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学びや思考のアウトプットを習慣化するトライ(2週目)

2020/11/02に公開

この記事は「学びや思考のアウトプットを習慣化するトライ」の2週目のレポート記事です。
このトライでは、慢性的に対外的アウトプットができなくなっている筆者が、その理由を分析して立てた仮説をベースに改善のためのアクションを実施し、週次で振り返るサイクルを回しています。

トライの詳しい経緯については、0週目の記事をご参照ください。

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定点観測

|指標|予定|実際|
|:--|:--|:--|:--|
|書けた本数(Delivery)|1本|1本|
|使った時間(Cost)|4.5h|3.5h|

今週のトライ

改善テーマ トライ詳細 達成目標 結果(達成/未達)
書き始めの条件を明確にする なんとなくいけそうモデルの❶❷❸における見切り発車=>空中分解の流れを整理する ❶❷❸のそれぞれについて流れが出せていること 達成
書き始めの条件を明確にする いま「なんとなくいけそう」なものについて、❶❷❸のどのケースなのか整理・言語化し、状態を日次で更新する。決まったフォーマットで書く 1 update / day 達成

なんとなくいけそう => 空中分解の流れ

前週、「なんとなくいけそう」だと感じる場合には大きくわけて3つのケースがあることがわかりました。

番号 ケース
質が良い 業務の中で目新しい気づきやひらめきがあった。ちょっとした発見なので、記事にしたら面白いかもしれない
質も量もそこそこ 業務の中で調べたり実践したりを通して、知識も勘所もついてきた。実務で役立っているし、記事にしたら役に立つかもしれない
量が多い 本を読んだり、そのテーマについて詳しく調べたりして、体系的な知識がついた。記事も書けそうだ

今週は、このケースのそれぞれでどのように空中分解(離脱)するのかを知るために、執筆の流れを整理しました。稀にうまくいく場合もあるので、うまくいかない場合どこでどのように離脱するのか、それがどれくらい起こりやすいのかの肌感をざっくり書き出しました。

❶(質が良い)の場合

行動 離脱パターン 離脱しやすさ(高・中・低)
1 面白い発見をする。これを記事にしたいと思う 思っただけで記事にしない
2 とりあえず記事のタイトルと概要を決める タイトルが定まらない、概要に書き起こしてみたらそんなに発見でもなかった
3 発見を説明するのに、適切な記事の構成を決める なかなか構成が定まらない。構成を定めるために必要以上に周辺知識を集ようとして終わらない
4 記事の各パートを書く 記事のボリュームがありすぎて書き終わらない。途中で構成に違和感を覚え変更しようとして失敗
5 推敲して完成 致命的なミスに気づいて書き直しになる

❷(質も量もそこそこ)の場合

行動 離脱パターン 離脱しやすさ(高・中・低)
1 知識も勘所もついてきた。そろそろ記事がかけるんじゃないかと思う 思っただけで記事にしない
2 主題にするトピックを決める 合わせ技一本未満のような状態なので、トピックが決まらない
3 決まったトピックについてタイトルと概要を決める トピックが微妙でいい感じのタイトルや概要にならない
4 概要を要素分解して構成を決める なかなか構成が定まらない。構成を定めるために必要以上に周辺知識を集めようとして終わらない
5 記事の各パートを書く 記事のボリュームがありすぎて書き終わらない。途中で構成に違和感を覚え変更しようとして失敗
推敲して完成 致命的なミスに気づいて書き直しになる

❸(量が多い)の場合

行動 離脱パターン 離脱しやすさ(高・中・低)
1 体系的な知識がついた。そろそろ記事も書けそうと思う 思っただけで記事にしない
2 タイトルと概要を決める いい感じのタイトルや概要にならない
3 概要を要素分解して構成を決める 書きたいことが多すぎて構成が決まらない。もっと詳しく本とかにも書いてあるし自分が記事を書かなくてもいいのでは、と思ってやめる
4 記事の各パートを書く 記事のボリュームがありすぎて書き終わらない
5 推敲して完成 致命的なミスに気づいて書き直しになる

当然と言えば当然ですが、書き出しているうちに、どのケースでも大体同じような流れになることがわかりました。離脱する理由はケースごとに少しずつ違っていますが、構成を決めるところで詰まってやめてしまうか、構成を決めたものの書き切れずやめてしまう場合が多くなっています。

❶と❸はほぼほぼ流れが一緒ですが、❷だけが少し違っています。これは、記事のネタとなる学びや気づきが複合的なので、そこから主題とするトピックを取り出す工程が必要になるためです。そして、まさにこの工程での離脱が多くなっています。

