マネージャーになった日に読みたかった、心が軽くなるノート
まずは自己紹介
ナレッジワークでエンジニア組織の仕組み作りなどを担当しているsedoと申します。
Enablement Groupという部署に所属していて、社内のプロジェクト管理の仕組みを整えたり、社外への情報発信イベントの運営サポートなどをしています!
「自分にできるんだろうか」と不安になったあなたへ
ある日、上司に呼ばれて言われるんです。
「来期は、マネージャーとしてチームを引っ張ってみてほしい」って。
なんだかうれしい。でも、正直ちょっと戸惑う気持ちもある。
「え、自分ってそういうタイプだっけ?」「人を育てるとか、評価するとか、本当にできるのかな…?」
…実はこれ、珍しいことじゃないんです。
マネージャーに選ばれるのって、「マネジメントが得意そうだから」じゃなくて、「プレーヤーとして成果を出してきたから」って理由が多かったりします。
だから、マネージャーになってから「うまくできないかも」と感じるのは、むしろ自然なことなんです。
プレーヤーのスキルと、マネージャーのスキルはちょっと違う
プレーヤーの頃は、「自分が成果を出す」ことが求められていました。
でもマネージャーになると、求められるものが変わります。
- メンバーの育成
- チーム全体の成果を引き出すこと
- 組織としての意思決定や評価
これまでとは違う角度の力が必要になってくるからこそ、最初はぎこちなくて当然。
でも少しずつ、自分のやり方を見つけていけば大丈夫です。
でも、ちゃんと視点を変えることで、プレーヤー時代の経験が活きてくる場面もたくさんあるんです。
1. マネジメントとリーダーシップ。まずはこの2つを知ることから
「マネージャーになったら、何から始めればいいのか分からない…」
そんなときは、この2つを分けて考えてみると頭の中が整理しやすくなります。
■ マネジメント:通常時に力を発揮するもの
マネジメントは、日々の業務を安定して進めるための仕組みづくりや計画のこと。
- プロジェクトの進行管理
- チームや個人の目標設定と振り返り
- 日常のコミュニケーション設計やリソースの配分
特に大きな組織では、「ルールに沿って動くこと」が重視されることも多いです。
ルールをきちんと守るのが得意な人もいれば、そうじゃない人もいる。
「自分はどっち寄りかな」と知っておくだけでも、自分に合った進め方が見つかるきっかけになります。
■ リーダーシップ:非常時に発揮されるもの
リーダーシップは、「正解がない状況で、判断して動く力」。
誰かが「こっちに行こう」と示さないと、チームが止まってしまうときに必要になります。
たとえば…
- 突発的なシステム障害が起きたとき
- 予定通りに進まないプロジェクトの軌道修正
- チームの方向性に迷いがあるときの判断
そんなとき、「報告を先にする?調査を優先する?」といった選択が求められます。
どちらが正解かなんて、誰にもわからない。でも、決める必要がある。
そしてリーダーシップが強すぎると、逆に「ルールや合意をすっ飛ばしてしまう」ことにもつながることがあります。
そのバランスをとるのも、経験の中で少しずつ磨かれていくものなんですよね。
2. 自分の「得意」と「苦手」を見つけてみる
リーダーシップって、人によってぜんぜんスタイルが違います。
だからこそ、自分のやり方を見つけていくことが大事。
僕自身、最初につまずいたのは「人材育成」、とくに「目標設定をどうすればいいか」でした。
プロダクトの目標は考えられても、「人の目標」はどう扱えばいいのか分からなくて。
正直、自分の目標設定だってちゃんとできてる気がしないのにw
でもやっていく中で気づいたんです。
「目標を考える構造って、プロダクトも人も似てるな」って。
- 今どんな状態なのか
- どうなりたいのか(理想の状態)
- そのギャップをどうやって埋めるのか
こうやって考えると、ちょっとだけ整理しやすくなったんですよね。
(※この話はこちらの記事にもまとめています)
最後に:あなたらしいマネージャー像を少しずつ描いていこう
マネージャーに「正解」はありません。
だからこそ、「あなたにしかできないやり方」にちゃんと意味があります。
不安になるのも、戸惑うのも、ぜんぶ自然なこと。
でもその中で、「こんなふうにしてみようかな」と一歩踏み出してみること。
その小さな一歩が、チームにとっての大きな一歩につながっていきます。
心が重たくなったときは、またこのノートを開いてください。
そして「ああ、みんな最初はそうだったな」と、少しでも心が軽くなったらうれしいです。
最後にちょっと紹介
他にも以前に私が投稿した記事を紹介しておきます。ご興味あれば読んでみてください。