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【ezaオプション解説】Rust製 ls「eza」でGitステータス・ツリー表示を使いこなそう(eza 2/3)
はじめに
この記事では、Rust製モダンlsツールezaのオプションについて、Mac/Windows/Linuxすべての環境で使えるように、具体例つきで完全解説します。
ちなみに、コマンド数が多いので、辞書的に使ってください。
実用的なチートシートは、【aliasチートシート】そのまま設定できる!Rust製ls置き換えコマンドを最速マスター(eza 3/3) に別途用意しました。
解説バージョン
解説アプリ | バージョン名 |
---|---|
eza | v0.21.3 |
warp | v0.2025.05.21.08.11.stable_01 |
JetBrainsMono | v2.304 |
【完全解説】ezaコマンドのオプション
使い方
eza [オプション] [ファイル...]
利用頻度に関しては完全偏見で作成しました!
表示オプション(必要に応じて呼び出す系)
オプション | 説明 | 利用頻度 | 実行 |
---|---|---|---|
-l |
説明不要のオプション。 メタデータを表示する。 |
★★★★★ | ![]() |
-T |
ツリー形式で再帰表示する。 個人的には -R よりも頻繁に使います。 |
★★★★☆ | ![]() |
-R |
ディレクトリを再帰的に表示する。 たまに高い階層の場所で実行してターミナルがえらいことになる。 |
★★★☆☆ | ![]() |
フィルタ・並び替えオプション
オプション | 説明 | 利用頻度 | 実行 |
---|---|---|---|
-a |
隠しファイルや親ディレクトリなどを表示する | ★★★★★ | ![]() |
-L <Integer> |
-R や-T などで再帰的に表示される深さを指定する。 |
★★★☆☆ | ![]() |
-s <SortKey> |
SortKeyで指定した値でソートする。 | ★★☆☆☆ | ![]() |
-r |
並び順を逆順にする | ★★☆☆☆ | ![]() |
-I 'Pattern[|Pattern]' |
パターンで設定した内容を無視して表示する | ★★☆☆☆ | ![]() |
-d |
現在のディレクトリの情報のみを表示する | ★☆☆☆☆ | ![]() |
-D |
現在のディレクトリの配下のディレクトリを表示する | ★☆☆☆☆ | ![]() |
-f |
現在のディレクトリのファイルのみ表示する | ★☆☆☆☆ | ![]() |
--no-symlinks |
シンボリックリンクを除外する | ☆☆☆☆☆ | ![]() |
--show-symlinks |
シンボリックリンクを明示表示 | ☆☆☆☆☆ | ![]() |
詳細表示オプション
この辺りのコマンドは、l
と一緒に使うことが前提のオプションになります。
詳細表示オプション(追加系)
オプション | 説明 | 利用頻度 | 実行 |
---|---|---|---|
-h |
各ファイル列にヘッダーを追加する | ★★★★☆ | ![]() |
--total-size |
ディレクトリの中のサイズも表示する 当然ながら、オプションの中では割と重い。 |
★★★☆☆ | ![]() |
-S |
ブロック上での保存したファイルサイズ | ★★☆☆☆ | ![]() |
-o |
保護を8進数で表示する | ★★☆☆☆ | ![]() |
-b |
ファイルサイズ(プレフィックス付き)を一覧表示します | ★★☆☆☆ | ![]() |
-g |
ファイルのグループ名を表示する | ★★☆☆☆ | ![]() |
-H |
ファイルのハードリンクの数 | ★★☆☆☆ | ![]() |
-B |
ファイルサイズを一覧表示します | ★☆☆☆☆ | ![]() |
-X |
ファイルのシンボリックリンク自体を確認する | ★☆☆☆☆ | ![]() |
-M |
[]←の中でマウント先の情報を確認できる。 | ★☆☆☆☆ | ![]() |
-i |
各ファイルのinode番号を一覧表示する | ☆☆☆☆☆ | ![]() |
-Z |
Security Contextを表示する SELinux有効なLinuxのみ対応している。 |
☆☆☆☆☆ | |
-@ |
拡張属性とサイズを表示する | ☆☆☆☆☆ | ![]() |
詳細表示オプション(変更系)
オプション | 説明 | 利用頻度 | 実行 |
---|---|---|---|
-t <SubOption> |
時刻の設定を指定する。 SubOption: modified, changed→変更日時 accessed→最終アクセス日時 created→作成日時 |
★★☆☆☆ | ![]() |
--time-style <Format> |
時刻の表示スタイルを設定する。default , iso , long-iso , full-iso , relative , +<FORMAT>
|
★★☆☆☆ | ![]() |
-u |
時刻部分を最終アクセス日にする。 | ★☆☆☆☆ | ![]() |
-U |
時刻部分を最終アクセス日にする。 | ★☆☆☆☆ | ![]() |
