Snowflake Data Cloud Summit 2024がすごくすごかった話
前置き
6/3-6でSnowflake公式最大のイベントであるData Cloud Summit 2024がアメリカのサンフランシスコで開催されました。
(すでに来年に向けてページが変わってますが、、、)
今回も現地参戦してきましたので、本日はそんなお話です。発表された機能についての詳細は今後実際に機能を使いながら記事にする人が現れてくると思うので、この記事ではイベント全体の印象などを述べていこうと思います。
会場がすごくすごい
今回の会場はサンフランシスコで一番大きい展示場であるモスコーニ・センター!
去年のラスベガスは会場が2つに分かれたりしていたりして正直大変だったのですが、今回はそういった心配もなくて非常に快適でした。
Keynoteがすごくすごい
SummitはSnowflake最大のイベントですのが、イベント合わせで大体的に色々発表が行われます。
その様子を参加者みんなで聞くのがKeynoteです。
今回のKeynoteで個人的にすごくすごいと思ったポイントをまとめてみました。
AI DATA CLOUDへのすごくすごいリブランディング
今回のKeynoteで繰り返し強調された言葉がこの「AI DATA CLOUD」という単語です。これまでSnowflakeは自分たちを「DATA CLOUD」という呼称で表現することでただのデータレイクやウェアハウスにとどまらないことを示すブランディングを行ってきていましたが、この日をもって「AI DATA CLOUD」という新たな呼称にリブランディングしてきました。
データに関するサービスでAIについて言及しないのはもはや不可能に近いのでリブランディングも納得です。そして、単純に口だけのチャラ男ではないということを示す発表がこれのあとに続きました。
玄人を唸らせるすごくすごい機能が多数発表
「NEW ERA!!」という力強い言葉と勢いでなんかこうすごくすごい夢がひろがりんぐなアトモスフィアだったのが昨年のSummitだったのですが、ある種まだふわっとしている熱狂というのが正直な感想ではありました。
今回はそれに向けてしっかり進捗しているぜという進捗報告みたいな意味合いが強いKeynoteだったという感想を抱きました。
やはり最初は見た目のいいチャラ男に惹かれるものですが、長い付き合いになるなら誠実な男性の方がいいですよね。
- データの基礎を固める機能
- DocumentAIによる非構造化データの集約
- Snowflake Horizonにまとめられる大量のガバナンス機能
- 外部ステージをさらに便利にするPOLARIS CATALOG
- データアプリケーション開発機能
- Streamlit
- Snowpark Container Service
- AIの利用を促進する機能
- Git連携
- Notebook
- Copilot
- モデルレジストリ
- Cortex AI
- Snowflake Arctic
(やっぱAI系多いな)
そういう意味で、今回のSummitはものすごく玄人好みだったのではないかと思います。映画やコミックで終盤に向かうにつれて伏線が回収されていくような、そんな印象を受けました。
すごくすごい待望された機能がついにリリース
エンジニアが待望する機能といえば、そうダークモードですよね。そんなダークモードがついにリリースされました。
Keynoteの中で「最もリクエストが多かった機能がGit連携だ」と言っていたので、ダークモードは多分2番目に多かったんじゃないかなと思います。
Snowsightの左下から変更できますので、ダークモード大好きなみなさんは是非使ってみてください。
謎の小芝居がすごくすごい
Day3のKeynoteでは昨年に引き続きTasty Bytes社という架空の会社の謎の小芝居が行われました。
カスタマーサポートチームの様々な要望を叶えたあとには「冷めたブリトーが提供される事件」が起きてそれを華麗に解決するような流れに。
まさか朝食で振る舞われていたすごくすごいおいしいブリトーが伏線になっているとはね。
※食レポは後半にありますのでご安心ください
小芝居の中で「これを解決できたらみんなでチョコレートパーティね!」みたいなセリフから本当に会場全員にチョコレートが振る舞われたりなどの伏線回収もあり、会場もすごくすごい盛り上がりました。
※食レポは後半にありますのでご安心ください
総じて今回のキーノートは、Snowflakeによる華麗な「伏線回収」だったと考えるのが良いでしょう。
ブースの展示から感じるすごくすごいストーリー
こういうイベントのときはセッションを聞くのもいいですが、個人的にはブースを回って話をすることを重視する方をオススメしたいです。
「どんな会社がこういうイベントに出展してきているのか」を見て回るだけでも時代の趨勢を感じられて良いですし。プロダクトについての質問とか議論もできるのもいいですね。(もちろん英語ですけれどね!!)
