【eza インストール】Rust製ls「eza」+フォントの導入・設定方法〜Mac/Windows/Linux対応〜(eza 1/3)
この記事で行うこと
「Rust製モダンlsコマンド eza」を、Mac/Windows/Linuxに対応するインストールする方法。
ezaを最大限使えるJetBrainsMono Nerd Font
のインストールとターミナル・エディタへの設定方法を解説します。
解説バージョン
解説アプリ | バージョン名 |
---|---|
eza | v0.21.3 |
warp | v0.2025.05.21.08.11.stable_01 |
JetBrainsMono | v2.304 |
ezaとは?(Rust製モダンなls代替コマンド)
- カラー表示の非対応
- Git との統合の欠如
- ツリー表示の非対応
- 拡張属性やシンボリックリンクの情報表示の制限
などができます。
lsdとの比較(eza vs lsd)
実はlsの代替コマンドにはlsdというものもあります。
ここでは、lsdとの比較をしていきたいと思います。
OSS Insightで比較してみたところ、
lsdの方が歴史が長い分コミッターは多いですが、ここ最近ついにStar数がezaが上回るなど大分迫ってきたましたね。
個人的に比較した感覚としては、
「好きに設定ができて柔軟性があるeza」vs「ある程度の使い方が決まっているが設定が最小限のlsd」といった感覚でした。
対応OS
現在、ezaが対応しているOSは下記のINSTALL.mdを確認していただきたいですが、
私が確認した限りでは代表的なOSは全て対応していました。
インストール方法
ここでは、ezaの他にアイコン用のフォントとして、JetBrainsMono
を導入します。
Macでのeza+JetBrainsMonoフォント導入
王道(偏見)のHomebrewでインストールするコマンドを記載します。
brew install eza
JetBrainsMonoのインストール
brew install --cask font-jetbrains-mono
Windows(Winget&手動)での設定
複数の方法でインストールできますが、今回は標準搭載のWingetでインストールの方法を記載します。
winget install eza-community.eza
JetBrainsMonoのインストール
- https://github.com/JetBrains/JetBrainsMono/releases/latest から、zipをダウンロード
- フォルダ内のすべてのフォントファイルを選択し、どれかを右クリックして、メニューから「インストール」を選択します。
Linux(Debian・Arch・Fedora)での導入手順
代表的なディストリビューション系は記載しておきます。
JetBrainsMonoのインストール
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/JetBrains/JetBrainsMono/master/install_manual.sh)"
Debian / Ubuntu
gpgが必要になるので、ない場合は下のコマンドを実行してください。
sudo apt update
sudo apt install -y gpg
eza
インストールコマンド
sudo mkdir -p /etc/apt/keyrings
wget -qO- https://raw.githubusercontent.com/eza-community/eza/main/deb.asc | sudo gpg --dearmor -o /etc/apt/keyrings/gierens.gpg
echo "deb [signed-by=/etc/apt/keyrings/gierens.gpg] http://deb.gierens.de stable main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/gierens.list
sudo chmod 644 /etc/apt/keyrings/gierens.gpg /etc/apt/sources.list.d/gierens.list
sudo apt update
sudo apt install -y eza
Arch Linux
pacman -S eza
openSUSE
zypper ar https://download.opensuse.org/tumbleweed/repo/oss/ factory-oss
zypper in eza
Fedora
dnf系に関しては、現在メンテナンスされていないようです。
そのため、ソースからのビルドをするなどの対応が必要なようです。
ターミナルやVSCodeに[JetBrainsMonoNerdFont]を反映させる
こちらの設定を有効化しないと、下記の画像のようにコマンドを実行した時に謎の四角が出てきます。
これは、Nerd Font
系のフォントの設定がされていないからです。
設定ができているとこうなります。
Warpに設定
Warpについて
[Appearance] > [Text] で、[JetBrainsMono Nerd Font Mono]を選択
VSCodeに設定
今回はユーザー全体に適用していますが、もちろんワークスペース単体でも問題ないです。
- VSCode上で[Cmd] + [,]
- 検索欄に、
Editor: FontFamily
を入力 - [Editor: FontFamily]に下記を設定する
'JetBrainsMono Nerd Font', Menlo, Monaco, 'Courier New', monospace
Macの純正ターミナルに設定
- Macのターミナル上で[Cmd] + [,]
- [プロファイル] > [テキスト] > [変更]
- [すべてのフォント] > [JetBrainsMono Nerd Font Mono]を選択
ezaコマンドシリーズ
【eza インストール】Rust製ls「eza」+フォントの導入・設定方法〜Mac/Windows/Linux対応〜(eza 1/3)
【ezaオプション解説】Rust製 ls「eza」でGitステータス・ツリー表示を使いこなそう(eza 2/3)
【aliasチートシート】そのまま設定できる!Rust製ls置き換えコマンドを最速マスター(eza 3/3)
おまけ:eza誕生までの歴史
ezaって名前が謎だったので調べてみました
exaの隆盛(2015年)
そもそも、eza
にはexa
というコマンドがありました。
exa
は伝統的なls
ではできないことを改良したコマンドです。
exaが突如更新停止(2021年)
2021年ごろからexa
は更新が停止してしまいました。
PRやIssueが放置され始め、更新がないまま時が過ぎました。
後継者ezaの誕生(2023年)
2023年に正式にアーカイブ化(リポジトリとしては公開状態)が発表されました。
このタイミングで、eza
がForkされexa
時代の問題点の解決と継続的な開発を続けています。
名前がeza
なのも、ex
aの後継だからなのでしょうね。
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