僕がZennを選んだ理由
はじめに
今までWordPress,note,Qiita,はてなブログ,Wixなどでブログを書いてきました。そんな中最終的にZennにしようと思った理由とZennとはどんなサービスなのかまとめていこうと思います。
※Zennの運営と私は一切関係ありません。
※Zennを実際に1年程使った経験などふまえ記事をアップデートしました。
2021年に本記事は執筆しました。
僕がZennを選んだ理由
- 投げ銭と本の有料販売で収益化できる
- デザインが良い
- 書き方は記事,本,スクラップの三種類があって面白い
- エンジニア向けで技術ブログ書くのに向いている
- 無料で広告がつかない
- SEOがトップクラスで強い→つまりGoogleで検索表示で上の方に来やすい
特に1,2,3が決め手です。これほど独自性があるブログサービスは他に無かったと思います。(後述)また僕が使用したブログサービスの中で一番SEOが強いと感じるのはZennでした。
そもそもZennとは?
Zennはエンジニアのための情報共有サービスで、投げ銭(バッジを送るという機能)や有料販売によって金銭的なサポートも受ける事ができるブログサービスです。
Zennのデザイン↓はシンプルで右の目次が凄く見やすいのが特徴です。
Zennの書き方は三種類もある!
Zennでの書き方の種類は記事、本、スクラップ機能があります。Googleアカウントでログインすればすぐに書けるようになります。
①記事とは
今まさにあなたが見ているものが記事です。マークダウン方式といった方法で誰でも簡単に執筆し、スムーズに公開できます。ZennのWebエディタ↓
②本とは
複数のページをまとめたWebで読める本です。有料販売もできます。(無料の本の例「Zennで本を執筆する!Webからの本作成マニュアル」)
本の場合は記事初めに目次が表示されて左側にチャプターの様に記事が並んでいる仕様になっています。例えば有料の本だと「競馬予想で始める機械学習〜完全版〜」など面白そうな本があります。
ZennのBookから本の一覧が見れますので一度本を見てみるとイメージしやすいです。
③スクラップとは
スクラップはスレッド形式のチャットみたいなものです。なんとZennではスレッドを自分で立てる事ができる訳です。他の人が投稿できたり、もちろん自分専用にして非公開にする事もできます。↓画像の様にメモとしてチャット形式で残したり、他の人から質問を貰ったり返したりできる機能です。
こちらもスクラップの一覧を見るとわかりやすいです。メモとして残したり、他の人から質問を貰ったり返したりできる情報の記録や意見交換に使用できます。Zennではメモ代わりに使用されてる方が多い印象です。
収益化する二つの方法
Zennで収益を得る方法は主に二種類あります。投げ銭(バッジを送る機能)と本の有料販売です。
①バッジを送る(投げ銭)
無料で公開されている記事や本に対して投げ銭する事が可能です。投げ銭のボタンは記事一番下にこのように表示されています.
