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AWS 生成 AI コンテスト参加レポート @2025/08/25

に公開

AWS「"ビジネスをグロースする"生成 AI コンテスト」第 3 回参加レポート

はじめに

プログデンスの中村です。 8/25 (月)、AWS が主催する「"ビジネスをグロースする" 生成 AI コンテスト」の第 3 回に参加いたしました。 このコンテストは全 3 回構成の実践的なプログラムで、生成 AI を活用したビジネス価値創出を目指す企業向けの取り組みです。

  • 第 1 回 (6/9) : プログラム・サービス・事例のご紹介と、実施ユースケースの検討
  • 第 2 回 (6/30) : AWS の生成 AI サービスを触ってみる、もくもく会の開催
  • 第 3 回 (8/25) : 成果物の発表と表彰

この記事では、コンテスト最終回である第 3 回のイベントへ参加した感想や、我々で作成したプロダクトの簡単なご説明、イベント期間中の振り返りを行いたいと考えております。

コンテスト参加の背景や、これまでの 第 1 回、第 2 回のレポートは以下をご覧ください!
📝 第 1 回レポート
📝 第 2 回レポート

コンテスト入選企業の発表

こちらのブログで取り上げる第 3 回では、入選企業によるプロダクトの発表と表彰がございました。
今回コンテストに参加されていた企業は我々プログデンスのような SIer だけでなく、事業会社など業界も多岐にわたっていました。そのため、各企業が手掛けるプロダクトは非常に幅広く、それぞれ異なる要件や課題を抱えられていました。 これほど多様なニーズに対応できる AWS アーキテクチャの豊富さに驚かされるとともに、色の異なる課題に対するアプローチについて貴重な知見を得ることができました。

今回、賞を受賞したプロダクトは、自社だけに留まらず、業界を問わず多岐にわたる場面で活用できるものになっており、それぞれのアイデアが登場した背景は毎回頷きながら発表を聞いていました。また、プロダクトのアイデアとしてもそんなところまで考えてあるのか!とまさに目から鱗の内容に満ちていました。

個人的には各企業でのプロダクトの見せ方や資料の作り、発表なども学ぶ部分が多くあり、プロダクト本体以外にも発見の多い場でした。

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プログデンスチームの開発したプロダクト

私たちはプログデンスが開発、販売を行っている iD Flow Orchestrator (通称 : iDF) の営業活動支援 のためのプロダクトを作成いたしました。プロダクトは以下の 2 機能で構成されています。

1. 環境の設定手順 QA 機能
2. 営業資料の作成機能

「1. 環境の設定手順 QA」 は設計者向けのマニュアルとその他リファレンスを RAG チャットで参照可能にしたことで、新規参入のメンバーでも環境設定の対応が容易になりました。
「2. 営業資料の生成」 は既存資料を基に、お客様向けアンケートの結果と組み合わせた FM (Foundation Model = 基盤モデル) による資料生成ができる機能です。

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開発プロダクトの構成図

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統合 WebUI の画面

コンテストを終えて

開発について

第 1 回のブログにも記載があるように、今回コンテストに挑戦したメンバーは 「部署横断の若手メンバー」だったこともあり、それぞれが自分の得意分野で活動を進めていました。
しかし AWS のアーキテクチャを使った開発はメンバー全員が未経験ということもあり、構築を進める中で不明点や疑問点を ※GenU(Generative AI Use Cases) のチャットで聞きながら開発に着手していきました。そういった点では質問先が常にオープンなことで非常に開発が進めやすくなりましたし、コードも併せて生成させることで、スクラップアンドビルド的なアプローチがかなり簡単にできて、未経験の分野でも実際に触ってみることのハードルが下がると思いました。

一方で FM へ質問しながら行う構築は、プロンプト次第で想定外の仕上がりとなってしまうため、FM に与えた情報は何か、どの部分が推論でどの部分が事実なのか、など人間自身が質問・回答内容を把握しながら開発を行うことが重要だと感じています。

※ 弊社ではこれまでにも GenU をトピックとした記事を公開しております
https://zenn.dev/progdence/articles/b26f992098309d

アイデア検討について

上記の通り開発自体の技術ハードルは AI の手助けにより大幅に下がりましたが、その分相対的にアイデア検討の重要性が高まっていました。 今回のお題は冒頭でも述べたように 「生成 AI を活用したビジネス価値創出を目指す」 という部分にあったため、実際に導入して効果が得られるものを検討する必要があり、常に自分たちの考えたアイデアがそのお題に沿ったものになっているかという点を意識しておりました。
ただ実際にはアイデアに悩む内に視野が狭くなってしまい、特定課題の解決にアプローチする形になってしまったかと思います。今回参加した第 3 回で他企業のプロダクトを知り、アイデア出しの際は都度で全体を見渡すこと、1 利用者としての目線だけではなく、開発者や支援者といった別の目線からもメリットを検討することが必要だと改めて実感いたしました。

おわりに

この生成 AI コンテストを終えて、反省点も多くありますが、まずは何よりもコンテストを完走できたことを嬉しく思います。完走は多くの方の協力あってこその結果かと思いますので、この場で感謝を述べさせていただきます。皆さまありがとうございました!
また、技術的なナレッジももちろんですが、今回チームメンバーとも協力しこの3か月チームを運営してきたことも貴重な経験になりました。
こちらのコンテストレポートも今回で終了となりますが、これまでお付き合いいただきありがとうございました!

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本記事は、AWS「"ビジネスをグロースする" 生成 AI コンテスト」第 3 回参加者の個人的な感想に基づいて作成されています。

株式会社プログデンス
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