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Encraft #3「エンジニアイネーブルメント - 共有・育成・評価・効率化 -」開催レポート

2023/06/06に公開

今回で3回目の開催となった「Encraft #3」の開催レポートをお届けします!

Encraftとは?

Encraft(エンクラフト)は株式会社ナレッジワークが提供する、 "Enablement" と "Craftsmanship" をテーマにした勉強会です。技術にこだわりを持つ人々が集まって互いに知見を交換し、できることを増やしていく場を作りたいと思っています。

過去のイベントの開催レポートは以下からご覧ください。

今回もオフラインで参加することが難しい方などに向けて、YouTubeでのLive配信も行いました。
また、セッションの感想をハッシュタグ #encraft でつぶやいていただけると嬉しいです。

パネルディスカッション

「エンジニアイネーブルメント - 共有・育成・評価・効率化 -」 をテーマに、@mrno110さん、@tanaka0325さん、@tenntennさんの3名にパネルディスカッションを行っていただきました!

https://youtu.be/kYnOkdsEh1U

パネルディスカッションサマリー

エンジニアイネーブルメントとは

ひとりひとりの成果・能力の向上

どう開発を効率化していますか?どう広げていってますか?

  • Platformチームが技術的に共通の仕組みを巻き取ってビジネスドメインのチームに提供して効率化
    • マイクロサービスの基盤、CI/CDなど
  • PlatformチームがEnablingチームのような役割も担っている
  • 作ったサービスを各チームに紹介したり社内で勉強会を開催したりして広めている
  • Platformチーム、Architectチーム、Solutionチームの違いは?
    • Platformチーム
      • 組織を横断した基盤を整備する
    • Architectチーム
      • チームごとに合ったアーキテクチャを考える
    • Solutionチーム
      • 特定の技術のスペシャリスト
  • プラットフォームチームでなにか作ってドキュメントも用意したので使ってください、だけではなかなか使ってもらえない
    • 社内でマーケティング活動をして広めていく努力が必要
  • 組織の規模が大きくなっていくと発生する課題
    • 例えば依存ライブラリのバージョンをアップデートしてくれないなど
    • 社内のすべてのチームが常に同じバージョンのライブラリを使うような仕組みにしている(monorepo)
      • 少ないチームでスタートアップだからこそmonorepoで始めるのはいい

ナレッジシェアのしくみはありますか?どんなドキュメントがありますか?

  • wikiがある
    • 各個人やチームが自由に書いて良い
    • DesignDoc、コーディング規約、個人レベルの作業メモ、OKR、分析ドキュメントなど
  • Notionを使っている(カウシェ)
    • 社内にNotionに詳しい人がいるのでなんでもNotionに集約している
  • ナレッジワークを使っている(ナレッジワーク)
    • 就業規則やminispec(仕様書)、DesignDoc、その他細かな仕事の仕方などもマニュアル・ハンドブック化してナレッジ化している
    • 作成はGoogle DocsやGoogle Slidesなどを使っているが、最終的にはナレッジワークに集約されて、ナレッジワーク上で検索、閲覧できるようになっている
  • 組織の規模が大きくなるとチームをまたいだナレッジシェアが難しくなってくる(メルペイ)
    • 歴史的経緯により、ナレッジシェアツールも複数存在しており、ナレッジシェアの効率が悪くなってきている
    • ツールがバラバラなのは問題ないが、使い分けのルールがないと大変
      • 色んなところにいろんな情報がある
      • この情報ならここを見ればいいというのがルール化されているといい
    • 定期的にナレッジシェアを改善したいという要望はでてくる
      • ニーズによって選ばれるツールも異なるので、統一は難しい
      • 書きやすさを求める人、見やすさを求める人、検索性を求める人などがいてニーズはバラバラ
      • ツールを変えるだけではどうにもならず、業務自体を変えていく必要がある

オンボーディングや研修で工夫してることは?社内勉強会やってますか?

  • オンボーディングページを用意している
    • オンボーディングページ(チェックリストなどでやるべきことがわかるようになっている)を見てある程度自力で進められるような仕組みにしている
  • 勉強会については、週一でエンジニアリングミートアップを開催
    • メルカリのGo Fridayを参考にしている
    • Goの言語仕様の話とかをしている
  • 社内勉強会は気合い入れすぎるとうまく回らない(当番制で発表など)
    • ゆるくあつまって話すのがいい
  • 組織の規模が大きいので全社的な勉強会はない
    • 職種ごとや有志で集まってやっている
  • 勉強会を続けるコツ
    • 準備に時間かけないことが大事
    • 参加を必須にしない
    • 耳だけ参加OKにして参加のハードル下げる
    • 雑談しに行くようなゆるさが続く秘訣
    • 準備をしっかりし過ぎてしまうと聞く側も構えてしまい、インタラクティブなやりとりがしにくい
  • メルカリではDevDojoという勉強会を行っている
  • ナレッジワークではナレッジワークのラーニング機能を使ってテストを用意している

採用でスキルを見る上で工夫していることは?スキルをどう評価するか?それをどうやって向上させるか?

  • 構造化面接という手法を導入している(カウシェ)

    • 人材要件を決めて、面接で聞く質問も決めておく
    • どの面接官が面接しても必ず同じ質問をするようにしてる
    • アドリブで質問するのは相当難しい
    • 新しい人が面接するときもオンボーディングしやすく、スケールしやすい
  • ハンドブックを作ってスケールするようにしている

  • 評価の軸がブレるのが一番怖い

  • アドリブで聞けるほど面接上手じゃない

  • グレードごとに期待されるスキルが決められている

  • 働き方を選べる(ナレッジワーク)

    • 自分が希望するクラスを四半期ごとに申告できる
  • グレード上げるにはいかにお客様に価値を提供できるかが重要で、それと技術力のバランス

  • 会社によって求められる能力が違うが、キャリアラダーに沿って必要なスキルを身につける

  • 上げたいグレードのラダーに求められるスキルを満たしていることをアピールしていくことが大事

Triple-Win アンケート

Encraftでは、参加者がアンケートに回答するとナレッジワーク社が OSS プロジェクトに寄付をする試みを行っております。
参加者の 1 回答当たり 8 ドルをナレッジワークが OSS に寄付することで、参加者と OSS プロジェクトをナレッジワーク社が繋ぐ仕組みです。
今回は22名の方がアンケートに回答してくださり、176ドルをopen collective経由でneovimに寄付いたしました
ご回答いただいた皆様、ありがとうございます!

開催の様子


@tenntennさん

@mrno110さん

@tanaka0325さん


今回は会場も前回より広く、60人分の枠を設けました


Triple-Win アンケート




懇親会の様子

懇親会も盛り上がり、非常に楽しい時間となりました!
ご参加頂いた皆様、ありがとうございます!

次回告知

そして、次回のEncraft #4はフロントエンド会です!
テーマは「React/Next.js 最前線」。

ここ最近で大きなアップデートのあったReactとNext.jsの今とこれからについてのセッションを予定しております。
ぜひご参加ください!

https://knowledgework.connpass.com/event/285601/

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