バッジを送るを押すと以下のように300円から5000円まで投げ銭をメッセージとともに送れます。グーグルアカウントでログインできるので誰でも簡単に投げ銭できます。
②本の有料販売
本は有料販売できます(一方記事は有料販売できません)。本は無料または有料(200円~5000円)で公開できます。本でも特定のページを無料にして、残りのページを有料にするなどページ毎に無料か有料かの設定ができます、有料販売にすると購入したユーザーしか本の有料ページを見る事ができません。
例えば下の本は私が書いているゲーム開発の解説本です↓UnrealEngine5(UE5)の教科書 [ゲーム開発入門編,第一巻]
この本の場合は半分までは無料公開、残り半分は有料という形になっています。もちろん全ページ有料または無料といった形でも可能で、後から有料無料を切り替える事もできます。
またZennの本は本といっても、それぞれのページがグーグルの検索表示に表示されます。例えば、この本には「📰UnrealEngine5(正式版)のダウンロード方法」というページがあるのですが、以下の様にグーグルの検索表示にも出ます。
つまり無料半分、無料有料にすれば無料のページで本の宣伝も可能な訳です。さらにZennの本の内容はいつでも簡単にアップデートする事ができます。Web本といっても他のWeb本のサービスとはかなり違うので、Zennならではの"本"という事になります。
※手数料について
Zennで得た収益(投げ銭と有料販売)から手数料としては大体1割程度が引かれます。
以下正確な手数料の計算方法です↓
①まず最初に販売価格から決済手数料3.6%が引かれます。
②①で引かれた金額からZenn利用料10%が引かれます
③振込手数料一回350円が引かれて残金が受取金額となります。
例えば、¥1,000の本が購入された場合、販売者の受取金額は(1000 - 1000 * 0.036) * 0.9= ¥868 となります。この本が100回購入されて合計86800円となった後に振込申請を行ったとすると、販売者の口座には(868 * 100) - 350= ¥86,450 が振り込まれます。
Q&A販売手数料は?にて公式での詳細が載っています。
ではここからは僕が今までWordPress,note,Qiita,はてなブログ,Wixで書いてきた経験を元に共に他のブログと比較していきたいと思います。
Qiitaとの比較
技術ブログとして一番利用されているのがQiitaです。そのQittaとZennでかなり悩まれてる方が多いので今回両方とも使用してみた私が比較してみようと思います。
①Qiitaは収益化できない。一方Zennは有料販売、投げ銭等で収益化が可能。
Zennの収益化できるという点は大きいですね。Qiitaは収益化はできません。
②Qiitaはプログラミング以外の記事、ポエムなどが書き辛い。
Zennでは記事を公開する際にTech(技術)とIdea(技術以外)と二つのジャンルを選べるようになっており技術系以外の記事も書きやすいです。Qiitaは場合によっては技術ブログ以外は削除されるとも聞きます。↓Zennでは投稿する際に選べる仕様になっている。
③QiitaはSEOに強い。ただZennはそれ以上に強い(と感じてます)。
SEOはQiitaは強いと言われています。実際にエンジニア専門といった感じが強いのはQiita
しかしQiitaとZenn両方使用した僕個人的な意見としてはZennとQiitaは大して変わらない、むしろ私が使用してきた全てのブログ(WordPress,Qiita,はてな,noteなど)の中でZennのSEOが最も強く感じています。その理由としてはQiitaで書いていた時よりZennの方が私の記事のプレビュー数の割合がZennの方が増えている(ブログが原因かそれともライティング技術が上がったのかはわかりませんが)と感じた点とSEOはシンプルに言うとユーザーにとって利便性があるかどうかなので、Zennは見やすさとわかりやすさという点ではSEOの要件を充分満たしていると考えるからです。またググった時に出てくる検索表示ランキングでも、実際に私がZennで書いた記事や本は上位に出てくる可能性が非常に高いのでその事からSEOはかなり強い、忖度なしでいうとZennがトップだと感じています。
私のZennの記事は何個か検索上位になっています
私が書いた記事です。検索ワードにもよるんですがね、基本的なワード検索だと結構上位にくいこんできます。
もちろん全ての記事が検索上位になる訳ではありませんが、少なくともこれは上位に行ってもおかしくないと思う記事を書いた時には、必ず上位に表示されると私の経験上感じています。
結構ここまでZennについてべた褒めしていますが、下の方でちゃんとZennの弱点も書いてきます。
④ZennはWebエディタだと実際の記事をプレビューしながら記事を書く事ができない。しかし「ZennCLI」というローカルエディタ導入でプレビューしながら記事を書く事ができます。QiitaはWebエディタのみで簡単プレビュー
簡単にすぐにプレビューしながら書けるという点はQittaに軍配が上がります。ZennはWebエディタだと書いた記事をプレビューするには一回ボタンを押してウィンドウを切り替える必要があります。ただしZennではローカルエディタ(Zenn CLI)というものを導入するとプレビューしながら書く事ができます。ただこれは環境準備に少し時間がかかりますがGithubと連携できるので、記事のバージョンを戻す、つまり間違えて記事を削除してしまったりしても簡単に復元する事ができるメリットでもあります。
⑤Qiitaはストックや編集リクエスト機能がある,Zennはシンプルで投げ銭機能がある
Qiitaには編集リクエストという記事を書いた本人ではなくても記事を編集できるようになる機能があります。またストックと呼ばれる機能もあり、記事を後からみれるように保存しておく機能もあります。
一方Zennはいいねとツイート,バッジを送る(投げ銭)機能がありシンプルになっています。両方ともコメント欄はあります。
⑥デザインは好みでそんなに変わらない、個人的にはZennの方が見やすく感じる
個人的には目次が今見ている箇所が強調表示されたり、プロフィールなども表示されて全体的にまとまっているZennの方が若干見やすいと感じます。皆さんはどう感じるでしょうか?
