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社内の情シス限定の LT・ハッカソンを企画して運用し始めた話

に公開

はじめに

こんにちは、ウェルスナビの深田です。

普段は、CIT・コーポレートセキュリティ(以下、CITチーム)に所属し、社内 IT・社内セキュリティといった、いわゆる情シスやコーポレート IT と呼ばれる領域を担当しています。

2018年11月にウェルスナビに入社し、前オフィスへの本社移転、上場対応、ゼロトラストセキュリティプロジェクト、現オフィスへの本社移転等を対応し現在に至ります。

本題ですが、本記事では、ウェルスナビ社内における情シス限定の LT ・ハッカソンを企画して運用している話について記載します。

まずは企画した背景・経緯から話していきたいと思います。

対象読者

以下の方々を想定し記載しています。

  • 自社情シスの技術力や意欲向上に関心がある方
  • 自社内での LT ・ハッカソンの企画・運用に関心がある方

本記事を通して上記の参考にしていただいたり、ウェルスナビに興味を持っていただけると幸いです。

企画の背景や経緯

ウェルスナビではエンジニアを中心とした LT 大会やハッカソン、本テックブログといった、コミュニケーション醸成や発表スキルの向上、情報発信、知識共有、モチベーション向上を目的とした施策を実施しています。

社内のエンジニア向けイベントの様子

これらはエンジニアリングエンゲージメントという専門のチームが運営しており、ウェルスナビには欠かせない存在です。(いつもありがとうございます…!)

ウェルスナビの採用 note ではハッカソンの様子をレポートとして公開しており、是非こちらも見ていただけると嬉しいです。
https://note.com/wealthnavi_hr/n/n9cfb55532882

上記の採用 note についてもエンジニアリングエンゲージメントチームとは別の専任担当がおり、こちらもウェルスナビには欠かせない存在です。ウェルスナビにおける社外発信の紹介や組織の紹介といった内容を note として公開しており、ウェルスナビに興味を持っていただける方にはおすすめの内容になっています。(いつもありがとうございます…!!!!)

少し脱線しましたが、私が在籍している CIT チームも前述のイベントに参加しており、さらに、CIT チームとして LT 大会での発表やハッカソンの参加、テックブログ、全社イベントでの発表などをプラスに評価する仕組みがあります。

しかし、参加者が大勢(例えばエンジニア全員や全従業員)となるようなイベントしかない現状もあり、人によっては発表のハードルが高いと感じました。さらに、発表したいという人も多いため機会の母数も限られます。テックブログにおいても全世界に公開されるという心理的なハードルが人によってはあると感じました。

また、私の個人的なミッションとして CIT チームの技術力や価値を向上させるというものがあり、上記の課題はありつつも、前述のイベントに参加したり発表をすることが本ミッションに有効だと考えました。

そのため、上記2つの課題(発表のハードルが高く機会も限られる、CIT チームの技術力・価値の向上)を解決するために、CIT チーム内に閉じた LT・ハッカソンを企画しました。

CIT チーム内に閉じた LT・ハッカソンを企画することで発表の機会の母数を増やし、かつ CIT チーム内に閉じることで発表のハードルを下げる効果があると考えました。これらを通して自身内での発表のハードルを下げたり発表の楽しさを感じてもらい、ゆくゆくは全社の LT 大会やハッカソン、テックブログ、全社イベントなどで発表してもらえればと思っています。

技術力・価値という面においては、発表をしたメンバーによる発表を通じたアウトプットで多少なりとも個人・チームの技術力が向上し、特にテックブログであればその個人の実績として社外的にもアピールしやすいという狙いがあります。

企画の詳細

CIT チーム内における LT とハッカソンの企画の詳細をそれぞれ記載していきます。

LT の企画詳細

発表のハードルを下げるため、発表範囲は CIT チーム内に限定し、かつ発表内容も最低5分程度とする方針にしました。詳細は以下の通りです。

  • 開催間隔
    • 隔週
  • 開催範囲
    • CIT チームのみ
  • 開催時間
    • 質疑応答含め MAX 30分程度
  • 発表時間
    • 最低5分程度
  • 発表内容
    • CIT チームの活動に関わる、技術検証、実装内容、イベント参加レポートなど

