1on1を劇的に改善!エンジニアの成長を加速する対話のコツ
まずは自己紹介
ナレッジワークでエンジニア組織の仕組み作りなどを担当しているsedoと申します。
Enablement Groupという部署に所属していて、社内のプロジェクト管理の仕組みを整えたり、社外への情報発信イベントの運営サポートなどをしています!
前職は、ヤフー(現LINEヤフー)に所属しており、そこでEM(エンジニアリングマネジャー)を担当していました。
ヤフーといえば1on1に力を入れていて、自分もたくさんの1on1を経験し、そこで学んだことの一部をこの記事に書いていきます。
1. こんな1on1になってませんか?
1on1、ちゃんと活用できていますか?
- 「とりあえず定例だからやってるけど、結局何を話せばいいのかわからない…」
- 「仕事の進捗確認だけで終わってるなぁ…」
- 「雑談してるだけで、成長につながってる気がしない…」
こんな悩み、あるあるですよね。
1on1は貴重な時間なのに、目的が曖昧なまま進めてしまうと「とりあえず話しました」だけで終わってしまいがち。
特にエンジニア組織では、 1on1は単なる進捗報告の場じゃなく、メンバーの成長を加速させるチャンス なんです。
では、どうすればメンバーのキャリアを後押しし、成果につながる1on1ができるのか?
この記事では、1on1を「ただの雑談」から 「メンバーの成長を引き出す対話」 に変える方法を紹介します!
2. 1on1の目的をちゃんと理解してる?
まず最初に、1on1の目的をおさらいしましょう。
「とりあえずやってるけど、なんで必要なんだっけ?」という状態になっていませんか?
1on1の4つの目的
- 業務の進捗確認(タスクの進み具合や課題の共有)
- 関係構築・信頼形成(マネージャーとメンバーの関係強化)
- モチベーション・エンゲージメント向上(働きがいを引き出す)
- キャリア・成長支援(中長期的なスキルアップのサポート)
この中でも、「キャリア・成長支援」は1on1を本当に価値のあるものにする重要なポイント。
でも、これが一番難しいんですよね。
3. よくある1on1の失敗パターン
「1on1はやってるけど、うまく活用できてる気がしない…」
それ、もしかするとこんな失敗パターンにハマっているかもしれません。
1on1のありがちな失敗
- 進捗確認だけで終わる → 「今のタスクどう?」の繰り返し
- 雑談だけで終わる → 「最近どう?」と話してるうちに時間切れ
- 話すことがなくて沈黙 → 「何か話したいことある?」→「特にないですね」
これ、全部過去の私がやっていたことでもあります(笑)。
でも、ちょっとした工夫で1on1を劇的に改善できるんです!
4. キャリア支援型1on1の進め方【3ステップ】
1on1で成長を促すために、意識してほしいのが「時間軸に沿って話すこと」。
「過去 → 現在 → 未来」 の流れで会話を進めると、メンバー自身も考えを整理しやすくなります。
では、具体的にどんな話をすればいいのか?
この3ステップを試してみてください。
STEP 1: 現状を整理する(過去・現在を振り返る)
いきなり「将来どうしたい?」と聞いても、困ってしまうメンバーも多いです。
まずは、今の仕事の手応えや得意・苦手を整理することから始めましょう。
質問の例
- 「今の仕事で一番楽しいと感じるのはどんな時?」
- 「これまでで一番達成感を感じたプロジェクトは?」
- 「逆に、どんな作業が苦手?」
まずは過去の経験を振り返ることで、今のスキルセットが整理できます。
STEP 2: 将来の理想イメージを描く
現状が整理できたら、次は「どんなキャリアを目指したいのか?」を考えます。
ただし、「5年後どうなりたい?」と聞いても、すぐには答えられないことも。
そんな時におすすめなのが、「ロールモデルの分解」。
1人の理想像を見つけるのが難しくても、いろんな人の良いところを組み合わせるとキャリア像が見えてきます。
質問の例
- 「この人みたいになりたい!と思うエンジニアはいる?」
- 「もしその人がいないなら、周りで尊敬する人のどんな部分を取り入れたい?」
例えば…
- Aさんの技術力がすごい
- Bさんのリーダーシップが理想
- Cさんのチームマネジメント力を取り入れたい
こうやって、 「理想像のパーツを組み合わせる」 ことで、キャリアの方向性が明確になります。
STEP 3: アクションプランを決める(未来へ向けた行動)
理想のキャリア像が見えたら、次は「じゃあ、どうすれば近づけるのか?」を考えます。
ここで大事なのは、メンバー自身が「宣言」すること。
NG例:
「〇〇の勉強をするといいよ!」(上司がアドバイスしすぎる)
OK例:
「じゃあ、来月までに〇〇をやってみます!」(メンバーが自分で決める)
自分で決めたことのほうが、モチベーションも上がりやすいんですよね。
5. 1on1の質を上げる2つのテクニック
① 時間軸に沿って話す(過去 → 現在 → 未来)
「将来どうしたい?」といきなり聞かれると、答えづらいもの。
過去 → 現在 → 未来の順で話すと、自然と考えが整理できます。
- 過去: 「これまでで一番達成感を感じた仕事は?」
- 現在: 「最近、どんな業務が楽しい?」
- 未来: 「その強みを活かして、今後どうなりたい?」
② 視点を変えて質問する(他者視点を取り入れる)
- 「周りの人から、どんな評価を受けることが多い?」
- 「そのプロジェクトで一番大変だったことは?」
普段意識していない視点を加えると、新しい気づきが生まれます。
6. まとめ & 実践!
- 時間軸に沿って話す(過去 → 現在 → 未来)
- 視点を変えて質問する
- メンバーが「自ら決める」ことで、成長を加速
次の1on1から、ぜひ試してみてください!
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