結局、QiitaとZennどっちか?
QiitaとZenn両方使用して、もし私がこれから技術ブログを始めるならZennを選びます。理由は収益化ができ、デザインが好きだからです。ただしQiitaを元々書いていた場合なら移行など手間がかかりそうなので使い分けるのもありかもしれません。
noteとの比較
では収益方法で似ているブログサービスnoteとの違いはどうでしょうか?
①noteは記事の有料販売と投げ銭、さらに定期購読が出来ます。Zennには定期購読の機能はありませんが本の有料販売、投げ銭ができます。
②noteのデザインはシンプルすぎるほどのデザインで美しさはありますが、Zennの目次のようにわかりやすさには欠けます。
③Zennはあくまでエンジニア向けブログ、noteはジャンル問わず
noteも僕は使った事がありますがZennを選んだ理由はデザインの違いでしょうか。後は記事単体での販売という事にあまり魅力を感じなかった点とまたnoteはZennと違い投げ銭のUIが小さくて気づきにくかったりして収益化できる未来があまり見えないというのが本音です。
エンジニア向け記事や本書くならZenn、ITやビジネスと全く関係のない単体の記事(例エンタメなど)ならnoteの方が書きやすいかなと思います。
・サイトのデザインの比較
20秒ぐらいのZennを含む5つのブログのデザイン比較動画です↓
皆さんはどのブログのデザインが好きでしょうか?Zennの10個の特徴
では私が実際に一年ぐらい使用して感じた他のブログサービスとの違いをまとめていきます!
①デザインが非常に見やすくユーザーが閲覧しやすい
個人的には目次がついてるデザインのブログサービスの中で一番見やすく感じています。また見やすくなったためかわかりませんが、以前私が書いていたWordPressの時の閲覧数と比較して3倍近く閲覧数が増えました。これについては後述します。
②記事は頻繁に取り上げられて、誰かが絶対見てくれる
記事を書いていいねが多いとZenn公式ページにかなりとりあげられます。また開発者のcatnoseさんもたくさんの記事に目を通してくださっていたりと、Zennの中で人がサイトを見て回りやすいのでpreview数が自分を除いて0になるという事はおそらくないかなと思います。
③Amazonアソシエイトなどで収益化しても良いのか?
