「いい感じにして」には2種類ある
- 「いい感じにして」= 「答えが見つからない仕事」
- 「いい感じにして」= 「考えるのめんどくさいから、ぜんぶやっといて~!」
どっちもよくある。2番は放置プレイでもあるので、メンタルぶっ壊れの危険性がある。注意!
1.「いい感じにして」= 「答えが見つからない仕事」の場合
「素材はここにありますから、自由に料理しください」というお題が「いい感じにして」の代表格である。
凄腕の料理人に対してのお題であるように、作り手としての腕や姿勢が問われるものだ。
ビジュアライズの例では
なんらかのデータをオシャンにビジュアライズする。俺たちの生業だ。クリエイティブエンジニアというからには、棒グラフではないクリエイティブなビジュアライズ(?)が求められる。
誰も見たことない表現かつ、かっこよくエモーショナルなビジュアライズ が求められるのだ。
これが「いい感じな」ビジュアライズである。
とにかくパターンをたくさん出す
- ジェネラティブ系の参考図書を眺める
- オシャンなエンジニアのinstagramを眺める
- 思いつくかぎりのパターンをスケッチする
- プログラムを書かずにPhotoshopでもいいから絵にしてみる
- いいと思ったら動きを作ってみる
- いくらか作って並べてみると、いいもの/悪いもの、気持ちいいもの/よくないもの、がすぐにわかる
ビジュアライズでは重要視したいものの優先順位を決める
ビジュアライズには優先順位がある。要素の多いものを2次元か3次元で表現するからには、優先順位を決めてn次元にプロットする必要がある。
データから何を読み取るのか、データから何を表現するのかを考える。
人間のカオスさを表現したいならば、グチャッとしてもいいから、ダイナミックな動きを重視する。
理路整然と情報を伝えたいのならば、スッキリさせる。
などなど「データから何を表現すべきか」を中心に置いて考えよう。
ちなみに自分がビジュアライズを担当した "Search for 3.11「ビッグデータ篇」"では、3.11震災直後の検索データから、人々の混乱を表現している。エクセルでは表現できない、人々の感情を前面に押し出している。
他人に聞くと、忖度のない意見がもらえる
だれもやってないことを考えると絶対に煮詰まる。いい意味で諦めて、他人の意見を頼ろう。あっさりと道が拓けることが多いものだ。
- モックにしたものでもの、思いついたアイデアでも、とにかく意見を聞いてみる
-
人間という生き物はみな、よその案件などどうでもよいので、振り切った意見をくれる
- しがらみやコンテクストとか無視した忖度なしの意見がもらえる
- 大事なポイントだけ切り取ってくれる発言をしてくれるので、有用。煮詰まったときに必ず聞くといい
2. 「いい感じにして」= 「考えるのめんどくさいから、ぜんぶやっといて~!」の場合
これはもはや、何も考えずにやりきるほかない。 ただ、放置プレイなので孤独やプレッシャーからメンタルにくることも多い。
何をいつまでにどういった形であればOKなのかの状態を、確認して合意をとって進めるべし。
ミッションステートメントを作って軸がぶれないようにするのもよい。そして進捗を適宜報告していけばよい。ギリギリのスケジュールなら毎日報告。しばらく放置されるものなら週イチで報告。
メンタルがぶっ壊れないよう、ちょうどよい負荷でやりきろう。