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フロントエンドテックリードになって立てた10の方針「具象意識~背景を踏まえて~」

2024/02/15に公開

はじめに

こんにちは!スタートアップで自社SaaS開発のフロントのテックリードをしている山ちゃんです!
今回のシリーズは私のチームで立てた方針を10回に分けて、ご紹介させていただきます!
ご参考になれば幸いです!

想定読者

  • チームリーダーになりたての方
  • チームリーダーになってみたい方
  • チームリーダーになって悩んでいる方

方針

「具象意識~背景を踏まえて~」

目的

相手の前提知識/理解度/背景を踏まえた上で、話の具体度/抽象度を相手と擦り合わせながら話すことで円滑なコミュニケーションを実現する。

背景

皆さんも会議でご経験があるかと思いますが、概要ではなく、いきなり個別具体の詳細な内容を話し始めて全員頭にはてなマークがつくという問題がありました。
例えば顕著なのが毎日の進捗報告でした。
Aさんの進捗報告の例を挙げます。
「タスクAについては現在着手中です。タスクBについては昨日から着手しています。ただ、まるまるしかじかの問題があって(ここがかなり細かいディティールで1分くらい話す)、上手くいってないです。タスクCについてはAとBが終わったら着手します。」
上記の例のように、それで結局のところどうなのかが分からずに報告が終わるといった具合でした。
そこで、この方針を打ち出し、コミュニケーションのズレを素早く修正する取り組みを始めました。

実際の具体的な取り組み

共通認識文言を定義して共有

まず初めに方針を立てて、プロジェクト共通の概念の認識共有から行いました。
この記事の見出しと違い、実際の方針のテーマは「チャンク意識〜コンテキストを踏まえて」としました。(記事でチャンクやコンテキストという単語を利用すると意味がわからないと思い、アレンジしました。)
チャンクとは、抽象/具体、レイヤー、視座、親子関係、次元、メタ、スコープといった上下関係にあるような概念を当プロジェクトではコーチングの用語からいただいて「チャンク」と呼びましょうとドキュメントにして共有しました。
また、お互いが持っている事前知識、背景、価値観等を総称してコンテキストにしましょうとドキュメントにして共有しました。
なぜ言葉を定義したかというと、定義してそれを使うことで認識のブレをなくすとともに、説明の手間が省けるからです。例えば、他の記事で紹介した方針「PDD(目的駆動開発)」の言葉を共有しておけば、何か質問があった時に「PDDでお願いします!(=目的から逆算して考えてみてください!)」と素早いコミュニケーションになります。
PDDの記事はこちら

定義した言葉を利用

次にどのようなケースで使っていくかについて決めました。
話を聞く側がチャンクをあげて欲しい場合にはチャンクアップ、逆にチャンクを下げて欲しい場合にはチャンクダウンしてほしいと依頼することで認識を合わせる取り決めとしました。
先ほどの進捗報告の例だと、チャンクをあげて、まずは進捗がどうなっているかを完結に述べたあと、必要であればチャンクダウンして個別で報告するというフローにメンバーの提案で改善されました。

まとめ

ある組織内においての共通認識の文言をユビキタス言語と呼ぶらしいのですが、今回の方針はユビキタス言語に沿った方針かと思います。
今回の取り組みで、共通認識文言を持つことで、コミュニケーションがスムーズになると感じましたので、是非皆さんもお試し下さい!

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