「広告を貼っても良いでしょうか?例えばAmazonアソシエイト、自分が行っているサービスの紹介など」とZennに問い合わせたところ以下の返信をいただきました。「Zennサポートチームです。いつもZennをご利用いただきありがとうございます。お問い合わせについて、回答いたします。Zennは「エンジニアのための情報共有コミュニティ」サービスです。細かい基準は設けておりませんが、エンジニアの読者が一人でも役に立ったと感じられるような投稿を歓迎いたします。この基準に沿っていれば、ご自身のサービスを紹介いただくことは全く問題ありません。Amazonアソシエイトについては、制限は設けておりません。」と回答を頂きました。あからさまなアソシエイトは良くないかもしれませんが、正当な使い方をして誰かの役に立つ記事を書いていくのならOKなのかなという感じかなと。
④Googleアナリティクスと連携できてプレビュー数など確認できる
Googleアナリティクスと連携する事によって記事へのアクセス数や訪れた人数を確認する事ができます。これは簡単に連携できます。
⑤広告がつかずZennの全ての機能を無料で使用できる
無料ブログは基本、広告が勝手について記事が見にくくなったりデザインがださくなりがちですが、Zennではそのような事はありません。また無料ブログでありがちな画像の容量制限などもありません。
⑥他のサイトから記事の移行が難しい
Qiitaに関してはQiitaからの移行する記事などの記事が検索すれば見つかりますがちゃんと移行できるかどうかは私は試していないのでわかりません。私はZenn使う前はWordPressでしたが、どうやら楽な方法が無いようなので一度Markdown方式に変換して画像と一緒にひたすらコピペで移していきました..泣
⑦ITやビジネス関連以外のジャンルは書きにくい
エンジニアとは関係ないエンタメ系など全く他のジャンルを書いてもよいのかと質問をZennに問い合わせたところ、「Zennは「エンジニアのための情報共有コミュニティ」サービスです。細かい基準は設けておりませんが、エンジニアの読者が一人でも役に立ったと感じられるような投稿を歓迎いたします。」と回答をいただきました。またTechとIdea公式ページでも紹介しているようにカテゴリをIdeaに投稿すれば「新人教育で気をつけていること」「マネジメントで気をつけていること」「資格試験の受験記・勉強方法」といった事も例に挙げられています。この事からIT系(特にエンジニア向け)とビジネス系,勉強系などのお堅い記事ならOK、それ以外のジャンルは...といった感じだと思います。なので他のジャンル書きたい時にZennではちょっと書きづらいかなと感じます。
⑧自分の記事内で検索できない → できるようにアプデされました!
現状、検索する時はZennのすべての記事から検索をかけなければいけません。自分の記事を探す時に若干面倒です。
追記:アップデートで「記事の管理」から自身の記事内で検索できるようにアップデートされたようです!
⑨記事一番下のコメント機能が便利
これに関しては使い慣れていない人からすれば荒らしコメント残す人いるのでは?と考えるかもしれまんせが技術ブログ読む人はそのようなコメントは愚か、こんな良い方法もありますよ(URL)みたいな感じで記事にプラスαしていってくれて助かります。なんなら記載されたコメントは非表示にする事もできますし、Zennの運営さんは結構しっかり何でも対応してくれるので最悪荒らしみたいなコメントが来ても何かしら対応してくれるでしょう。
⑩書く方法はWebエディタとローカルエディタがある
GoogeleアカウントログインするとWebエディタで記事を簡単に書けて、すぐ公開できます。もちろん非公開にしておく事も可能です。
- Webエディタ↓
多くの方はこちらのWebエディタを使用していると思います。シンプルで気軽に書き始める事ができます。 - ローカルエディタ(ZennCLI)↓
ローカルエディタはZennCLIというものを導入して、Vscodeなどで書いていきます。上の画像のように結果をプレビューしながら書く事ができます。私の場合、本などもがっつりZennで書いているのでこのローカルエディタを導入して書いています。公式ページ:ZennCLIの導入方法はこちら
⑪Githubと連携でき記事のバージョン管理ができる
ローカルエディタを導入するとGithubと連携して記事のバージョン管理が行えます。
