HubSpot×Teams連携をマスターしたい/5.Teamsウェビナーの情報をHubSpotに同期する
前回までのおさらい
前回はTeamsからHubSpotタスクやチケットを作ってみました。
今回はTeamsウェビナーの登録情報や出席情報をHubSpotに同期する機能にトライしてみます。
📖参考記事
今のところの記事一覧
この機能でできること
TeamsウェビナーをHubSpotに同期させると以下のことができるようです:
- HubSpotのマーケティングイベントにTeamsウェビナーの情報が表示される
- Teamsウェビナーの参加情報をアクティビティとして保存し、リスト条件に使用する
*現状Zoomみたいにウェビナーのレコーディングの同期とかはできないみたいですね
準備
同期機能を使用するにはPowerShellを設定を行う必要があります。なんだかハードルが高いですが、頑張りましょう ><
PowerShellを起動
Mac: Terminalを開き、pwsh、PowerShellを起動する。
Windows:スタートメニューで「PowerShell」を検索し、管理者として実行をクリックする。
Windowsの場合
PowerShellモジュールのインストール・実行
PowerShellに以下を入力してTeams PowerShell モジュールをインストールします。
Install-Module -Name MicrosoftTeams
📖参考記事
インストールができたらConnect-MicrosoftTeams
を実行して、Teamsのアカウントにサインインします。
PS C:\WINDOWS\system32> Connect-MicrosoftTeams
Account Environment Tenant TenantId
------- ----------- ------ --------
こんな感じの結果が返ってきたらOKです
エラーで怒られた時は
当初モジュールをインストールしたあとにConnect-MicrosoftTeams
を実行したところ、以下のエラーで起こられてしまいました。
Connect-MicrosoftTeams : 'Connect-MicrosoftTeams' コマンドはモジュール 'MicrosoftTeams' で見つかりましたが、このモジュ
ールを読み込むことができませんでした。詳細については、'Import-Module MicrosoftTeams' を実行してください。
発生場所 行:1 文字:1
+ Connect-MicrosoftTeams
+ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+ CategoryInfo : ObjectNotFound: (Connect-MicrosoftTeams:String) [], CommandNotFoundException
+ FullyQualifiedErrorId : CouldNotAutoloadMatchingModule
で、こちらについて指示通りImport-Module MicrosoftTeams
を実行してエラー内容を確認したところ
Import-Module : このシステムではスクリプトの実行が無効になっているため、ファイル C:\Program Files\WindowsPowerShell\Mod
ules\MicrosoftTeams\6.5.0\MicrosoftTeams.psm1 を読み込むことができません。詳細については、「about_Execution_Policies」(
https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170) を参照してください。
発生場所 行:1 文字:1
+ Import-Module MicrosoftTeams
+ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+ CategoryInfo : セキュリティ エラー: (: ) [Import-Module]、PSSecurityException
+ FullyQualifiedErrorId : UnauthorizedAccess,Microsoft.PowerShell.Commands.ImportModuleCommand
とのこと。
泣いて帰りたい気持ちになりましたが調べてみたところ、実行ポリシーがないことが要因のようなので以下記事の方法で実行ポリシーを付与することでうまくいきました。(正攻法かはわからないですがご参考までに)
PowerShellで権限付与
次に、PowerShellで権限付与を行います。
今回は特定のユーザのみに権限を与えたいので、次のステップで進めます:
- PowerShellにアクセスポリシーを作成する
New-CsApplicationAccessPolicy -Identity MY-APP-POLICY -AppIds "0493df14-0cd5-4c89-b413-e0b9b90bbb17" -Description "MY APP POLICY DESCRIPTION"
- ユーザのIDを取得
- Microsoft 365管理センター>ユーザ>アクティブなユーザ から対象のユーザを選択しURL末尾の文字列を取得
オレンジで塗りつぶした箇所 - Microsoft Entra管理センター>ユーザにある[オブジェクト ID]からも同じ値を取ることができます
- Microsoft 365管理センター>ユーザ>アクティブなユーザ から対象のユーザを選択しURL末尾の文字列を取得
- 権限付与コマンドを実行する
-
Grant-CsApplicationAccessPolicy -PolicyName MY-APP-POLICY -Identity "USER_ID”
を実行。USER_IDにはさきほど取得したIDをいれる
-
📍全てのユーザに付与するなど他の方法に関してはこちらの記事を参照ください。
📖参考記事
設定
ようやくこれで前準備が終わりましたので、HubSpot側の設定を確認します。
<ウェビナー同期のON/OFF>
まず ウェビナー同期自体をON・OFFにするには、連携アプリ設定画面>[ウェビナー]タブ>[グローバル設定]の[ウェビナーデータを同期]のスイッチを操作します。
また社内の人間が同期からコンタクト追加されないようにするには、[除外対象]からドメインを追加するといいようです。
<個別のウェビナー同期>
次にユーザごとにウェビナー同期の設定を行います。
[ウェビナー]>[自分の設定]に切り替えて、
- 新しいウェビナーを全て同期するには[新たにスケジュールされた~]にチェックを入れます
- また、過去に開催したウェビナーを同期させるには[個別のウェビナーを管理]下にある ウェビナー名にマウスオーバーして[今すぐ同期]をクリックします
同期イメージ
HubSpotに同期されたTeamsウェビナーはマーケティングイベントの画面に表示されます。
いました。マーケティングイベントへの動線、もうちょい使いやすいところに移動してほしいお気持ち
中身を開くとこんな感じで登録者の人数や参加者の人数が表示されます。また数字部分をクリックするとどのコンタクトが該当するかも表示がされます。
ぼっち開催なのでさみしい
またコンタクトのレコード画面>タイムラインアクティビティに登録情報や参加情報が表示されます。
リストで活用
上記のアクティビティに記録されていることを利用してリストに活用することができそうです。
例えばリストについてはこんな感じ↓で参加者リストを作ることができました。これは地味に便利ですね
おわりに
薄々察してましたがだいぶ前準備が大変ですね。
ただそこを乗り越えさえすれば、Teamsのウェビナーの情報をHubSpotに同期できるようになるってのはかなり便利かと思います!
Teamsでウェビナー運営をされている方は検討の余地ありかなと🤔
だいぶ満足してきたので一旦この辺りで検証を終わりにしようかなと思います(´ぅω・`)ネムイ
また気が向いたらトライしようかな
⭐気が向いたのでまた次も書いてみました
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