-m |
時刻部分を最終更新日にする。 とはいえ、デフォルトが最終更新日なので基本的には使わない |
☆☆☆☆☆ | ![]() |
詳細表示オプション(抑制系)
オプション | 説明 | 利用頻度 | 実行 |
---|---|---|---|
--no-permissions |
パーミッション部分を抑制して表示する | ★☆☆☆☆ | ![]() |
--no-filesize |
ファイルサイズを部分を抑制して表示する | ★☆☆☆☆ | ![]() |
--no-user |
ユーザーを部分を抑制して表示する | ★☆☆☆☆ | ![]() |
--no-time |
時刻を部分を抑制して表示する | ★☆☆☆☆ | ![]() |
詳細表示オプション(特殊系)
オプション | 説明 | 利用頻度 | 実行 |
---|---|---|---|
--stdin |
パイプなどで与えられた情報を受け入れる時に必要なオプション | ★☆☆☆☆ | ![]() |
Git連携オプション
オプション | 説明 | 利用頻度 | 実行 |
---|---|---|---|
--git |
各ファイルのGitステータスの確認をする。 | ★★★★★ | ![]() |
--git-repos |
ディレクトリがGit管理されているかやブランチ情報を表示する | ★★★★☆ | ![]() |
--git-repos-no-status |
リポジトリ情報を無効化して表示する(=ブランチ情報を表示する) | ★★★☆☆ | ![]() |
--git-ignore |
.gitignore に記載したものを除外して表示する |
★★☆☆☆ | ![]() |
--no-git |
git情報を無効化して表示する | ★☆☆☆☆ | ![]() |
表示オプション(Aliasに設定する系)
aliasに設定して、デフォルトの表示方法を書き換えるときに使えそうなもの。
オプション | 説明 | おすすめ設定度 | 実行 |
---|---|---|---|
--icons <SubOption> |
ファイルの種類をアイコンで表示。 aliasで設定しておくと便利。 Nerd Fonts系が必要。 SubOption: never→表示しない auto→TTY[1]では表示する always→非TTY[2]もすべて表示 |
★★★★★ | ![]() |
--hyperlink |
ファイルなどをクリックすると開くことができる。 純正ターミナルではサポートしていません。 |
★★★★★ | ![]() |
-F <SubOption> |
ファイルの種別を記号で表示。 SubOption: never→表示しない auto→TTY[1:1]では表示する always→非TTY[2:1]もすべて表示 |
★★★★★ | ![]() |
--group-directories-first |
ディレクトリを先に表示 | ★☆☆☆☆ | ![]() |
--group-directories-last |
ディレクトリを最後に表示 | ★☆☆☆☆ | ![]() |
--absolute=<SubOption> |
ファイルの表示を絶対パスで表示する。 SubOption: off→表示しない on→シンボリックリンクはそのままで、それ以外を絶対パスで表示する follow→シンボリックリンクを辿ってすべてを絶対パスで表示 |
☆☆☆☆☆ | ![]() |
-w <Integer> |
コマンドの出力の幅を制限する | ☆☆☆☆☆ | ![]() |
-1 |
1行に1ファイルずつ表示します。 | ☆☆☆☆☆ | ![]() |
-x |
横並びで表示します。 | ☆☆☆☆☆ | ![]() |
-G |
ezaのデフォルトでついているコマンドなので、多分使ってる人はいないのかと思います(ド偏見) | ☆☆☆☆☆ | ![]() |
--color-scale=<SubOption> |
特定条件に応じて強調表示する機能です。 SubOption: all→対応するフィールド全てに適用 size→ファイルサイズの大小 age→更新日時 |
☆☆☆☆☆ | ![]() |
--color-scale-mode=<SubOption> |
--color-scale <SubOption> を固定色で出すか、グラデーションで出すかの設定です。SubOption: fixed→固定色で表示 gradient→グラデーションで表示 |
☆☆☆☆☆ | ![]() |
--color=<SubOption> |
ファイルの色の表示方法。 SubOption: never→表示しない auto→TTY[1:2]では表示する always→非TTY[2:2]もすべて表示 |
☆☆☆☆☆ | ![]() |
ezaコマンドシリーズ
【eza インストール】Rust製ls「eza」+フォントの導入・設定方法〜Mac/Windows/Linux対応〜(eza 1/3)
【ezaオプション解説】Rust製 ls「eza」でGitステータス・ツリー表示を使いこなそう(eza 2/3)
【aliasチートシート】そのまま設定できる!Rust製ls置き換えコマンドを最速マスター(eza 3/3)
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