なのでローカルエディタの流れとしては以下になります。
- プレビューしながら記事を書く
- 完成したらGithubにプッシュ
- 自動でZennで記事が作成,アップデートされる
- 必要であれば以前の記事のバージョンに戻す事もできる
なのでGithubと連携する事によってバージョン管理もできるし、うっかり記事を削除してしまったとしてもGithubにデータが残っているのでいつでも復元する事ができます。つまりデータが無くなる事も無いので超便利です。
⑫書く形式はQiitaでもおなじみの簡単なMarkdown方式
書く形式は、誰でも簡単に書けるMarkDown方式といって「ZennのMarkdown記法一覧」に丁寧に使い方が解説されているためすぐに誰でも使用できるます。これがMarkdown方式です↓
例えば「#」の記号の後にテキストを書くとタイトルになります。
⑬正当な使い方をしていれば容量は実質無制限っぽい
他のブログでよくありがちですが、容量制限などがあり画像をアップできなくなるという事があります。しかしZennではそのような制限は実質ありません。容量制限はありませんが一枚あたりの上限サイズは3MBまでと決まっており、3MB以内であれば画像やgifをアップできます。3MBもあればアップロードできない画像はほぼないですし、gifも数秒程度まで可能です。その点については私自身も使っていて困った事はないので問題ないと思います。動画ならYouTubeにアップしてリンクをここに貼れば良い訳ですしね。また容量は聞くところによると制限は一応あるらしいのですが、正当な使い方をしていれば勝手に上限をあげてくれるらしいです。私も画像を今までにZennで何千枚もupしてきましたが今までそのような制限をされるような事はありませんでした(多分ですがZennで最も容量多く使ってるのは僕です。大量の画像を使用して本を制作していますが問題はありませんでした)。なので正当な使い方であれば実質無制限という事になるという事に思います。
実際にZennを1年以上使ってみた感想
ではここからは私が2021年4月から2022年12月までの1年半程Zennを使用してみた感想を忖度なしで語っていこうと思います。
①一番最初に書いた記事がFeaturedにとりあげられる
ふと公式サイトを見ると僕が一番最初に書いた記事がFeaturedの一番上に表示されていて驚きました。
どんなアルゴリズムかわかりませんが、Zenn初心者だろうが記事を見てもらうきっかけを作ってもらえるのはありがたいです。僕がwordpressを使っていた頃の最初の数か月はPV数ずっと0でモチベも糞もないのでただ自分用にメモとして残していたあの頃。ブログによりけりですが数ヶ月読まれない状態が結構普通にあるのでZennに行っても最初の数ヶ月は読まれないと思っていました。
②Wordpressから引っ越したらプレビュー数が三倍になった
以前WordPressで記事を書いていた時はプレビュー数は一日あたり100view前後とかでしたが、始めた当初で一日あたり約200~700viewぐらいになりました。
正直かなり驚きましたね。Zennで始めても今までのブログサービス同様、しばらくは0viewだと思っていたのでw
③1年半Zennで書き続けたら総プレビュー数は約110万回,訪れた方は30万人ほどに
Zennで1年半(主にゲーム開発について)書き続けた今では記事は80ページ、本は4冊程になります。一週間の表示回数が約3万回、訪れるユーザー数は7000人程になりました。私の2022/12/02からの過去一週間のプレビュー数↓
なお私がZennで書き始めた2021年4月から2022年12月の今に至るまでの総プレビュー数です↓
ライティング技術が上がった事もあると思いますが、ページを訪問した際に記事の見やすさがZennは良いと感じるのでSEO的にも良くこれだけ表示されたのかなと思います。あとは書く記事のターゲット層にもよると思います。私が書いているゲーム開発のジャンルはターゲット層はどちらかというと少ないと思うので他のターゲット層の多いジャンルだと同じ記事量でこれの2~4倍はいくんじゃないかなと思います。
④投げ銭される確率は全体の記事の1%もおそらくいかない
