このチャプターの目次
このチャプターでは、3Dのスキャンライン表現を作る方法を紹介します。
ワールド座標を利用したスキャンライン表現の作り方を解説します。
3D座標を利用したスキャンライン表現
例1. Y方向に進むスキャンライン
オブジェクト座標を表示してみる
Positionノードを使うと、空間の座標を取得することができます。
このノードのふるまいを確かめるため、Emissionとして出力してみましょう。
XYZ座標がRGBカラーとして表示されます。
ワールド座標からY方向グラデーションを作る
以下のような表示になります。
Y=0より下の部分はマイナスになっているため、真っ黒に表示されています
Fractionで繰り返す
Y成分にFractionを適用し、繰り返しを作ってみます。
時間を引く
Fractionを適用する前で時間を引いてみます
グラデーションが動くようになります。
Powerでコントラストを調整する
Powerノードを使うことで、コントラストを調整できます。
Multiply で色を付ける
Y方向に動くスキャンラインの完成です。
例2. 内積を利用して、スキャンラインの向きを変える
Positionとベクトルの内積をとると、ベクトルの方向へ増加するグラデーションになります。
このグラデーションを使うことで、好きな方向へ進むスキャンラインを作ることができます。