【資格】文系非エンジニアがProfessional Cloud Database Engineer(PCDE)に1週間で合格した話
1. はじめに
株式会社 Hogetic Labの古畑です。
先日、Google Cloudの認定資格の1つであるProfessional Cloud Database Engineerを取得したので、その振り返りと記録を残したいと思います。
引用元:credly Professional Cloud Database Engineer Certification
その他の資格について興味のある方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
筆者経歴
- 文系学部卒。前職でビジネス職として入社後、データアナリストに転向
- 受験当時、Google Cloudの認定資格は6つ取得済
- 主にBigQueryを業務内で利用しているものの、データエンジニアとしての業務経験はほぼなし
受験のきっかけ
- Googleのパートナー企業で勤務しているため、従業員の有資格数が評価されること
-
Google Cloud Partner Top Engineerというプログラムの審査基準の1つであること
- その後取得しました
2. Professional Cloud Database Engineer の概要
引用元:Complete Guide To Google Cloud Certification: Overview, Levels, And Benefits
Professional Cloud Database Engineer はGoogle Cloud の上級認定資格で、Google Cloud 上でのデータベース設計、構築、管理、トラブルシューティングに関する専門知識とスキルを証明します。
出題範囲
- スケーラブルで可用性の高いクラウド データベース ソリューションを設計する
- 複数のデータベース ソリューションにまたがるソリューションを管理する
- データ ソリューションを移行する
- Google Cloud にスケーラブルで可用性の高いデータベースをデプロイする
詳細の出題範囲については、こちらからご確認ください。
試験要項
- 試験時間:120分
- 受験料:$200(税別)
- 試験言語:英語
- 試験形式:50問〜60問の選択式
- 実施形式
- 遠隔監視オンライン試験
- テストセンターにおけるオンサイト監視試験
- 有効期限:2年
2025年1月現在、Professional Cloud Database Engineer には日本語版の試験が存在しません。
公式の最新情報については、こちらからご確認ください。
3. 受験方法
Professional Cloud Database Engineer を受験するには、次の手順で申し込みます。
- Professional Cloud Database Engineerにアクセスし、「登録」ボタンを押す
- Google Cloud Webassessorアカウントでログインする
- アカウントがなければ新規に作成する
- 「試験の申し込み」のページにアクセスし、Professional Data Engineer資格の欄から「遠隔監視」か「オンサイト監視」を選択する
- 遠隔監視であれば希望の日程、オンサイト監視であれば希望の試験会場と日程を選択する
- お支払い情報を確認し、申し込む
私は今回テストセンターでオンサイト監視試験を受験しました。
4. 学習資源
今回Professional Cloud Database Engineer を受験するにあたり、私が使用した学習資源について記載します。
公式模擬問題
公式が提供する模擬問題です。
問題形式や実際の試験で出題される可能性のあるコンテンツの例に慣れるため使用しました。
本番でも概ね同様の形式で出題されましたが、解説も英語のため日本語に比べて理解に苦労しました。
Google Cloud Skills Boost
公式が提供する学習資源です。
さまざまなジャンルごとに学習コースが提供されており、Professional Machine Learning Engineer についても受験に向けた専用のコースが用意されています。
単に動画講義を視聴するにとどまらず、「ラボ」と呼ばれるコンテンツが用意されており、専用のGoogle Cloud 環境で各ツールの動作を検証することもできます。
非常にボリューム満点な教材のため、標準受講時間が数十時間となっています。
「最短で試験に合格する」という目的の方には合いませんが、学んだことを業務で活かす上ではとても役に立つ教材だと思います。
試験対策ブログ
G-gen様がProfessional Cloud Database Engineer 試験対策のブログ記事を執筆されています。
試験範囲となるGoogle Cloud の各サービスについて、日本語で簡潔にまとめられており大変参考になりました。
特に普段Cloud SQL に触れていない方は一読すべき内容かと思います。
非公式模擬問題集
非公式のものになりますが、udemyやAmazonでは模擬問題集がいくつか発売されています。
本番でも本問題集とかなり近しい問題がいくつか出題されており、取り組んでおくと余裕を持って本番に臨めると思います。
Google Cloud(無償枠)
教科書の解説がいまいちよく分からない場合など、実際に触ってみることで理解できることがしばしばありました。
私は業務上ですでにGoogle Cloud を利用していたためそちらを活用しましたが、利用していない方に対しても無償枠が用意されています。
5. 勉強方法
私はProfessional Cloud Database Engineer を目指すにあたり、以下のようなスケジュールで勉強しました。
- まず公式模擬問題を1周解き、試験の雰囲気を掴む(1時間)
- G-gen様の記事を読み、試験範囲を捉える(3時間)
- Google Cloud Skills Boostに取り組み、出題範囲の理解を深める(2日)
- 模擬試験に取り組む(3日)
- 1周目は問題を解かず、問題・選択肢と解答解説を読み込む
- (不)正解の選択肢が(不)正解である理由を説明できる状態にする
- 2周目は問題を解く
- 「自信を持って正解できた」問題にマークをつける
- 3周目はマークのついていない問題を解く
- ここで間違えた問題は教科書の該当部分に戻り、理解できるまで読む
- 1周目は問題を解かず、問題・選択肢と解答解説を読み込む
- 教科書や模擬試験の解説で理解できなかった部分をGoogle Cloudで実際に確認する(1日)
Professional Data Engineer を取得した際の学習内容が活かせたため、勉強時間は短くなっています。
もちろんこれが正解というものではありませんので、学習法は個人にあったやり方を模索してみてください。
6. 感想
全体的な印象
問題文の英語は専門用語が中心で、難解な表現は少なかったため、英語は苦手でしたが大きな障壁にはなりませんでした。
複雑で長大なシチュエーションは登場せず、Google Cloud におけるインフラ寄りのデータベース管理に関する出題が中心でした。
一方で SQL の記述やデータモデリングに関する知識はほとんど問われませんでした。
技術的な深さ
試験範囲が狭い分、Cloud SQL に関して深く実践的な知識を問われます。
リードレプリカ、フェイルオーバー、HA構成、エクスポート、マイグレーションの方法、暗号化、アクセス方法、メンテナンス、Bare Metal Solution などは特にきちんと抑えておく必要があります。
試験範囲の幅広さ
出題内容は Cloud SQL に関する設問が大半で、他の認定資格と比較して出題範囲は狭めです。
Cloud SQL の範囲を全て押さえてしまうと、試験範囲のかなりの部分をカバーできると思います。
他には Cloud Spanner、BigTable、Firestore、BigQuery、Compute Engine なども一部出題されます。
7. まとめ
以上、Professional Cloud Database Engineer の概要、受験方法、学習方法などについて個人的な考えを交えて記載しました。
皆様の参考になる情報が見つかれば幸いです。
最後に宣伝ですが、弊社はGoogleの生成AIパートナーとして、Google Cloudの活用およびデータ分析の民主化に取り組んでいます。
データアナリスト・データエンジニアをはじめ各ポジションでの採用も行っておりますので、ご興味がある方はチェックしてみてください。
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