Chapter 03無料公開

インストーラとその苦しみ

数寄屋
数寄屋
2021.03.08に更新

環境構築で書いた3つのツールは、インストーラで導入できます。結構これについては書いているサイトも多い印象です。
 追記:マイクロソフト公式のRustセットアップ手法もあります。
 ただ、この本ではインストーラをそのまま使うことを前提にはしていません。なぜか、ということの説明として、インストーラリンクとインストール手順を紹介したのち、インストーラを使ったときに後々発生する問題点を述べていきます。

各種ツールのインストーラとインストール手順

各種ツールのインストーラへのリンク、およびインストール手順は以下の通りです。

  • Visual Studio Build Tools
    • リンク先の「Visual Studio 2019のツール」からBuild Tools for Visual Studio 2019を探し、ダウンロードしてファイルを起動
    • 起動した画面からVisual C++ Build Toolsにチェックを入れてインストール
  • git
    • インストーラをダウンロードして起動、表示に従い適宜選択を行ってインストール
  • rustup
    • リンク先のrustup-init.exeをダウンロードし、起動
    • msvcでコンパイルしてくれるっぽいことを確認しつつ、出てくるコマンドプロンプトで対話してインストール
  • VSCode (なおビルドツールのダウンロード用ページからもたどり着けます)
    • リンク先からインストーラをダウンロードして起動
    • rust-analyzerを検索してインストール、あとはお好み

インストーラを使う場合の問題点

インストールに手間がかかる

さてこのインストーラを使う場合の問題点ですが、上を見てもわかったと思います。手間がかかる
 せめてrustup-init.exeをDLして実行するだけ!ならいいのですが、残念ながらVisual Studio Build Toolsがいります。そして(rustにとって)メジャーなWindows環境のコンパイラはVisual Studio Build Toolsなのです。
 そして便利にコーディングするためのツールをインストールするにも、Windowsを使用している方にはおなじみの「インストーラ→画面を確認しながらクリック」の繰り返しが待っているのです。

アップデートをどうするか

Windowsであっても、rustup, VSCodeはセルフアップデート機能があります(rustup self updateでrustupはセルフアップデート可能、VSCodeは手動でアップデートを選択する必要あり)。
 が、Visual Studio Build Toolsは…お察しの通りです。DLしておいたファイル(Visual Studio Installer、場合によってはプログラムのリストに入っている)してアップデートを確認せねばなりません。なお場合によりVisual Studio Installer自体の更新が(以下略)。
 
 gitについても、最新バージョンのインストーラをDLしてアップデートするか、git update-git-for-windowsで最新バージョンをダウンロードされてインストーラが自動起動するのでインストール時と同じように…という感じになります。

PCにrustの開発環境以外もインストールして利用しているという場合は、さらにいろいろなアプリケーションのアップデートに悩まされることでしょう。

結論: パッケージマネージャを入れる

というわけで、パッケージマネージャであるchocolateyscoopをインストールしましょう。
 これをすれば、rustup-initの対話も必要ありません。vscodeも入ります。
 パッケージマネージャでインストールしたソフトは、コマンドラインから操作するだけで、(一部例外は生じえますが)大本に登録されているパッケージ(ソフト)にアップデートがあった場合をチェックしてくれて、アップデートがあるパッケージに対して一括してアップデートを行うことができます。
 例えばchocolateyでは、

choco upgrade all

と実行するだけです。

少し手間がかかるかもしれませんが、インストーラを使うよりは、後々楽です。

この2つのパッケージマネージャの導入方法を次のチャプターで説明します。
 特にchocolateyは開発ツール以外にもいろいろとパッケージ(ソフト)が登録されていますので、おすすめです。
 インストール後手動アプデをする必要がありますが、steamクライアントとかもコマンドで導入できます。