GPT-3.5の利用方法
さて、ここからは実際にGPT-3.5に触れていきます。会話AIをどのように作っていくのか、具体的なイメージを膨らませていきましょう。
注意事項
GPT-3.5はOpenAIが提供するサービス上で動作の確認ができます。GPT-3.5の利用は、「従量課金制」です。初回は$18分を無料で利用できますが、それ以降は課金が発生します。利用量を確認しながら、お試しください。
OpenAIへの登録
さあ、OpenAIへの登録を行い、GPT-3.5を利用していきましょう。下記のサイトにアクセスします。
右上の「SIGN UP」から登録を行ってください。
登録を進めていき、下記のページが表示できればOKです。
Playgroundで試す
左上の「Playground」をクリックしましょう。Playgroundでは、実際にGPTシリーズのモデルを使って文章生成を試すことができます。
試しに下記の文字列をPlaygroundに入力し、「Submit」を押してみましょう。
会話AIとは、
「会話AIとは、」という文章に続けて、文章が生成されました。これがまさに、前のChapterで説明した「確率的に生成された」文章です。
ちなみに、右側の項目では、出力される文章を調整できます。
また、右下には「tokens」という数値が表示されています。
この数値は、入力された文章に含まれる「token」の数です。tokenとは、AIが処理する自然言語の最小単位であり、この数の合計によって課金がなされていきます。このtokenの数はいわゆる「コスト」です。如何に抑えながら最適な値にしていけるかも重要となります。
モデル
右側の設定項目には「Model」という項目があります。ここでは、利用する言語モデルを選べます。
「text-davinci-003」となっているのが、ChatGPTのベースと言われているGPT-3.5相当のものです。本書執筆時点で、最も精度の高い文章生成を行えます。「text-davinci-001」「text-davinci-002」、「text-curie-001」といった、精度の劣るモデルも利用することができます。精度が劣る分、文章生成速度は高速になります。
ちなみに、このモデルによって利用料金が変わります。本書執筆時点では、1000トークンあたり、次の価格が適用されていました。davinciモデルは精度が高い分、特に高額ですね。
以上がPlaygroundの利用方法の説明になります。次Chapterでは、このPlaygroundの活用方法を引き続き見ていきます。