大きなブースや豪華なノベルティを出している企業は勢いがある証拠なので、私はブースがめちゃくちゃ豪華だったなと思ったら積極的に話を聞いたり、後でググったりしてそれがどんなサービスかは調べるようにしています。
今回だとmatillionとかSigmaが豪華でしたが、日本ではあまり知られてないサービスです。BlueCloudっていう企業もかなり気合がはいっていました。ちなみにそれぞれETLツール、BIツール、AIコンサルです。
さて、今回のブースを回った全体的な感想ですが、データガバナンス系とコスト最適化系の企業のブースが増えたなという印象でした。
データガバナンス系は要するにデータの品質及びセキュリティに関するサービスです。結局のところAIもMLも品質の高いデータがあってこそという結論に徐々に世界がなっていっていて、それに合わせてこういったサービスの需要が高まって勢いがあるのかなと感じました。
コスト最適化系は効率の悪いクエリや無駄に大きいウェアハウスを検知したり処理がないのに稼働してウェアハウスを止めたりといった、Snowflakeをうまく使うサービスです。
日本のSnowflake界隈だとCARTEさんの導入事例でSELECTが有名ですが、Sundeck.ioという類似のサービスのブースがありました。
当然、AIに関するものもかなり多かったのですが、AIコンサルだけではなくデータの準備(ETLとかクレンジング)に関するサービスも結構多いという印象でした。ガバナンス系のサービスと同じく需要が高まっているのでしょう。
総じて、去年のある種の浮足立った状態でAIやらMLと連呼していた状況から、徐々に地に足のついた状態になってきているのかなと思います。
現地ならではのすごくすごい体験
Tiny Data Heroes
レゴで自分のアバターを作ろうみたいなコーナーがあり、さっそく作ってみました。
会場にいくつかレゴのセットがあるので、写真を取って楽しみました。
Snow Mobile
今回は会場のそばに謎の車が常に止まってました。その名もSnow Mobile。
実はこの中は撮影スペースになっていて、インタビューなんかが行われていました。こちらはSuperheroesチャンネルで希望者を募集してたので応募してみて、中にはいってインタビューをうけることに。
主にAIに関する雑感のインタビューで、「あなたがAIに求めるものはなんですか」のような質問に答えていました。
質問の中に、「もし何か一つをAIから遠ざけられるとしたら何がいい?」という興味深い質問がありました。私の答えは「教育」でした。なんとなく、AIに教育されるとAIを超える発想ができない人間になってしまいそうで、自分の子供の教育にAIが使われてほしくないという意図だったのですが、これもまた古い発想なのかもしれません。
「何かをAIから遠ざける」というのはもう不可能な世の中になっているとは思いますが、こういう思考実験は楽しいですね。
SnowBashという名のすごくすごいパーリナイ
モスコーニ・センターの脇には大きめの広場があり、今回はDay3の夜にSnowBashという全体パーティがありました。
参加者全員参加のパーティということでテンションアゲアゲで盛り上がりました。アゲてひろがるワンダホーというわけですね。
こちらは去年はなかった試みで、非常に楽しいものでした。(真夏のラスベガスで屋外パーティなんかやったら熱中症患者が量産されますからね)
来年も同じ時期に同じ会場で開催ですので、期待したいですね。
Japanコミュニティのなんやかんや
参加者同士のコミュニケーションは公式もCOLLABORATIONということで大々的に推してますので、同じ地域の皆様が交流できるような仕組みがあります。
日本は日本で独立して色々やっているので、日本コミュニティの皆様との交流も非常に楽しいものです。
今年も具体的に言うとこんな感じのことがありました。
- Day1
