次に、Visual Studio Build Tools 2019をインストールします。
使用するのはchocolatey。Visual Studo Build Tools 2019は色々と実行権限とかが必要らしく、現在scoopでは未サポートのようです。
なお、すでに導入済みであったり、Visual Studio 2019等、これらが含まれているツールを既に持っており、かつパッケージマネージャで管理する必要を感じない方はおそらく読み飛ばしていただいて構いません。
というか、そのぐらいの方は既にいろいろできると思うので、本書は読まないのでは…?
インストールコマンド実行
念のため管理者権限でPowerShellを開いてから、
choco install visualstudio2019buildtools
choco install visualstudio2019-workload-vctools
を実行します。
1つ目のコマンドでビルドツールの基礎を入れ、2つ目のコマンドでC++のビルドツールに関するワークロードを入れ込みます。
2つ目のコマンドで入れるパッケージvisualstudio2019-workload-vctoolsがvisualstudio2019buildtoolsに依存しているので、もしかしたら2つ目だけでも大丈夫かもしれませんが、念のため明示してインストールします。(2022/05/10、後述の「旧式の方法」から書き換え)
以上です。
旧式の方法
choco install visualstudio2019buildtools --package-parameters "--add Microsoft.VisualStudio.Workload.VCTools --includeRecommended --includeOptional --passive"
を用いれば一度でC++のビルドツールのインストールまで完了します。
このコマンドでは、--pakeage-parameters オプションでVisual C++のあたりをインストールするように指定しています。指定しないと入ってくるツールが足りない最小構成でインストールされます。
もう少し短くして入れられるものを全部入れる指定方法もあるのですが、全部こみこみだとインストール時間等がやばいことになるので、Rustのコンパイルに必要だと思われるあたりを大まかに指定するようにしています。
ちなみに好みで最後の--passive部分(GUIが開いて進捗がわかるようにしている)は消してもかまいません。
アップデート
chocolateyのパッケージはchoco upgrade all で一括してアップデートのチェックとアップデートが可能です。
visualstudio2019buildtoolsも定期的にアップデートされていますので、アップデートされていたら、
choco install visualstudio2019buildtools --package-parameters "--add Microsoft.VisualStudio.Workload.VCTools --includeRecommended --includeOptional --passive" --force
でもう一度インストールします(単体でvisualstudio2019buildtoolsが更新されたとき、インストール時に走らせたオプションが効いているかわからないので)。
少しややこしいですが、一度入力すれば、PowerShellのコマンド履歴に残っているうちは矢印キーを使って手軽に呼び出せますので、インストーラを起動してあれこれやるよりはずっと楽です。