それから、「いける」と思っただけで記事にしていないことも結構あるということにも気づきました。ここで離脱する場合、厳密には空中分解するのではなくそれ以前に記事を書こうとすることなく終わってしまいます。大体の場合で、書き始めようとする前に、学びが自分のなかで新鮮さを失い自明の事柄になってしまうためです。

いま「なんとなくいけそう」なものを整理するフォーマット

もう一方のトライである、いまなんとなく記事にできそうなトピックの継続的な書き出しについては、一週間試しでやってみた結果次のようなフォーマットに落ち着きました。

❶質 ❷質・量 ❸量

---
[template]
# {トピック名}: {❶,❷,❸}
## a. 考え方・アイデアとしていいなと思ったこと
- 
## b. 知識・情報としていいなと思ったこと
- 
---

このフォーマットは、頭の中で「なんとなくいけそう」と思っている方向性と、実際に獲得している気づきや学びを言語化し、前者と後者にズレがある場合はそれに気づいて軌道修正できるように設計しました。具体的には、次のようにして使います。

  1. 「なんとなくいけそう」だな、と思った瞬間にテンプレートをコピーして新しいトピックを作成する。ざっくりでいいので名前をつけて、そのトピックの種類を❶~❸から選ぶ
  2. そのトピックに関連するような学びや気づきがあったら、日次で追記していく。a.考え方・アイデアb.知識・情報を分けて書く
  3. そのトピックで記事が書けるかどうかを判断する。書けそうならば書き始めてみる
  4. まだ書けなさそうなトピックについては、状態を確認する
    • 最初❶でなんとなくいけると思っていて、a.考え方・アイデアの項目が増えていく場合、路線としてはaを主題とした記事で書けそうということがわかります。❸でbの項目が増えていく場合も同じです。
    • ❷の場合、a,bどちらかに偏る場合は切り離して新しくトピックを作るか、あるいは記事の比重を変える戦略が取れます。どちらも増えていく場合は❷の路線のままで書くこともできます。
    • 気をつけなければいけないのは、最初❶だと思っていたけどbが増えていったり、❸だと思っていたけどaが増えていく場合です。この場合は間違いなくトピック自体を新しく作り直すのがいいでしょう。

振り返り

今週も1本のレポート記事を出すことができて安心しました。冗談ではなく、どんどん自分の中で執筆ハードルが下がっているのを感じます。

また、前週に引き続き、「見切り発車にならない書き始めの条件」に向けて一歩前進できました。0週目の記事からの引用になりますが、いま次の5つの問いに順に答えていこうとしています。

  1. 見切り発車しているのはどんな状態か
  2. 見切り発車したときに、どんな記事が書きたい(書けそうと思っている)のか
  3. 見切り発車して空中分解するまでの流れには法則があるか
  4. 法則があるとすれば、各ケースでなぜ空中分解するか、何が足りないか
  5. 見切り発車にならない書き始めの条件

前週は、「なんとなくいけそう」をモデル化したことで、1と2の問いに答えることができました。今週はケースの整理をしたことで、新たに3と4に答えることができます。

問い こたえ
1 見切り発車しているのはどんな状態か 学びや気づきの質が良いか、量がおおいか、あるいは両方ともそこそこある状態
2 見切り発車したときに、どんな記事が書きたい(書けそうと思っている)のか 学びや気づきの質が良く量も多い状態で書けるような記事。具体的には、発見や示唆に加えて、分量的なボリュームもある長めの記事
3 見切り発車して空中分解するまでの流れには法則があるか ある
4 法則があるとすれば、各ケースでなぜ空中分解するか、何が足りないか どのケースでも、構成を決めるところで詰まるか、構成を決めたものの書き切れずやめてしまうことが多い。学びや気づきが複合的な場合、主題とするトピックを取り出す工程で詰まることも多くなる

次はいよいよ、5に答える段階です。この問いには、実際に書いてみて、見切り発車にならないかどうかを何回か試さないと答えられません。

次週からは、今週作った「なんとなくいけそう」フォーマットを運用しながら、今いちばんいけそうなトピックについて記事を書いてみるトライをしばらく続けます。

次週のトライ

改善テーマ トライ詳細 達成目標
書き始めの条件を明確にする 「なんとなくいけそう」フォーマットを運用する 1 update/day
書き始めの条件を明確にする いま一番記事になりそうなトピックについて、記事がかけるかどうかを試す 1 topic/week

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