- ウェルカムセッション
- connect()という名の交流タイム
- Day2,3
- ブースツアー
- Day4
- ラップアップセッション
- 打ち上げ
その他にも担当営業の方と観光をしたりとか、楽しいイベント盛りだくさんです。私はSummit前日にSnowflake本社にお邪魔させていただきまして、いい思い出になりました。
食レポ
おまたせしました。いつものやつです。今回は数も多いのでのんびり並べていこうと思います。
Day0
Summit前日はSnowflakeの浅野さんにシリコンバレーに連れて行っていただきました。その後市内に戻って知り合いのオヌヌメのJohn's Grillでお肉を食べるなどしております。
In-N-Out burger
John's Grill
ステーキに海の幸を添えるのをSurf&Turfと呼んで人気メニューらしいです。そんなわけでいただきました。
しゃれおつなバー
Day1
SummitのDay1は前夜祭みたいな感じのテンションです。この日はのんびりブースを回ったりしながら夕方のリージョン別のウエルカムパーティに参加する感じになります。
会場で振る舞われていたクッキーなど
会場そばのピザ屋で食べたデトロイトピザ
APJ Welcome Party
Day2
Day2はいよいよSummit本番といった感じです。
朝食
今年は朝食はないと聞いていたのですが、何故か振る舞われてました。このあたりの適当さがアメリカクオリティでいいなと思いました。
ひょっとしたら朝食がないという話を元に、外にコーヒーとドーナツを配る車を待機させていてくれた会社があったんですけど、彼らがどういう気持だったのかはちょっと気になります。
せっかくなんでDay3には利用させていただいてました。まあまあおいしかったです。
ランチボックス
お昼は会場外の広場でランチボックスが振る舞われていました。涼しくてまあまあいい感じでした。
Salt and vinnegerは異常に酸っぱい味で、感性の違いを感じました。
フィッシャーマンズ・ワーフ
夜はフィッシャーマンズワーフで豪華なディナーとしゃれこんでいます。
Day3
相変わらず朝昼は会場で振る舞われていたのに加えて、Day3はSnowBashがありました。
SnowBash
Day4
Day4は後夜祭的な雰囲気の日です。セッションはまだまだあるもののハンズオン系が多く、各自回りそこねていたブースを回ったりしながら夜の打ち上げパーティに備えます。
ランチボックス
Japan Party
すみません。。。写真取るの忘れてました。。。。肉巻きベーコンおいしかったです。。。
Day5
翌日は延泊して観光へ。私は今年はフィッシャーマンズワーフでのんびり遊ぶ感じになりました。
そして、実はサンフランシスコには一風堂があります。最後のディナーは一風堂にしました。
謎のパン屋のピロシキ
クラムチャウダー@BOUDIN
クラムチャウダーはたくさん食べましたが、ここのクラムチャウダーが一番おいしかったです。
お土産に缶も売ってた(空港でも売ってた)ので家でも食べようと思います。
一風堂
味は日本のものとそこまで変わらない印象でした(ラーメンをよく食べてた時期の記憶がもうない)。アメリカ食に飽きたら是非行ってみましょう。
すごくすごいです。おいしい(ノルマ達成)
すごくすごいお土産
さて、皆様気になる戦利品のご報告です。今年は昨年よりもさらに豊作でした。
参加賞
SnowPro特典
Superheroes特典
ブースその他
思ったよりもいろいろなものをゲットしましたので、会社の皆さんに配りまくる予定です。
チームメンバーにはメッセージを込めながら業務と関係がありそうなサービスのグッズを配っていきたいと思います。
すごくすごい観光情報
すごくすごい無人タクシーWaymo
今、サンフランシスコの街では自動運転による無人タクシーが走っているのをご存知でしょうか?
