📰UE5のエディタが重い時の対処法 [UE5入門 #2-4]

😺UnrealEngineのエディタは重めなので、PCによってはエディタ操作がかなり遅くなる場合があります。そんな時の対処法を紹介していきます。

重さ対策をする前の注意点

現時点でエディタがそこまで重くない、遅くないという方は以下で紹介する重さ対策は基本的に行わない方が良いです。何故かというと解像度やらゲームの見た目など色々と犠牲になるからです。

知っておいて損は無いので、そこまで重さを感じない方も軽く目を通しておく事をおすすめします。

🐱なお、ノーマルスペックの家庭用PCやノートPCだとUnrealEngineは重くなりやすいです。筆者も昔はUnrealEngine重いままやっていたので出来る対処法を一個ずつ試していきましょう。

エディタが遅い,重いの時の七個の対処法

では効果的かつおすすめの対処法から紹介していきます。サードパーソンのテンプレートプロジェクトを開いた状態のエディタを元に紹介していきます。

①より高いスペックのPCに買い替える

まず一個目の対処法ですがPCの買い替えです。手軽に出来る方法ではありませんが、最も効果的で全てを解決します。これから下で紹介する対処法ですが、そこまで大きな効果はありませんし、デメリットもあります。なので重さ対策に最も効果的かつおすすめな方法はPCの買い替えになります。スペックに関して簡単に述べると、Windowsのデスクトップで10~25万する最新のPCであれば重さに関しては、ほぼ一切気にする必要は無くなります。PCの推奨スペックについて詳しくは「📰UnrealEngineとは？」に記載しています。具体的に紹介すると筆者も使用しているガレリアのデスクトップの中でGeForce RTX 3000以上が今ならおすすめです。

ただし初心者の方でひとまず学習目的の方は高スペックのPCはほとんどの場合必要ありません。重くなりやすいのは、本格的なゲーム開発を進めた時になりやすいためです。あまりに重くて時間がかかったり、ストレスになる場合は購入をおすすめします。

🐱費用をかける事はできない、まだUnrealEngine始めたばかりで流石に...という方は以下を順に試していきましょう↓

②他のアプリの終了

基本中の基本ですがゲーム開発中は他のタスクやアプリを終了しましょう。Windowsの方はタスクマネージャーはCtrl + Shift + Escキーで開いて右クリックで終了を行います。Macの方はアクティビティモニタから終了させる事ができます。

③エディタ内解像度を低にする

エディタの右上の設定→エンジンの拡張機能設定から品質を中または低にします。低にすると若干軽くなりますが、画質等も悪くなります。

また、ゲーム内でライトを変更した際に「中」や「低」だと変化がわかりにくいといったデメリットがあります。パフォーマンス的に問題無い場合は「Epic」が一番おすすめです。「高」でもデメリットが少ないので「高」でも良いでしょう。

🐱この解像度を下げる方法は気軽に簡単にできる対処法ですが、できればこれも「Epic」または「高」でゲーム開発するのが理想です。

④フレームレートを下げる

ゲームのフレームレートを下げる方法です。フレームレートとは一秒間に何枚の画像を映し出すかの設定の事になり、フレームレートが高いとその分PCに負荷がかかります。

1. まずプロジェクト設定を開きます。
   
2. エンジンの基本設定 > フレームレート > 固定フレームレートの使用にチェックを入れて、固定フレームレートを30や60などにします。
   
   これでゲームのフレームレートが下がり、負荷が減ります。なお一般的なPCのゲームのfpsはおよそ60fpsです。つまり一秒間に60枚の画像で構成された映像を表示されます。

🐱フレームレートを下げる方法もかなり有効的かと思います。ただ下げても30fpsぐらいにしておきましょう。ぎりぎり問題ない範囲になります。

⑤プロジェクトのターゲットをモバイルにする

プロジェクトの品質を下げるためにターゲットをデスクトップからモバイルにする対処法です。

1. まずプロジェクト設定を開きます。
   

2. ターゲットハードウェア > TragetHartware > プロジェクト設定の最適化対象をMobile(モバイル)とScalable(低品質)にします。その後エディタを再起動します。
   
   効果的とは思われますが、簡単に言うとゲームがモバイルで表示する時の見栄えで表示されるようになってしまいます。要するにゲームの見栄えが落ちます。デスクトップ向けのゲームをこれで作るのは流石に無理かと思いますが、まだゲーム開発始めたばかりでオリジナルゲームはまだ作る予定が先だという方はこの状態でも良いかと思います。

🐱なおプロジェクト作成時にもこの設定は行えます。

⑥Lumenを無効にする

LumenというのはUE5の新機能で、簡単にいうと光をゲームプレイ中に綺麗に描画してくれる機能になります。下の画像だと左のLumenが無効になった状態だと光の計算が減り、若干暗くなっています。

同じくプロジェクト設定を開きます。エンジンのRenderingからダイナミックグローバルイルミネーションメソッドと反射メソッドをNoneまたはScreenSpaceにします。

若干軽くなりますがゲームの光の見栄えが若干低下します。

⑦アンチエイリアスを無効にする

アンチエイリアスとはオブジェクトを映した時のギザギザを抑えて綺麗に映すための機能の事です。例えば下の画像では左がアンチエイリアスなしの状態で若干ギザギザして表示されています。右はアンチエイリアス有効の状態でギザギザなくスムーズに境界線が表示されています。

このアンチエイリアスも無効にすると画質は低下しますが、負荷が若干減ります。プロジェクト設定のエンジンのRenderingに設定項目がありますが、今回はアンチエイリアスと検索すると以下の二つの項目が出てきます。この項目をNoneまたはFXAAのどちらかにすると若干軽くなります。

Noneがアンチエイリアス無効で、FXAAが低負荷のアンチエイリアスになります。おすめはFXAAです。

重さ対策まとめ

やはりコストはかかるものの最も効果があるのはPCの買い替えです。筆者自身もそれで解決しました。一般的な低～中スペックPCだとエディタは重いのは当然だと思いますので、そのままの状態で一度進めて見て本格的にゲーム開発を行うと決めた時にPCの買い替えを検討するといった形でも良いかと思います。

なお購入する時にはデスクトップで公式推奨であるWindowsをおすすめします。教材もWindowsがほとんど全てなのでWindowsの方が何かと都合が良いです。筆者のおすすめPCスペックは「こちらのページ」に記載してあります。

😺学習していく段階なら重くてもほとんど支障はないので、まずはUE5でゲーム開発を試していきましょう。今回は以上になります。お疲れ様でした!