このチャプターの目次
本著は社内向けの教育を主眼に作ったものです
汎用性のある内容だったので、作成はプライベートの時間に行いZennのBookとして公開しました。
プライベートでの勉強の仕方について私が実践している方法をベースにまとめています。
色々なものから影響を受けているとは思いますが、基本的に私のオリジナルの手法(と思っているもの)です。
主に一人での勉強方法についてまとめています。イベントに参加したり技術同人誌出したりSNSでエンジニアのつながり作ったりといった複数人での学びもあるかと思います。ただ、私自身がその手の事をほとんどやっていないため本書にはそのような内容は含まれません。本のタイトルも「独習入門」としました
なお、人によって最適な学習方法は同じではないと考えています。そのため、本書の内容も違和感を感じる箇所があれば大胆に無視していただいて構いません。
自分に合いそうな箇所だけをいいとこどりをして、あなたにとって最適な勉強法の構築に役立ててください。
- そもそもなぜプライベートでの勉強が必要なのかについては本書では扱いませんが、達人プログラマー第2版の前書き/第1章を参照してもらうのが一番良いかと思います
- 一応最低限のポイントを書いておくと以下の通りです
- 仕事とはその時選択できる最適解を実践する事
- 技術(スキルセット)とは仕事における選択を構成するパーツ
- 技術を磨けば磨くほどより良い最適解を選ぶことができる
- 技術は生もの。常に新しい技術を学ばなければ仕事に生かせる技術はどんどん減っていってしまう(使えない技術だらけになってしまう)
- 一応最低限のポイントを書いておくと以下の通りです
【本書の対象者】
- プライベートでの勉強を今までやってこなかったけどやってみようかなと思っている人
- 主にエンジニアを対象とします
【本書の目的・目標】
本書では以下の目的とそれを実現するための2つの目標を主眼に色んなTipsを紹介します
- 目的「プライベートでの学習をいい感じに回す」
- 目標1「いかに勉強する時間を長くするか(=習慣化するか)」
- 勉強はやればやるほど成果が出る自己投資です
- プライベートで空き時間に常に勉強している人と空き時間にたまに勉強する人、能力が同じであれば前者の方が得られるスキルは多くなるはずです
- 目標2「いかに面白そうな勉強ネタをたくさん見つけるか」
- この目標には①「目標1を達成しやすくする」と②「プライベートの質を高める」の2つの側面があります
- ①の目標1への寄与とは具体的には「飽きへの対策」です
[❗注意❗]人によっては1つの事に集中するとずっとそれにのめり込む性格の方もいらっしゃいます。そのような方はここで語っている飽きの問題は関係ないかと思うので、読み飛ばしてください
- 人間は根源的に飽きる(=慣れる)生き物です。例えば感情を揺さぶる激しい刺激があったとします。それと同じ刺激が繰り返し提供された場合、初回と同じように感情を動かしていると疲弊してしまいます。そのため人間は同じ刺激に対しては基本的にだんだんと感情が動かなる傾向にあります
- 勉強においても同じで、一つの事を勉強を続けていると当初高かったモチベーションは次第に下がってきます
- 飽きを放置すると、最悪勉強自体をやめてしまうという事に至ってしまいます
- そのような飽きへの対策としては、本目標である面白そうな勉強ネタを複数用意して置くという事が非常に有効に働きます
- 具体的には、なにか1つの事を勉強していて最初ほど楽しくなくなってきたら勉強リストに積んである他の勉強ネタを見てみましょう。今やっている事よりも光輝いて見えるでしょう。その面白そうな勉強ネタを勉強し始めて下さい
- そして、また飽きてきたら同じように勉強するネタを変えるというのを繰り返して下さい。しばらくして最初に飽きた勉強ネタを見てみると飽きた時よりは新鮮味が復活して面白そうに見えるでしょう。このような🔥👨🌾焼き畑農業方式で勉強のネタの鮮度を維持して勉強をしなくなるという事態を回避するのです
- ②「プライベートの質を高める」とは具体的には「ストレスへの対策」です
- プライベートでの勉強は「(今/もしくは未来の)仕事のための準備」という側面があります(それ以外の面も当然あります)。意地悪な言い方をすれば「💀人生の切り売り」という訳です
- ここで間違えてはいけないのが、プライベートの時間は仕事の時間では無いという事です
- 私はプライベートの学習でストレスを絶対に溜め込んではいけないと考えています
- 仕事でストレスをため込むのは(好ましくはないですが)多少止む負えないとしても、プライベートの勉強でもストレスをため込むのはあまりにも辛すぎます
- プライベートで勉強する事は基本的に遊びの一環とみなせる面白そうなネタを選んでください(具体的な選び方は基礎編で解説します)
- 勉強する内容によっては一時的にストレスを感じるモノもあるかと思いますが、ストレスが蓄積するような事は避けるべきでしょう
- プライベートでの学びの時間を遊びの時間にすることでプライベートの質が向上します