ハッカソンの企画詳細

LT と同じく参加や発表のハードルを下げるため発表範囲は CIT チーム内に限定しました。

  • 開催間隔
    • 四半期毎を目安に
  • 開催範囲
    • CIT チームのみ
  • 開催時間
    • まるまる1日や半日など
  • 開催場所
    • 社内の会議室の一部を貸切
  • 開催1日のスケジュール
    • 開会式、各自取り組む時間、成果発表(全メンバー合計で1時間程度)
  • 取組内容
    • その都度検討(例:CIT チーム業務において何か1つを効率化すること)

実際に運営してみて

まず LT ですが、CIT チームメンバーの協力もあり概ね開催間隔の通り発表希望者が安定して募れている状況です。本来の業務もある忙しい中での協力に感謝しかありません。ほんまにありがとう。

LT で発表された内容の一部を以下に列挙します。

  • Jamf のイベント紹介および参加してみた報告
  • Microsoft Defender のセキュリティスコア機能紹介
  • Google Workspace の DLP 機能検証報告
  • 開発以外での GitHub 活用事例紹介
  • Entra ID と Netskope の連携概要
  • Entra ID のロール紹介と利用におけるベストプラクティスについて

次にハッカソンですが、前述の通り1日や半日といった時間を確保して集中して取り組みたいと考えました。しかし CIT チームという立場上社内の問い合わせや障害に対応する必要があり、時間の安定的な確保が課題でした。

上記課題については2025年下期の施策として、社内の問い合わせ対応の一部を選任で対応するチーム(業務委託で構成)を作ることで対策しています(ハッカソンのために実施した施策ではないのですが、副次的な効果として得ることができました)。

ハッカソンで取り組まれた施策の一部を以下に列挙します。

  • Jamf における iPhone 用の構成プロファイルの作成
  • Azure Sentinel におけるログ確認手順書作成
  • Zoom API を利用した Zoom 使用状況の棚卸し
  • デバイス管理台帳の効率化
  • Active Directory ユーザー作成の効率化

これらの施策の一部ついては実運用にも適用され、業務の効率化に役立っています。

開催時の様子はこちらです。

CIT チーム内で開催したハッカソンの様子

CIT チーム以外のメンバーがお菓子などの差し入れをくれたり、見学しにきてくれたりするなどして終始和やかに進みました。ウェルスナビあったけえ。

最後に

お読みいただきありがとうございました。

CIT チーム内に閉じた LT・ハッカソンの運営は半年未満ですが、現在のところ順調に運営できています。
課題の1つである CIT チームの技術力・価値向上において、他社の情シスではどういった活動をしているのかにも興味があるため、もしご教示いただける方がいましたら是非ご連絡いただけると幸いです。

以上で、本記事の紹介を終わらせていただきます。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。

また、ウェルスナビでは一緒に働く仲間を募集しています。
働く世代に豊かさを、というミッションを私たちと一緒に目指していきませんか?

私が所属する CIT チームの求人も公開しており、興味のある方はこちらからご応募お待ちしております。
https://hrmos.co/pages/wealthnavi/jobs/100001000
 ※募集が公開されていない時期もありますのでご了承ください

CIT チームにフォーカスした note も公開されており是非こちらも見ていただけると嬉しいです。
https://note.com/wealthnavi_hr/n/nd2e32b7faf3e

著者プロフィール

深田 航(ふかだ わたる)
2018年11月 入社
社内IT・社内セキュリティ(いわゆる情シスやコーポレートIT)担当

以前投稿した記事はこちら
https://zenn.dev/wn_engineering/articles/8c310457969d0a
https://zenn.dev/wn_engineering/articles/88a2ec067b462d
https://zenn.dev/wn_engineering/articles/4d4c784d7075ab
https://zenn.dev/wn_engineering/articles/c4fd2cce159ae7
https://zenn.dev/wn_engineering/articles/f220228005a530

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