Encraft #14 「技術発信文化の作り方」開催レポート
株式会社ナレッジワークの エンジニアリクルーター 兼 Tech PR 見習いの shuto です!
本記事では2024年5月28日(火)に開催した勉強会 Encraft #14 技術発信文化の作り方 の開催レポートをお届けいたします!
Encraftとは?
Encraft(エンクラフト)は株式会社ナレッジワークが提供する、 "Enablement" と "Craftsmanship" をテーマにした勉強会です。技術にこだわりを持つ人々が集まって互いに知見を交換し、できることを増やしていく場を作りたいと思っています。
過去のイベントの開催レポートは以下からご覧ください。
過去のEncraft開催レポート
- Encraft #1「フロントエンド × 設計」開催レポート
- Encraft #2「サーバーとクラインアントを結ぶ技術」開催レポート
- Encraft #3「エンジニアイネーブルメント - 共有・育成・評価・効率化 -」開催レポート
- Encraft #4「React/Next.js 最前線」開催レポート
- Encraft #5「Go1.21+ 最前線」開催レポート
- Encraft #6「Focus on UI Component 実装」開催レポート
- Encraft #7「AppDev with Google Cloud」開催レポート
- Encraft #8「Engineers Career」開催レポート
- Encraft #9 「QA Enablement - Practical Test Design -」開催レポート
- Encraft #10 「Go 1.22+ Enablement Lesson」開催レポート
- Encraft #11 「LLMとエンタープライズの距離感」開催レポート
- Encraft #12 「Frontend Quiz Night」開催レポート
- Encraft #13 「QA Enablement - Insight by QA activity」開催レポート
オフラインで参加することが難しい方などに向けて、今回も YouTube での Live 配信も行いました。
動画アーカイブもありますので、ご視聴の際は感想をハッシュタグ #encraft でつぶやいていただけると嬉しいです。
はじめに
上記の通り、今までの Encraft は技術に関するテーマを中心に扱っていました。
ただ、Encraft に参加いただく皆様より「なぜこの規模のイベントを毎月主催できているのか」「企画や運営はどうしているのか」とご質問いただくことも多く、これを機に Tech PR というテーマを扱うに至りました。
⇩よければ以下もお読みください!
また、今回の Encraft では「登壇者のイネーブルメント」という裏テーマを掲げていました。
こういったイベントの企画・運営・登壇においては、どうしても熟練者が選ばれやすい傾向にありますが、ナレッジワークではイネーブルメント(できるようになる)という事業テーマを掲げていることもあり、あえて普段あまり登壇機会が多くない3名にお願いをし、登壇者側にもイネーブルメントを感じていただきたいという思いで開催しています。
@chida_miki)
セッション1: メルペイ Tech PR Roadmap を作成した話 by mikichin(mikichin さんより、「Tech PR Roadmapを作成した話」というテーマで登壇いただきました。
メルペイ社では定期的な技術発信ができていたものの、 TechPR と発信者の直接コミュニケーション量に依存しており、つまりは TechPR への属人化・工数依存という問題が発生していたとのことでした。
TechPR への属人化を解消し、サステナブルな技術発信を行うために「技術発信カルチャー推進PJ」を推進された取り組みを発表いただきました。
メルカリ社ではロードマップ経営を推進しており、その慣習に則って CTO/VPoE/MoM(Manager of manager)/EM と議論を重ねながらメルペイの理想とする技術発信のあり方を示した「Tech PR Roadmap」を作成されました。
各々の中になんとなく持ち合わせていた TechPR のあり方を再定義したことにより、技術発信に関してのメッセージに一貫性が生まれ、自発的なワーキンググループが立ち上がるなど効果を実感されているとのことでした。
@earlgrayMK)
セッション2: タイミー 狂気のDevEnable伝記 by みーた🍬DevRel ₍ ՞•⩊•՞ ₎(「狂気のDevEnable伝記」というタイミー社のマスコットキャラクター「タイミン」とは裏腹に過激なテーマで始まりました。
「狂気のアクション量」をキーワードに、以下のような取り組みをされていました。
- 直近1年間に実施した技術カンファレンスへの協賛:19件
- 直近1年間に実施した自社主催・共催イベント:29件
個人登壇を除いた技術広報活動(協賛、主催、共催、会場提供、企業登壇)の合計数は70件以上と、週1件以上のペースで発信活動を継続されており、まさに狂気を感じます。
この1年間で、タイミーという会社の認知を上げることに注力された一方で、これからはタイミーの技術を広めていくフェーズを目指していくための施策の TDE10(Timee Dev Enable) の「文豪待遇制度」を紹介いただきました。
これからも狂気の施策と行動量で「エンジニアが進化できる環境作り」を推進されていくとのことでした。
@sedo39303467901)
セッション3: ナレッジワーク エンジニアのイネーブルメントを支える技術発信文化の作り方 by Sedo(弊社 Sedo より「エンジニアのイネーブルメントを支える技術発信文化の作り方」というテーマで発表いたしました。
ナレッジワークでは、イネーブルメントという事業領域を扱っていることもあり、他者の成長に貢献したいという思いは全社員が持ち合わせています。
一方で、「なぜイネーブルメントに技術広報が必要なのか」「具体的になにをすればよいか」という点は TechPR が導き、実際のアウトプットに繋げていく必要がありました。
今回は、特に後者の「具体的になにをすればよいか」という部分に焦点を当て、「技術イベントハンドブック」作成に関するお話しをさせていただきました。
ナレッジワークでは、社名の通り「ナレッジ」の作成と活用に力を入れていることもあり、技術イベントを誰でもできるようにするための仕組み作りに取り組んでいます。
このハンドブックに従って進めることで、「イベント企画の全体の流れがわからない」「参加者が求めるテーマ設定になっていない」「イベント参加人数の見立てができない」などのイベント運営であるあるな課題に事前に対処できるようになりました。
このように、ナレッジワークではハンドブックに落とすことで属人化しない仕組み作りに取り組んでいます。
現在、この Encraft 運営もハンドブックに従って進めており、入社まもないメンバーもイベント企画・運営に関わることができています。
Triple-WINアンケート
Encraftでは、参加者のアンケート回答に連動してナレッジワーク社が OSS プロジェクトに寄付をする試みを行っております。参加者の 1 回答当たり 8 ドルをナレッジワークが OSS に寄付することで、参加者と OSS プロジェクトをナレッジワーク社が繋ぐ仕組みです。
今回は51名の方がアンケートに回答してくださり、うち計上対象となる40名ぶんの320ドルをopen collective経由で Open Collective Engineering に寄付いたしました。
オフライン・オンライン問わず、ご回答いただいた皆様、ありがとうございました!
開催の様子
次回予告
そして、次回のEncraft #15は SRE 会です!
テーマは「SRE文化を考える」。
SRE という職種が一般的になってきましたが、まだまだ SRE 特有の悩みは多く聞かれます。
- SREチームを立ち上げたもののSRE文化が全社に広がらない
- 組織の成長に合わせてどのようにSRE活動をを行っていくべきかわからない
事業フェーズや組織規模が違う各社のナレッジやノウハウを聞ける良い機会ですので、ぜひご参加ください!
Encraft は今後も定期的に学びと交流の場として開催を予定しています!
connpass でグループメンバーになっていただけると開催通知メールが送られますので、開催を知りたい方は以下より是非グループメンバー登録をよろしくお願いします。
セッションをオンラインでご覧いただいた方も、感想などハッシュタグ #encraft でツイートしていただけたら嬉しいです!
それでは、また次のEncraftでお会いしましょう!👋👋
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