Encraft #9 「QA Enablement - Practical Test Design -」開催レポート
株式会社ナレッジワークの QAエンジニア の Tommyです。
本記事では2023年11月29日に開催した勉強会 Encraft #9 QA Enablement - Practical Test Design - の開催レポートをお届けいたします!
Encraftとは?
Encraft(エンクラフト)は株式会社ナレッジワークが提供する、 "Enablement" と "Craftsmanship" をテーマにした勉強会です。技術にこだわりを持つ人々が集まって互いに知見を交換し、できることを増やしていく場を作りたいと思っています。
過去のイベントの開催レポートは以下からご覧ください。
- Encraft #1「フロントエンド × 設計」開催レポート
- Encraft #2「サーバーとクラインアントを結ぶ技術」開催レポート
- Encraft #3「エンジニアイネーブルメント - 共有・育成・評価・効率化 -」開催レポート
- Encraft #4「React/Next.js 最前線」開催レポート
- Encraft #5「Go1.21+ 最前線」開催レポート
- Encraft #6「Focus on UI Component 実装」開催レポート
- Encraft #7「AppDev with Google Cloud」開催レポート
- Encraft #8「Engineers Career」開催レポート
オフラインで参加することが難しい方などに向けて、今回も YouTube での Live 配信も行いました。
また、サブセッションやパネルディスカッションの感想をハッシュタグ #encraft でつぶやいていただけると嬉しいです。
サブセッション:事例発表
Encraft#9のサブセッションでは、「実践的なテスト分析・テスト設計」をテーマに、ナレッジワークのQAエンジニア 綿貫 朱里(guncha)が事例発表を行いました。
本セッションでは、 先日公開したブログの内容をもとに、テストプロセスの改善と TestDesignDoc の具体例をご紹介しました。
サマリー
セッションの前半では、マインドマップを活用したテスト分析・テスト設計を行っていく中で、メンバーが感じた課題「自由度の過度な高さ」「成果物管理のばらつき」の説明が行われ、どのようにテストプロセスを見直したのか・改善後のテストプロセスをPFDを用いてご紹介しました。
セッションの中盤では、課題を解決するために導入したTestDesignDocにスコープをあて、ナレッジワークQAで使用している実際のドキュメントをスライド投影し、テスト分析・テスト設計でどのように使用しているのかを説明しながら、ご紹介しました。
最後に綿貫朱里が「自分たちにとって、より良いプロセスを今後も模索していきます!」の言葉でセッションが終わりました。
サブセッションの詳細については、アーカイブ配信をご確認ください。
メインセッション:パネルディスカッション
Encraft#9のメインセッションでは、「テスト分析・テスト設計」をテーマに、ゲスト(パネリスト)として、NPO法人ASTER/ 秋山 浩一 さん、井芹 洋輝さん、株式会社 ベリサーブ/ 朱峰 錦司 さんをお迎えし、モデレータはナレッジワークのQAエンジニア 河野 哲也(tettan)が担い、 パネルディスカッションを行いました。
各ゲスト・モデレータの立ち位置は以下のとおりです。
- 秋山 浩一 さん
長年培った経験をベースにしたベテラン的な立場 - 井芹 洋輝さん
現場の一QAリーダー/テストテックリードとしての立場 - 朱峰 錦司さん
GIHOZ導入など各社課題を把握しているツールベンダとしての立場 - 河野 哲也
司会進行としての交通整理をする立場
本セッションのはじめに、登壇者・参加者の皆様とのテスト分析・テスト設計の目線合わせのために、河野哲也が以下のとおりテスト分析・テスト設計の概説を行いました。
- PFD(Process Flow Diagram)表記でテスティングの全体像を概説
- パネルディスカッションのスコープ
- テスト分析(少しだけ深掘り)
- テスト設計(少しだけ深掘り)
サマリー
パネルディスカッションでは、事前のアンケートの結果をトピック別にまとめてディスカッションを行いました。
パネルディスカッションを始める前に
パネルディスカッションを始める前に、河野哲也から今回のパネルディスカッションのゴール設定の説明が以下のとおり行われました。
- 多くのQAエンジニアを悩ませているテーマの1つがテスト分析・テスト設計
- テスト分析・テスト設計に関わる悩みや課題を議論することで、課題解決のきっかけを得たり、悩みを共有したり、共感(自分だけじゃない!)したりする → その結果、明日の元気を持ち帰る
パネルディスカッションの様子
今回のパネルディスカッションでは、各パネリストにディスカッションの内容は事前公開せず、当日その場で議論内容を公開してディスカッションを開始しました。
ディスカッション開始後は、各トピックの質問や問題等に対して、登壇者の皆様はご自身の立ち位置や経験をもとに、ディスカッションしました。
トピック
- テスト分析・テスト設計が重すぎる問題
- 何を軸にしてキャリアパスを形成していきましたか?
- どこまででているのか不安な問題
- ナレッジ化どうやるの問題
- 組織的な運用がうまくいかない問題
- スキルアップどうやるの問題
ディスカッションは、モデレータが各パネリストに順番に意見や助言を求める形で行われました。
ディスカッション中は時折笑いが起きながら終始和やかな様子で、各パネリストはパネルディスカッションのゴールに向けて、質問や悩みに真摯に答えていました。
各トピックのディスカッション終了後は、ディスカッション中の質問への回答を行い、盛大の拍手のもと、パネルディスカッションは終了しました。
今回参加できなかった皆様も、当日のスライドの閲覧やアーカイブ配信を視聴できますので、当日のディスカッションをとおして、ご自身のEnablementに繋がれば幸いです。
Triple-WIN アンケート
Encraft では、参加者のアンケート回答に連動してナレッジワーク社が OSS プロジェクトに寄付をする試みを行っております。参加者の1回答当たり8ドルをナレッジワークが OSS に寄付することで、参加者と OSS プロジェクトをナレッジワーク社が繋ぐ仕組みです。
今回は21名の方がアンケートに回答してくださり、うち計上対象となるオフライン参加者14名分の112ドルを open collective 経由で typescript-eslint プロジェクトに寄付いたしました。
オフライン・オンライン問わず、ご回答いただいた皆様、ありがとうございました!
開催の様子
サブセッション開始時の様子
パネルディスカッションの様子 1
パネルディスカッションの様子 2
パネルディスカッションの様子 3
満員御礼!
懇親会!
配信メンバー、お疲れ様でした。
次回予告
次回のEncraft #10 Go1.22+ Enablement Lessonでは、「Go1.22+ Enablement Lesson」をテーマに、リリース直前のGo1.22の機能やそれ以降の新しい機能を学ぶスクール形式のコンテンツを予定しております。 少しでもご興味持たれましたら是非ご参加ください!
Encraft は今後も定期的に学びと交流の場として開催を予定しています!
Connpass でグループメンバーになっていただけると開催通知メールが送られますので、開催を知りたい方は以下より是非グループメンバー登録をよろしくお願いします。
セッションをオンラインでご覧いただいた方も、感想などハッシュタグ#encraftでツイートしていただけたら嬉しいです!
それでは、また次のEncraftでお会いしましょう!
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