投げ銭(バッジを送る)という機能は非常に魅力的ではありますが、実際は投げ銭されるケースは超レアです。僕がざっくり調べた結果ですが、記事にいいねが100以上ついている記事で投げ銭されてる確率は大体10%ぐらいでした。なので全体的に見たら記事に対して投げ銭される確率は1%もまずいかないと思います。なので普通に技術ブログを書いただけでは投げ銭はされないという考え方が堅実です。もし投げ銭してもらたいのであれば投げ銭したくなるような記事を書き続ける必要があるでしょう。
⑤力を入れて書いた私の記事はほぼ100%の確率で投げ銭されているが、逆に内容の薄い記事で投げ銭された確率は0%
私は記事は80ほど書いていますが、その内「この記事は力を入れて書いた」記事は2つあります。それが以下の二つです。
①この記事「僕がZennを選んだ理由」 記事公開日2021年4月
②「Unity vs UnrealEngine5 徹底比較!!」 記事公開日2022年4月
この二つの記事は投げ銭されてますが、正直この二つの記事はそれぞれ30回以上アップデートしているほど苦労したものです。かつ需要もあったのでこういった記事だとほぼ確実にいつかは投げ銭される印象です。逆に私が適当に書いた短めの記事で投げ銭された確率は0%でした。なのでもし投げ銭をしてもらいたいのであれば、たくさん記事を書くのではなく質の高い長めの記事を書いた方が良いでしょう。
⑥私が得た投げ銭(バッジ)総額
気になる方いると思うので公開しますが先に言わせてください。投げ銭して頂いた方、非常にありがとうございます🙏🏻非常にモチベが上がりますしとにかく嬉しいです。ありがとうございます。Zennで1年半書き続けて今では記事は80ページ本は4冊になりますが、投げ銭された総額は約2万円ほどです(いくら投げ銭されたのか履歴を確認する事が大変なためざっくりになります)。500円が一番多くて、2500円が記事に対する最高額だった気がします。また本に対する投げ銭もできるのですがそちらの最高金額は約5000円です。質が高く、需要のある記事や本を書けば誰でも投げ銭は得られると思います。なお私の場合は投げ銭は貰えたら"もの凄くラッキー,ありがたい"程度に考えています。投げ銭で稼ぐという考えはコスパ悪すぎるので、してもらえたらラッキー、ありがたい程度に思って記事を書く方が良いと思います。
④本の有料販売はかなり有望。僕が書いた本も売れている
例えば【Unity】DOTweenの教科書〜スクリプトでアニメーションを操るバイブル〜ですと合計500冊以上売れているそうです!
また私が制作中のUnrealEngine5(UE5)の教科書 [ゲーム開発入門編,第一巻]も今までに250冊ぐらい売れて、今では一か月に20冊ほど売れています。
私の収益ダッシュボード↓
ただ私の本の場合、書く事に凄く時間をかけている(恐らくZennの本の中で最も私の本が最も長い)ので今の所コスパで見たら稼げていると言えるかどうかは結構微妙です。しかし本に関しては内容をしっかりとまとめて書けば収益化できるという事は確かです。さらに本の見やすさだったり、アップデートのしやすさなどを考慮すればWeb本の中ではトップクラスのサービスだと思っていますし、Zenn以外なら私は本を書きたくないと思うほど気に入っています。
⑤Webエディタだとプレビュー画面を見ながら執筆できないのでめんどくさい
Webエディタだと、プレビュー画面を確認するには一度切り替えるボタンを押す必要がありこれが非常に手間です↓
ただしWebエディタとは別のローカルエディタを導入するとプレビュー画面を見ながら書く事ができます。下で紹介
⑥ローカルエディタは超便利だが導入が少し面倒
Webエディタとは別にZenn CLIというものがあり、GithubとZennを連携してローカルの好きなエディタで記事を作成、編集できます。ローカルエディタだとプレビューしながら記事を作成できます↓
他にもURL(スラッグ)を変更できたり、VSCodeを使用してスニペットを登録する事によってマークダウンのコードが効率よく打てるようになったりと便利なのですが色々とめんどくさい部分があります。今まであまりGitを触った事がない方はまずはGitを最低限学ぶ必要がある事と、ローカルエディタを導入するまで準備に若干時間がかかります。なのでZennで書く際はWebエディタを基本的には推奨しますが、本などZennで本格的に書こうと決めた時にはローカルエディタを導入するといった感じがおすすめです。ローカルエディタ(ZennCLI)の導入方法はこちらの公式サイトで紹介されています。
⑦運営がユーザー思いで最高
