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Gemini Code Assist応用例 Python + SQLite:⑦注意事項

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💻 GCA応用例:⑦注意事項

このCRUD開発を通して得られた教訓に基づき、Gemini Code Assist(GCA)を使ってWebアプリ開発やより複雑なプロジェクトを進める際の注意事項をまとめます。

1. 複雑なUI・環境に関する注意事項

項目 注意点と教訓
GUI/UIのデバッグ AIが生成するコードは論理的に正しくても、表示系(レイアウト)でバグが出ることがあります。 Tkinterなどを使用すると、UIライブラリのバージョンやOS固有の挙動が原因で、表示が崩れることがあります。(今回は対象外)
サーバー/Webアプリ Webアプリ(Flaskなど)では、**「サーバーの起動」「ポートの管理」「APIのデバッグ」**といった複雑な手順が必要です。AIはコード生成はできても、環境の起動とデバッグはユーザーが行う必要があります。(今回は対象外)
コマンド実行 python3sqlite3 のように、OSで有効なコマンドをAIに生成させる必要があります。エラーが出たら、**「私の環境はMac/Windowsなので、これで実行できるコマンドを教えて」**と尋ねてください。

2. コードと連携に関する注意事項

項目 注意点と教訓
非決定性(結果のゆらぎ) 同じプロンプトでも、GCAが生成するコードのフォーマットやコマンドの書き方は毎回異なります。 結果が正しければ問題ないと割り切るのがGCAと効果的に付き合うコツです。毎回同じ結果を導くには、プロンプトの作り方を工夫する必要があるでしょう。
セッション開始時の状態: VS Codeを再起動した後のAIは、過去の会話履歴を失っているため、「まっさらな状態」 から最適な答えを探し始めます。 この初期状態は、前回のセッションとは異なります。 区切りの良いところまでは同一のセッションで進めた方がいいです。
単体テストの原則 テストの目的はロジック検証であり、本来はDBのような外部依存をスタブ/モックで切り離すべきです。今回のデモのようにDBを直接確認するのは、**「ロジックとDB連携の検証」**という応用的な目的のためです。

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