BambuLab AMS2 ProとAMSを比較する
背景
先日H2Dを購入し、3DBenchyでX1Cと比較しました。
導入時にAMS2 ProのデザインがAMSから変わってるなと感じたため、その違いをまとめます。
公式サイトでは、乾燥機能の追加、フィラメント供給速度の向上、フィラメントチューブのアクセス性の向上、インレットがセラミック製に、と紹介がありますが、それ以外にもよくなっている部分がありました。
フィーダーユニットのレバーが押しやすい
このレバー、フィラメントをAMSにセットするときに奥側に押し込んで使います。
AMS2 Proでは、材質がセラミック製に変わり、耐久性が大幅に向上、とありましたが、そもそも形状がかなり改善されています。
正面から
上から
左がAMS、右がAMS2 Proです。
AMSでは、丸い部分を押し込みますが、傾斜角が低く、筐体の奥まったところにあるため、押し込むのに力がいる・筐体が高い位置にあると押し込みづらく、時々苦戦していました。
プラスチック製のため、たわんだり、削れたりもします。
AMS2 Proのレバーは、触った瞬間に押しやすい!と感じるほど改善していました。
傾斜角が高くなり、アクセスしやすくなっています。写真でもわかる通り、外向きにレバーが出ていますね。また、横広になっており、指の力をかけやすいです。
セラミック製ということで、たしかに、たわみません。
PTFEチューブの取り外しがしやすい
公式サイトでは、フィラメントチューブのアクセス性の向上、とありますね。
左がAMS、右がAMS2 Proです。
AMSでは、フィラメントがAMS内で折れたとき、まずすべてのフィラメントを取り出して、ねじを緩めてカバーを外して…といった作業を経てようやく折れたフィラメントを取り除けるのですが、カバーがなくなり、すぐ取り出せるようになっています。
実は公式サイトで紹介されている部分だけでなく、AMS背面のチューブもとても取り外ししやすくなっています。
プリンタ本体にフィラメントを送るチューブで、ここでフィラメントが折れやすいです。体感。
AMSでは、筐体内のかなり奥の方にボタンを押すと背面のチューブが抜けます。
左赤丸部分にある、右赤丸のような長手のボタンです。
最初気づかず、ほんとにボタンか…?と思いましたし、力をかけづらく、押してる感もあまりないボタンです。
AMS2 Proでは、筐体外側背面に背面チューブの取り外しボタンがついており、案内も貼られていてわかりやすく、アクセスしやすくなっています。
これらの改善のおかげで、AMS内のどこでフィラメントが折れてもすぐ対応できそうです。
乾燥剤の位置
AMSの乾燥剤は塩化カルシウムのため、放置すると、べちょべちょになります。
1ヶ月に1度変えたほうがよいのですが、忘れるとべちょべちょになります…。
交換の際、まずフィラメントを全て取り出し、更に2つのカバーを外してべちょべちょと対面します。
パッケージから液体が漏れ出たりもするので、掃除は大変です。
AMS2 Proでは、乾燥剤の位置が1個フィラメントを取り出せば良い位置に変わっています。
シリカっぽいので、そもそも交換の必要性がなさそうです。
こまめな乾燥は必要そうな気がします。
この乾燥剤の変更はMVPだと思っています。
乾燥も試してみました。PETGで12時間かかります。ほんのり部屋があったかくなります。
電気代と夏大丈夫かしら…。
AMS画面で太陽マークを押すと乾燥モードに入ります。一気に4個乾燥できるのは便利ですね。
H2D以外とAMS2 Proを使う場合や、H2Dと複数のAMS2 Proを使い、片方で印刷・片方で乾燥を行う場合は、外部電源アダプターが必要です。
H2D+AMS+AMS2 Proの場合はどうなんでしょう…検証中です。
おしまい。AMSの比較を挟みましたが、次回はH2Dで多色刷りを試してみたいと思います。
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