はじめに
ここまで紹介した方法で作成したAIキャラクターを公開する方法を最後にご紹介します。
エージェントの公開の仕組み
作成したエージェントには、プレビュー版と公開版の状態が2つ存在しています。
プレビュー版
会話をテストする目的で利用します。管理画面で作成したエージェントや行った編集はまずはプレビュー版に反映されます。プレビュー版の特徴は下記の通りです。
- エージェントの作成者のみ会話が可能
- URLを共用できない
- 会話した回数に利用上限なし (プランに割り当てられた会話回数を消費しない)
公開版
公開設定画面で公開を行うと、エージェントの最新の状態が公開版に反映されます。
公開を行うまでは、エージェントに対して行った変更内容は公開版のエージェントに影響を与えません。公開版の特徴は下記の通りです。
- 一般公開の場合はURLシェアが可能
- 外部サービス連携が可能 (LINE, Slack, API)
- 行った会話はプランに割り当てられた会話回数を消費する
公開の範囲について
エージェントの公開には2種類の範囲があります。
一般公開
一般公開の範囲を指定してエージェントを公開すると、誰でもエージェントと会話ができるようになります。一般公開を行うと、下記のようなURLが発行されます。
このURLをシェアすることで、誰でもチャット画面で会話ができます。後のChapterで紹介する外部サービスと連携させることも可能です。
限定公開
限定公開を行うと、チャット画面へのURLが発行されません。下記のようなボタンが表示され、エージェントの作成者のみチャット画面で会話を行うことができます。
チャット画面を共有できませんが、外部サービス連携は可能です。チャット画面を一般に公開せずに、LINEやSlackもしくはAPIからのみエージェントの会話を利用したい時は限定公開を利用しましょう。
各プラットフォームとの連携は、公式ガイドをご参照ください。
公開までの流れ
それでは実際に公開までの流れを確認してみましょう。大まかな公開までの流れは下記の通りです。
- エージェントを作成
- エージェントの設定および会話コンテンツの登録
- トレーニングを反映する
- 会話をテストする
- 公開範囲を選択する
- 公開する
1~4はここまでのChapterで実施してきた通りです。エージェントの設定や会話コンテンツの登録を行ったら、会話のテストを行ってエージェントをブラッシュアップしましょう。
公開ができる状態だと判断できたら、公開をします。
チャット画面のURLをシェアする
一般公開をした場合は、チャット画面のURLをシェアすることで誰でも作成したエージェントと会話ができるようになります。
チャットページのURLをカスタムする
チャットページのURLにはクエリパラメータを付与できます。利用できるクエリパラメータは3種類です。
- name
- utterance
- 任意
nameパラメータ
URLの末尾にname
というパラメータをつけると、チャット画面のページ名が指定された名前になります。
例)
<URL>?name=サンプルエージェント
utteranceパラメータ
utterance
というパラメータを付けると、エージェントに対して投げかける最初の発話を指定できます。
例)
<URL>?name=サンプルエージェント&utterance=おはよう
任意のパラメータ
上記のパラメータ以外に自由なパラメータをURLに付与できます。付与したパラメータは、ユーザのステートとして保持されます。
例)
<URL>?name=サンプルエージェント&platform=web&version=1
まとめ
上記を踏まえ、必要に応じて適切な範囲でエージェントを公開しましょう。