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en_USで頑張るArch Linux日記 0日目:構成など

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Arch Linuxを自宅PCにインストールする日記です。


このページは0日目なので、構成とかの話だけです。

現在進行形ですが、目標は以下の4点。

主な構成は下記3点です。

  • archinstall:Arch Linux用の簡単インストーラー
  • Hyprland:タイリング的なWM(ウィンドウマネージャ)
  • ML4W:テーマとか設定集っぽいもの

ちなみに、題名にあるようにロケールは日本語ではなくen_USで頑張ってみようと思っています。
理由はいくつかあるのですが、まだうまく説明できないので何日目か後になりそうです。

fcitx5やmozcを入れないので日本語入力はできませんが、en_USでもブラウザで日本語ページは見れるのでそんなに困りません。

なに、カーネル2.xの頃と同じで、きっと楽しいはず。

ここまででやる気が出てしまった奇特な人は次のページでインストールしてみることをおすすめします。

以下は構成内容のざっくり説明…というか、ただの駄文ですので。


archinstall

GUIではなく、CUIのインストーラです。

マウスをポチポチするのではなく、ターミナルに表示されたメニューを矢印キーとEnterで選んでいく感じの、実にArchらしい形式です。

これを使えば、素のArch LinuxをUbuntuと同じくらい楽にインストールできます。

archinstallを知らなかった頃の筆者は毎回Wikiを読みながらfdiskから始めていたので、これを発見したときは気を失うかと思いました。

archinstallを使ったものとすべて手動でインストールしたものでは若干違いがあるらしいですが、EndeavorOSGaruda Linuxなどの他のArch系ディストロと比べたら些細なものです。

たとえarchinstallを使ったとしても、それはArchではなくArchなのですから。

Hyprland

GnomeやKDEなどのDE(Desktop Environment)ではなく、ウィンドウをタイリングにするためにこのWM(Window Manager)を使います。

似たものとして、i3(X11用)やそのWayland版として作られたSwayがあります。それらがキーボード操作に傾倒しているのに対して、Hyprlandではマウス操作も共存できます。

乱暴に言うとすれば、tmuxガチ勢はSway、そうでないならHyprlandといえるかもしれません。

ちなみに筆者は、Xの頃はi3を使っていました。
なので、設定ファイルがそのまま使えるSwayを使っていた時期もありました。ですが、i3との互換性を頑なに守ろうとするSwayよりも、多少オタ臭するけど Hyprlandの自由さに憧れてここに来ました。

ML4W

誤解を承知で言うと、これはとあるHyprlandユーザの設定ファイルです。
そういうのを巷ではhyprdotsと呼んでいるようです。

私達もVimやEmacsをカスタマイズしたら設定ファイルをgithubに置きますよね。
hyprdotsもそれと同じで、ユーザー個人のただのHyprland用の設定ファイルです。

ただ、hyprdotsはシステム全体に関わるので、Vimの.vimrcやEmacsのinit.elよりも影響範囲が広いです。
特に、多くのアプリを含んだDEではなく、ウィンドウ周りしか面倒を見ないWMを単体で使うHyprland環境では中核ともいえる存在になり得ます。

ここでもしhyprdotsなしでデスクトップ環境を作るとしたら、欲しいアプリを一つずつ探してインストールしていくことになるでしょう。Archのパッケージ群とpacmanは優秀ですが、それでも結構な時間を食うでしょうし、パッケージ間の依存地獄に遭遇する可能性も増えそうです。

とはいえhyprdotsを使うとなると、別の心配も出てきます。

SpacemacsDoom Emacsが合わなかったVimユーザも多いのではないでしょうか[1]
それと似たようなことが起きるかもという心配です。
エディタの設定ファイルと同じく、hyprdotsもまたユーザ個人の趣味を全開で反映にしたものだからです。

ML4Wも、そんな オタ臭のキツい hyprland界隈の設定集の一つですが、わりと大人しめですし、そこそこSFチックな見た目にしてくれます[2]

他のHyprdotsよりも選べるテーマは少ないですが、過剰なエフェクトや萌映えする壁紙が不要な人、余計なものをできるだけ入れたくない向きにはお勧めできると思います。

ワイみたいな非オタでもタイリング使えるかも!

もしそう思っていただけたらこれ幸い。さっそく始めてみましょう。 →1日目


ざっくりディストロ遍歴

参考までに、著者のディストロ遍歴を書かせてもらいます[3]

Slackware -> Debian -> Ubuntu -> Pop!_OS -> EndeavorOS -> Arch Linux

20年以上Apt民でしたが、僅か1年でArchに鞍替えした薄情者です。すんません。
あと、昔からコード書くのはできるだけLinuxだけにして、それ以外の作業(日本語文章とかCADとか)をWindowsかMacでやる人です。

脚注
  1. 筆者はSpacemacs以前からEvilだったので、どっちも合いませんでした。なんかこう、コテコテ過ぎる気がするんですよね。 ↩︎

  2. ML4W = My Linux For Work らしいです。最初はMachine Learning向けなやつかと思ってましたが、仕事用にしてはカッコよすぎんか。 ↩︎

  3. 仕事で使っていたものやサーバーとして使ったもの、それほど使い込んでないものや商用*nix(HP-UX, SunOS系, RHL系、NixOS、GUIX、IaaS系など)は省略しました。 ↩︎

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