Encraft #3「エンジニアイネーブルメント - 共有・育成・評価・効率化 -」開催レポート
今回で3回目の開催となった「Encraft #3」の開催レポートをお届けします!
Encraftとは?
Encraft(エンクラフト)は株式会社ナレッジワークが提供する、 "Enablement" と "Craftsmanship" をテーマにした勉強会です。技術にこだわりを持つ人々が集まって互いに知見を交換し、できることを増やしていく場を作りたいと思っています。
過去のイベントの開催レポートは以下からご覧ください。
今回もオフラインで参加することが難しい方などに向けて、YouTubeでのLive配信も行いました。
また、セッションの感想をハッシュタグ #encraft でつぶやいていただけると嬉しいです。
パネルディスカッション
「エンジニアイネーブルメント - 共有・育成・評価・効率化 -」 をテーマに、@mrno110さん、@tanaka0325さん、@tenntennさんの3名にパネルディスカッションを行っていただきました!
パネルディスカッションサマリー
エンジニアイネーブルメントとは
ひとりひとりの成果・能力の向上
どう開発を効率化していますか?どう広げていってますか?
- Platformチームが技術的に共通の仕組みを巻き取ってビジネスドメインのチームに提供して効率化
- マイクロサービスの基盤、CI/CDなど
- PlatformチームがEnablingチームのような役割も担っている
- 作ったサービスを各チームに紹介したり社内で勉強会を開催したりして広めている
- Platformチーム、Architectチーム、Solutionチームの違いは?
- Platformチーム
- 組織を横断した基盤を整備する
- Architectチーム
- チームごとに合ったアーキテクチャを考える
- Solutionチーム
- 特定の技術のスペシャリスト
- Platformチーム
- プラットフォームチームでなにか作ってドキュメントも用意したので使ってください、だけではなかなか使ってもらえない
- 社内でマーケティング活動をして広めていく努力が必要
- 組織の規模が大きくなっていくと発生する課題
- 例えば依存ライブラリのバージョンをアップデートしてくれないなど
- 社内のすべてのチームが常に同じバージョンのライブラリを使うような仕組みにしている(monorepo)
- 少ないチームでスタートアップだからこそmonorepoで始めるのはいい
ナレッジシェアのしくみはありますか?どんなドキュメントがありますか?
- wikiがある
- 各個人やチームが自由に書いて良い
- DesignDoc、コーディング規約、個人レベルの作業メモ、OKR、分析ドキュメントなど
- Notionを使っている(カウシェ)
- 社内にNotionに詳しい人がいるのでなんでもNotionに集約している
- ナレッジワークを使っている(ナレッジワーク)
- 就業規則やminispec(仕様書)、DesignDoc、その他細かな仕事の仕方などもマニュアル・ハンドブック化してナレッジ化している
- 作成はGoogle DocsやGoogle Slidesなどを使っているが、最終的にはナレッジワークに集約されて、ナレッジワーク上で検索、閲覧できるようになっている
- 組織の規模が大きくなるとチームをまたいだナレッジシェアが難しくなってくる(メルペイ)
- 歴史的経緯により、ナレッジシェアツールも複数存在しており、ナレッジシェアの効率が悪くなってきている
- ツールがバラバラなのは問題ないが、使い分けのルールがないと大変
- 色んなところにいろんな情報がある
- この情報ならここを見ればいいというのがルール化されているといい
- 定期的にナレッジシェアを改善したいという要望はでてくる
- ニーズによって選ばれるツールも異なるので、統一は難しい
- 書きやすさを求める人、見やすさを求める人、検索性を求める人などがいてニーズはバラバラ
- ツールを変えるだけではどうにもならず、業務自体を変えていく必要がある
オンボーディングや研修で工夫してることは?社内勉強会やってますか?
- オンボーディングページを用意している
- オンボーディングページ(チェックリストなどでやるべきことがわかるようになっている)を見てある程度自力で進められるような仕組みにしている
- 勉強会については、週一でエンジニアリングミートアップを開催
- メルカリのGo Fridayを参考にしている
- Goの言語仕様の話とかをしている
- 社内勉強会は気合い入れすぎるとうまく回らない(当番制で発表など)
- ゆるくあつまって話すのがいい
- 組織の規模が大きいので全社的な勉強会はない
- 職種ごとや有志で集まってやっている
- 勉強会を続けるコツ
- 準備に時間かけないことが大事
- 参加を必須にしない
- 耳だけ参加OKにして参加のハードル下げる
- 雑談しに行くようなゆるさが続く秘訣
- 準備をしっかりし過ぎてしまうと聞く側も構えてしまい、インタラクティブなやりとりがしにくい
- メルカリではDevDojoという勉強会を行っている
- ナレッジワークではナレッジワークのラーニング機能を使ってテストを用意している
採用でスキルを見る上で工夫していることは?スキルをどう評価するか?それをどうやって向上させるか?
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構造化面接という手法を導入している(カウシェ)
- 人材要件を決めて、面接で聞く質問も決めておく
- どの面接官が面接しても必ず同じ質問をするようにしてる
- アドリブで質問するのは相当難しい
- 新しい人が面接するときもオンボーディングしやすく、スケールしやすい
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ハンドブックを作ってスケールするようにしている
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評価の軸がブレるのが一番怖い
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アドリブで聞けるほど面接上手じゃない
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グレードごとに期待されるスキルが決められている
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働き方を選べる(ナレッジワーク)
- 自分が希望するクラスを四半期ごとに申告できる
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グレード上げるにはいかにお客様に価値を提供できるかが重要で、それと技術力のバランス
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会社によって求められる能力が違うが、キャリアラダーに沿って必要なスキルを身につける
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上げたいグレードのラダーに求められるスキルを満たしていることをアピールしていくことが大事
Triple-Win アンケート
Encraftでは、参加者がアンケートに回答するとナレッジワーク社が OSS プロジェクトに寄付をする試みを行っております。
参加者の 1 回答当たり 8 ドルをナレッジワークが OSS に寄付することで、参加者と OSS プロジェクトをナレッジワーク社が繋ぐ仕組みです。
今回は22名の方がアンケートに回答してくださり、176ドルをopen collective経由でneovimに寄付いたしました。
ご回答いただいた皆様、ありがとうございます!
開催の様子
@tenntennさん
@mrno110さん
@tanaka0325さん
今回は会場も前回より広く、60人分の枠を設けました
Triple-Win アンケート
懇親会の様子
懇親会も盛り上がり、非常に楽しい時間となりました!
ご参加頂いた皆様、ありがとうございます!
次回告知
そして、次回のEncraft #4はフロントエンド会です!
テーマは「React/Next.js 最前線」。
ここ最近で大きなアップデートのあったReactとNext.jsの今とこれからについてのセッションを予定しております。
ぜひご参加ください!
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