターゲットプラットフォーム	ゲームの対象となるプラットフォームを選択できます。スマホが対象のプラットフォームの場合はMobileに設定します。PCが対象となる場合はDesktopに設定します。
品質プリセット	品質プリセットはグラフィックをMaximum(最高パフォーマンス)かScalable(低パフォーマンス)に選択できます。基本デスクトップならMaximumで、モバイルならScalableに設定します。
スターターコンテンツ	スターターコンテンツも後のページで紹介しますが、UnrealEngineが用意したお試し用のゲーム素材をプロジェクトに含めるかどうか選択できる項目になります。この本でもスターターコンテンツはかなり使用するので基本的にチェックで良いでしょう。後から追加,削除も可能です。
レイトレーシング	レイトレーシングは簡単に言うとよりリアルにゲームを映すための機能です。重くなりやすく、初心者の方が最初から使用するような機能では無いのでオフで良いです。

基本的には初心者の方はデフォルトの状態、つまり「ブループリント」「Desktop」「Maximum」「スターターコンテンツチェックなし」「レイトレーシングチェックなし」で良いでしょう。

5. 次にプロジェクトの保存場所を決定していきます。
   
   もし日本語が入っていなければデフォルトのままでも構いませんが、せっかくなのでプロジェクト用のフォルダを作成しましょう。

6. まずはフォルダのマークをクリックします。
   

7. PC > Windows(C:)に「UnrealEngineProjects」というフォルダを右クリックして新規作成します。
   

フォルダ作成時の注意事項

上の「C:\UnrealEngineProjects」のように日本語が入っていないパスであればどこでも良いです。日本語が入っているとバグが発生するので、パスに日本語は含めないように英語だけのパスにしましょう。Macの方も同じように日本語を含まない場所に保存しましょう。例えばですが下の様に「C:\たろう\アンリアルエンジン」のようなパスは避けた方が良いです。

8. 作成したUnrealEngineProjectsを選択し、フォルダーの選択をクリックします。
   

9. プロジェクトの場所は以下のようになりました。(違ってても構いません)
   

10. 次にプロジェクト名を決定します。プロジェクト名には適当なゲーム名を打ちましょう。今回は「MyFirstGame」とします。この部分も名前は英語にする必要があります。
    

🐱基本的にゲーム開発では全て英語で入力します。日本語で入力する場面はゲーム内で表示されるテキストだけです。エディタ上では全て英語で命名していきます。

11. 作成をクリックします。
    

12. これで無事プロジェクトが作成されてエディタが開きます。
    
    これがゲーム開発をするUE5のエディタになります。

13. なお右下にこういった↓ポップが出てくる場合がありますが、無視するか閉じて構いません。出てきた場合は「閉じる」と「アップデート」をクリックしておきましょう。
    
    プロジェクトの作成方法はこれで終わりです。

エクスプローラーで先ほど作成したUnrealEngineProjectsのフォルダを確認してみて、作成したプロジェクトを確認してみましょう。以下のように英語のフォルダにプロジェクトを保存していくという事になります。

🐱では作成したプロジェクトを再度開く方法を確認しておきましょう。

②作成したプロジェクトを再度開く方法を確認しておこう|実践

1. 今作成したプロジェクトは一旦閉じます。右上の×マークをクリックします。
   

2. EpicGamesLauncherを開いて、そのまま起動をクリックします。
   

3. 「最近使用したプロジェクト」を選択して、一覧に作成したプロジェクト「MyFirstGame」があるか探しましょう。あった場合は選択して右下の開くボタンをクリックするとエディタが開かれます。
   

4. プロジェクト「MyFirstGame」が見当たらない場合はブラウズから見つけて開く事もできます。ブラウズではエクスプローラーから直接開きます。
   

5. ブラウズボタンを押した場合、私の場合だと先ほど「C:\UnrealEngineProjects」という場所に保存したので、そこのMyFirstGameのフォルダを開いて「MyFirstGame.uproject」と書かれた青いアイコンがついたものをダブルクリックしてエディタを開く事ができます。
   

🐱この青いアイコンをダブルクリックすればエディタは開くのでわざわざプロジェクトブラウザを開かずにエクスプローラーから直接開く事もできます。どの方法でも良いですがプロジェクトブラウザの最近使用したプロジェクトからプロジェクトを開く方法が楽かと思います。

6. これで先ほど作成したプロジェクトが開きました。
   

🐱これでプロジェクト作成したプロジェクトの開き方については以上になります。残りの下は予備知識なので次のページへスキップして頂いても構いません。

テンプレートプロジェクトはどんなものが用意されている？

今回サードパーソンというプロジェクトを作成した訳ですが、どんなテンプレートプロジェクトがあるのでしょうか？よく使用するものを紹介します。まずカテゴリですが、ゲーム,映画,建築,自動車などがあります。例えば自動車のPhotoStudioというプロジェクトでは車が用意されたプロジェクトになっており、自動車の宣伝用として3Dで表現したい時などに使用します。

ただゲーム開発が目的の方が多いと思うので基本的にはテンプレートプロジェクトはゲームのカテゴリから選んで作成します。

ゲームのカテゴリで特に使用されるテンプレートプロジェクトとしては空のプロジェクトとなるBlankだったり、一人称のFPSゲームとなるファーストパーソンだったり、今回作成した三人称ゲームとなるサードパーソン、見下ろし視点のトップダウンなどを使用します。実際どんなプロジェクトなのかは今後のページで紹介していきます。

🐱初心者の方は最初はファーストパーソンまたはサードパーソンなどを使用してゲーム開発を進める事をおすすめします。Blankは空の状態からゲーム開発を進められますが難易度がかなり高くなってしまうためある程度経験者の方にのみお勧めします。最後に残りのプロジェクトブラウザの設定項目について紹介していきます↓

その他のプロジェクトブラウザの設定項目とは？

プロジェクトブラウザで最近使用したプロジェクトを選択した状態にすると以下の二つの設定項目が出てくるので解説しておきます。

• 「常にスタートアップに最新のプロジェクトをロードします」にチェックを入れると開いた時にプロジェクトブラウザが開かずにそのまま前回作成したプロジェクトが開きます。長期的に同じプロジェクトを作成する場合はチェックを入れても良いですが、基本的にプロジェクトブラウザはかなり使用するのでチェックはいれない事をおすすめします。
• マーケットプレイスボタンからマーケットプレイスというEpicGamesが提供しているゲーム素材販売サイトにアクセスできますがこのボタンから使用する機会はほぼありません。マーケットプレイスについては別で解説します。

😺これでプロジェクトブラウザの解説についても以上になります。次回、作成したプロジェクトでまずはゲームをプレイしていきたいと思います。お疲れ様でした!