Githubの機能リクエストのページでは一人一人の要望に対して丁寧に応えてくださったり積極的にZennの問題点や不満を解消しようという努力が伺えます。またアップデートも頻繁に行われており、私がZennを始めた時よりもさらに便利になっています。Zennのアップデート履歴
また現時点で開発者のcatnoseさんもほぼ全ての記事にいいねを押してくださっています。記事を見てくれる人が一人でもいると嬉しいですね。また私自身も結構問い合わせする事があったのですが、そのたびにわざわざ真摯に対応してくれており非常に助かっております🙏🏻ありがとうございます。
Zennの歴史
Zennはcatnoseさんという方が個人で開発されて、その後クラスメソッドという会社が買収し共に開発しているそうです。
Zennという技術情報共有サービスを作りました。有益な知見をシェアした開発者が、その見返りを得られるようなサービスにしたいと思います。気合いを入れつつも、時間をたっぷりかけて地道に育てていきます。zenn開発者catnoseさんより
僕がZennを選んだ理由-さいごに
今まで自身がしているゲーム開発の傍らブログ書いてきましたが、好きなデザインと目的の機能が揃ったブログがいまいち見つからず悩まされてきました。そんな時にゲームをオンライン化する記事を読み漁っていてZennの本「PUN2で始めるオンラインゲーム開発入門」に出会ったのがZennにしようと決めたきっかけです。
「なんだ、この見やすいブログサービスは?」と思い確認してみるZennというサービスで投げ銭とか有料販売もできるとの事。すぐに今まで書いてきたWordPressを辞めてサーバーのレンタル期間も残っていましたが、思い切ってZennに移る事に決めました。
普段、ゲーム開発の技術記事しか描いていませんが高品質なサービスだと感じた割に「Zennとは?」でググってもそんなに記事出てこなかったので今回の記事を書きました。将来性も、ものすごく感じたので書きたくなったっていうのもあります。Zennは技術系ブログに留まらずもっと幅広く使われる有名なサービスになるのではと勝手に思ってます。まだサービスとしては2020年頃?に始まったばかりらしいのでこれからのZennも無茶苦茶楽しみです。
色々と書いてきましたが、とにもかくにも始めるのは簡単で無料なので一度Zennを試してはいかがでしょうか?僕は最高にZenn気に入ってます!以上です。お疲れ様でした👋
2024年追記
2021年にこの記事を執筆して2024年までZennで本を書いてきました。2024年4月現在まで本を書いた感想を以下にまとめたので、興味ある方はどうぞ!
Zennでガチで本を書いてみた (収益公開)
Discussion
Zennの開発者です。とても参考になる記事をありがとうございます。
これはその通りだと思います。
ご指摘いただいた部分の他にも課題がたくさんあるので一つずつ改善していきたいと思います。
これからZenn愛用させてもらいます。
記事更新しました
typoかと思いますが、10000円分売れて¥86,450受け取りというのはおかしいような。
ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。
typoに気づいたのでお知らせです。「Qiita」が「Qitta」になっている箇所がありました。
バッジありがとうございます!また余裕があればZennに関する記事も書こうと思います。
記事の内容を全て見直してアップデートしました!
記事の内容更新しました! 2022/12/02
大変参考になりました。ありがとうございます。
バッジ感謝します🙏🏻
こんにちは、あなたの本を買いました。
UMGやUI素材を研究しているデザイナーです。わかりやすいテキストと例を含む Unreal の本を見たことがありません。 それは本当に素晴らしいことです、ありがとう。
まだ詳しく見ていませんが、この本に UI マテリアルの UI FX/Effects コンテンツがないのは少し残念です。
アップデートがあることを願っています。
また、Atlas などの UI 最適化に関連するコンテンツがあるとよいでしょう。
また、マルチプラットフォームのサポートはホットな問題です。 次の単行本でPC、モバイル、コンソール対応に関するUIコンテンツ(解像度など)を掲載していただけると大変ありがたいです!
Unreal 5 のコンテンツ (特に UMG) がこれほど詳細に構成されているのを見たことがありません。
どうもありがとうございます。 あなたは最高です!