Encraft #16 「プロダクトを支えるコアシステム」開催レポート
株式会社ナレッジワークのバックエンドエンジニアの nasum です!
本記事では2024年7月29日(月)に開催した勉強会 Encraft #16 プロダクトを支えるコアシステム の開催レポートをお届けいたします!
Encraftとは?
Encraft(エンクラフト)は株式会社ナレッジワークが提供する、 "Enablement" と "Craftsmanship" をテーマにした勉強会です。技術にこだわりを持つ人々が集まって互いに知見を交換し、できることを増やしていく場を作りたいと思っています。
過去のイベントの開催レポートは以下からご覧ください。
過去のEncraft開催レポート
- Encraft #1「フロントエンド × 設計」開催レポート
- Encraft #2「サーバーとクラインアントを結ぶ技術」開催レポート
- Encraft #3「エンジニアイネーブルメント - 共有・育成・評価・効率化 -」開催レポート
- Encraft #4「React/Next.js 最前線」開催レポート
- Encraft #5「Go1.21+ 最前線」開催レポート
- Encraft #6「Focus on UI Component 実装」開催レポート
- Encraft #7「AppDev with Google Cloud」開催レポート
- Encraft #8「Engineers Career」開催レポート
- Encraft #9 「QA Enablement - Practical Test Design -」開催レポート
- Encraft #10 「Go 1.22+ Enablement Lesson」開催レポート
- Encraft #11 「LLMとエンタープライズの距離感」開催レポート
- Encraft #12 「Frontend Quiz Night」開催レポート
- Encraft #13 「QA Enablement - Insight by QA activity」開催レポート
- Encraft #14 「技術発信文化の作り方」開催レポート
- Encraft #15 「SRE文化を考える」開催レポート
今回は YouTube での Live 配信で行いました。
動画アーカイブもありますので、ご視聴の際は感想をハッシュタグ #encraft でつぶやいていただけると嬉しいです。
はじめに
今回は「プロダクトを支えるコアシステム」というテーマで開催しています。具体的に言うと各会社特有の事業に関わるコアシステムについてお話していただきました。
弊社ナレッジワークからは @38xxer さんからコンテンツ処理システムの攻めのリプレースのお話を、株式会社LayerXの @shota8511_tech さんからはプロダクト間連携を支える非同期通信基盤について、株式会社マネーフォワードの @xcolor12 さんからはメール配信基盤の課題とその解決法についてお話していただきました。
それぞれの会社ごとの特有の問題が興味深く、滅多に聞けない内部事情についてお話を聞くことができ、興味深い会になったと思います。
セッション1: 「攻め」のリプレース --- ナレッジワークのユーザー体験を支えるコンテンツ処理システムについて
まず初めに弊社の @38xxer さんからナレッジワークで運用しているコンテンツ処理システムのリプレース周りについてのお話をしていただきました。
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今までのアーキテクチャではいくつかボトルネックがあり、そのままだと今後プロダクトを複数作っていくにあたって障害になってしまう可能性が高いことから、本格的に問題が起こる前にリプレースの作業を行うという攻めのリプレースを行ったというような発表でした。
よくあることとしては、問題が起こってから対処していくということが多い中、問題が起こる前に対処していくという攻めの姿勢がナレッジワークの雰囲気を伝えていると思いました。
セッション2: プロダクト間連携を支える非同期通信基盤
2つ目のセッションは株式会社LayerXの @shota8511_tech さんによる非同期通信基盤についてお話していただきました。
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複数のプロダクトを提供していることから、プロダクトがデータを中心に連携をする必要があるという特徴があり、各プロダクトのデータ同期とプロダクトの増加に対応する必要があり工数が増えるという課題が発生しているなか、それに対応するためにサービス横断の非同期通信基盤を整備して対応しているという発表でした。
プロダクトを複数展開している会社にとってはデータの同期等の非同期通信をいかに低コストでやるかはかなり関心が高いことなのではないかと思います。今回の発表はそれに対応する一つのやり方を知ることができました。
AWSのEventBridgeとSQSを活用して作られているその仕組は多くの場面で参考になりそうな仕組みだと思いました。
セッション3: マネーフォワードを支えるメール配信基盤
3つ目のセッションは株式会社マネーフォワードの @xcolor12 さんによるメール配信基盤の課題とリプレースについてお話していただきました。
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マネーフォワードで送信されている膨大なメールを旧アーキテクチャでさばくのが難しくなってきたところを、アーキテクチャ刷新により改善し正常にメールを配信しかつコストカットもできたという発表でした。
旧アーキテクチャのメール配信システムの課題に対して、まず計測することからはじめ、計測結果から要件を詰め、それに対して最適なアーキテクチャを刷新していったということがお話されており、メール配信というシステムの特殊性や刷新の手順について知ることができました。
マネーフォワードで送信されているメールの総数が2.5億通以上という膨大な数に及ぶことと、それをさばくための最適なアーキテクチャの模索はいろいろ学ぶところがあり、メール配信が重要な勝ちになっているプロダクトを開発している人にとってはとても参考になる発表だったと思います。
まとめ
各社のプロダクトのコアに関する機能についての課題やその解法を知れたのが、開催に関わっていたものとしてとても興味深く、学びがとてもあって良かったです。ここで発表された内容はプロダクト開発に役立つものばかりだと思ったので、ぜひ本編をYouTubeの方で見てもらえると良いと思います。各動画は15~20分程度なので気軽に見れると思うので、ぜひ見ていただき、コメントなどをしていただけると嬉しいです。
次回予告
次回の Encraft #17 のテーマは「マルチプロダクトを推進するデザイナーの役割」です。
複数のプロダクトを開発し運営していくうえで、デザイナーが果たす役割について、マルチプロダクトを展開する3社、LINEヤフー、マネーフォワード、ナレッジワークのデザイナーが登壇し、以下の3つのテーマに基づいてパネルディスカッションを行う予定です。
UIやインタラクションの一貫性を担保したい方、組織づくりのコツや工夫を知りたい方、複数プロダクト間の連携に課題を感じている方など、興味のある方、奮ってご参加お待ちしております!
Encraft は今後も定期的に学びと交流の場として開催を予定しています!
Connpass でグループメンバーになっていただけると開催通知メールが送られますので、開催を知りたい方は以下より是非グループメンバー登録をよろしくお願いします。
セッションをオンラインでご覧いただいた方も、感想などハッシュタグ#encraftでツイートしていただけたら嬉しいです!
それでは、また次の Encraft でお会いしましょう!👋👋
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