まったく信じられない話ですが、現地では実際にそのへんをガンガン走ってました。
現状は市内しか走れなかったり、登録するのにウェイティングリストに登録して数ヶ月待たなくてはならなかったりと試験導入みたいな状況ですが、来年には旅行者も利用できる環境になっているんじゃないかなと思っています。ここは来年の楽しみポイントですね。
オラクルパーク
サンフランシスコはメジャーリーグのサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地です。というわけで行ってきました。
チケットは球場脇で買えます。安いチケットでもシートには座れないだけで球場全体を歩き回ることはできますので、一番安いのくださいと言うのがコツです。(それでも60ドルくらいしましたが。。。)
ちなみにサンフランシスコ・ジャイアンツは0-4から3-4まで盛り返して善戦したものの8回にアーロン・ジャッジのヒットから3点取られて惜しくも負けてました。球場の外で荒れてるおじさんとかもいてこのあたりは万国共通だなと感じました。
フィッシャーマンズワーフ
大量のアシカ
何故かいる大量のアシカ。何故いるのかはよくわからないらしいです。
でもみなさんも自分が何故今この時代に生きてそこに住んでいるのか本当にちゃんと説明できますか?そういうことですよ。
ゴールデンゲートブリッジ・アルカトラズクルーズ
フィッシャーマンズワーフからクルーズツアーが出てるので、申し込んで参戦してみました。当日券もありますが事前予約するほうが確実で、前日でも予約できます。
ゴールデンゲートブリッジは自転車で渡るとかもあるんですが、ちょっとその、私実は高所恐怖症でして。。。。
脱出ゲーム
日本では広く普及してきた脱出ゲームですが、実はアメリカにもあるというのを、以前イベントで教えていただいてました。
英語そんなに得意じゃないが大丈夫かなとかいう不安はありつつ、参戦してきました。私なりにちゃんと伏線を回収したというわけですね。
そんなわけで、今回参戦したのはこちら。
マーケットで怪しげな動きがあることで捜査を命じられた捜査員みたいな設定でしっかりしたストーリーがあり、しかも日本語のヒントが出るので楽しくクリアまで行けました。
日本の脱出ゲームは謎の筆記パズルを解く形式が多いのですが、アメリカの脱出ゲームは物理的なからくりを解く形式で、また違った楽しさがありました。
フィッシャーマンズワーフまで行かなくても市内にも会場があるようなので、興味がある方は来年是非行ってみてください。誘っていただければ私も参戦します。日本勢だけで8人揃えて行ったほうが、ヒントを躊躇なく翻訳できるので気楽かなと思います。
ジャパンタウン・ジャパンセンター
サンフランシスコにはジャパンタウンという日本のものがおいてある場所があります。どこかで見たような見なかったようなものが色々あって楽しく観光できました。
すごくすごい強そうなスポーツジム
旅行に行ったら現地のトレーニング事情が気になりますよね。
市内のホテル近くで、すごくすごい 速そう 強そうなスポーツジムを見かけました。
なんかこうすごくすごそうですよね。世界レコードで6冠くらい取りそうなすごさです。私も日本でまた一年トレーニングしてから来年に臨みたいと思います。
来年に向けて
さて、色々な方のレポートを読んで行きたくなってきた皆様。是非熱いうちにその鉄を打ちましょう。
具体的には英語を勉強しましょう。セッションを聞くのもブースを回るのも観光するのも、英語ができるに越したことはありません。
1年あればかなり上達するはずです。のんびりスタートしてみるだけでもいいでしょう。
何からスタートすればいいかわからない方は、是非英語で過去に読んだことがあるマンガを読むことからスタートしてみてください。
その後は英会話の練習をするのがおすすめです。オンライン英会話か、最近だとAIで英会話を勉強できるアプリがあるみたいなので、自分にあったものを探しましょう。
英語の動画を見るのもオススメです。Netflixにワンピースのアニメがあるらしいんで結構オススメです。最終的にはハズビンホテルとかアメイジングデジタルサーカスとかを字幕無しで聞き取れるようになったらマスターですね。
みんなで英語を喋れるようになって、来年大量の日本勢でいろいろなブースに押し寄せて、「お前のサービスはやく日本語にも対応してくれよ!!」って言って回ったら、海外のイケてるサービスが日本にも入ってきて、日本のデータ界隈がより良くなっていって。
オレはそんな夢を見ているんだ・・・
ん?おかしいか。こんなおっさんが
本日のまとめ
そんなわけで、今回のSummitのまとめをして締めくくろうと思います。
ブリトーは熱々にして食べよう
結びの言葉
そんなわけで、楽しいSummitでしたね。来年も参加できるようにまた一年頑張ってまいりますので、応援よろしくお願いします。
最後に一つ宣伝を。
GENDAデータチームではプロダクトのデータ解析や機械学習プロジェクトを推進できるデータサイエンティストを募集しています。
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また、データサイエンティスト以外でも、なんならデータ系以外の方でも、優秀な方を常に求めています。GENDAという会社に興味があれば、是非お声おかけください。
本日はこのあたりで。
それじゃあ、バイバイ!
Snowlfake データクラウドのユーザ会 SnowVillage のメンバーで運営しています。 Publication参加方法はこちらをご参照ください。 zenn.dev/dataheroes/articles/db5da0959b4bdd
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