AWS 生成AIコンテスト参加レポート@2025/06/30
AWS「"ビジネスをグロースする"生成 AI コンテスト」第 2 回参加レポート
はじめに
プログデンス新卒 9 期生の大村龍雪です。
6/30(月)、AWS が主催する「"ビジネスをグロースする"生成 AI コンテスト 第 2 回」に参加してきました。
このコンテストは全 3 回構成の実践的なプログラムで、生成 AI を活用したビジネス価値創出を目指す企業向けの取り組みです。
- 第 1 回 (6/9) : プログラム・サービス・事例のご紹介と、実施ユースケースの検討
- 第 2 回 (6/30) : AWSの生成 AI サービスを触ってみる、もくもく会の開催
- 第 3 回 (8/25) : 成果物の発表と表彰
この記事では、第 2 回目のイベントに参加し、学んだこと、印象に残ったことをお伝えいたします。
イベント内容
生成 AI ハッカソン優勝チーム紹介
まずその日のイベントを始めるにあたって、先日 (2025/6/25-26) 開催された AWS Summit Japan 2025 生成 AI ハッカソンの優勝チームの紹介がありました。
優勝したチームの名前は「 WhiteBox お酒同好会」で、kanpAi というサービスをご紹介いただきました。
サービス内容は飲み会の幹事の仕事を全て AI に丸投げできるというものです。
飲み会の運営にまで AI を活用したことに非常に興味を抱きましたし、その発想の柔軟さに驚きました。
第 3 回に向けての説明
本記事で紹介している生成 AI コンテストの最終日のイベントとして、成果物の発表と表彰がございます。
今回、その際の成果物のイメージであったり、審査基準について教えていただきました。
成果物に関して、必ずしもコンテスト中に機能実装を完了しなくてもよく、アイデア自体が評価対象になると伺いました。
これまで私たちは「完成した機能ありき」で考えていましたが、その考え方にとらわれず、より斬新な発想や課題設定自体にも価値があるという視点を持つ必要があると感じ、改めて「何を作るべきか」を考え直す必要があると思いました。
Amazon 流ベストプラクティスの体験(後編)
本コンテストでは、Amazon のプロダクト開発プロセス「Working Backwards」に基づき、第 1 回で Listen → Define → Invent のプロセスを、第 2 回で Refine → Test/Iterate のプロセスを実施しました。
Refine プロセスでは、機能実装がされていない構想段階のサービスについてプレスリリースを書くといったことを行いました。
プレスリリースは以下の内容で構成されています。
- 顧客向けメッセージ:
顧客が得られるメリット、既存のファンによるメリットの証明(想定の体験談)を記載 - 解決策の体験方法:
Invent したソリューションを体験する方法を記載 - 提供者メッセージ:
想定する市場規模と、自社の勝ち筋(競争優位性) - FAQ:
顧客、また社内の想定質問に対する回答
これらを書くために、営業役、開発者役、企画役の三つの役に分かれ、ロールプレイングを行いました。
私は比較的今の立場に近い開発者役を行わせていただいたので、書きやすかったのですが、営業役や、特に企画役はサービスにおける数値的な部分(費用対効果、シェア率など)を書かなければならず難しそうだなという印象を受けました。
またこの時は、自社サービスの運用効率化への AI 導入を考えていたため、プレスリリースを書くのは難しいと感じました。
Test/Iterate プロセスでは、what、who、how に基づいた、市場の検証、ファンの獲得、シェアの検証におけるマイルストンを書きました。こちらも Refine プロセス同様社内向けツールでは書くのが難しいと感じました。
もくもく会
最後にもくもく会が行われました。
- お手軽 Dify で Agent : GUI でサクッと作るならコレ!
- Strands Agent で Agent 開発体験!
- Amazon Q Developer でコーディングエージェントを体験しよう!
以上の 3 つが選択肢としてあり、私たちは 2 番を選びました。
これが、大変うまくいかず、ロールやポリシーといった部分で詰まってしまい、自分たちの理解の足りなさに気づかされる結果となりました。これはまた後日キャッチアップしようと思っております。
今後の展望
今回のコンテスト第 2 回を受けて、何か開発を始める段階でのアイデアの重要性について学びました。
また、そのアイデアをどのように出すのかの Amazon 流のベストプラクティスも学ばせていただいたので、アイデア出しの部分からまた 3 人で行っていこうと思います。
おわりに
アイデア出し、そのアイデア次第での開発というまだ明確なビジョンは何も見えない開発ということで不安な点はたくさんございますが、チーム一丸となって取り組んでいきたいと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
本記事は、AWS「"ビジネスをグロースする"生成 AI コンテスト」第 2 回参加者の個人的な感想に基づいて作成されています。