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沖縄高専ICT委員会技術継承 Git/GitHub編 #01-事前準備

2025/02/05に公開

はじめに

Hey Guys!
この度、委員長の指示で沖縄高専ICT委員会技術継承としてGit/GitHubを教えるアヤノです。

第1章では、この講座を受けるための事前準備を行います。
講座を受ける方は必ずやってください!!!

また、今回はGit/GitHubの用意を目的としているので、これらのツールが何が出来るかについては説明しません。次回の講座まで楽しみにしてください。

GitHubの用意

この章では、GitHubの登録について説明します。
講座をする上での最低限の登録しかしないため、学生は無料で利用できる有料プランの設定や二段階認証は、各自で対応してください。。

GitHubとは


GitHubは、インターネット上で「コード(プログラム)」を管理する場所です。簡単に言うと、GitHubは「コードを保存したり、他の人と共有したり、みんなで一緒に作業したりするための場所」と考えるとわかりやすいです。

例えば、友達と一緒に宿題をしているときに、みんなで書いたノートを一つのファイルにまとめて共有したい時がありますよね。GitHubはまさにそのような役割を果たします。コードという「ノート」をオンラインで保管し、みんなで使ったり、修正したり、改善したりできる場所です。

GitHubの登録

  1. GitHub公式ページに行き、「Sign up」をクリックします。
  2. メールアドレス(Email)、パスワード(Password)、ユーザー名(Username)を入力し、「Continue」をクリックします。
  3. 3ステップの登録認証があるので、対応する。
    • 検証ボタンを押す
    • ロボット認証をする
    • 認証コードを入力する(登録したメールアドレスにGitHubから認証コードが来る)
  4. ログイン画面に飛んだり、アンケート画面等に飛ぶので、対応する。
  5. 登録完了!
参考になりそうなサイト
(やらなくても良いやつ)

Gitの用意

この章では、Gitのインストール方法について説明します。

Gitとは


Gitは、ファイルの変更履歴を記録し、過去の状態に戻せるようにするツールです。簡単に言うと、「作業のやり直しができるタイムマシン」のようなものです。

例えば、学校のレポートを書いているときに「間違えた!」「前のバージョンに戻したい!」と思ったことはありませんか?普通なら「report1.docx」「report2.docx」「final.docx」などと名前を変えて保存するかもしれません。でも、どれが最新かわからなくなったり、間違えて上書きしてしまったりすることもありますよね。

Gitを使えば、ファイルの変更履歴を自動で管理してくれるので、いつでも好きなタイミングの状態に戻すことができます!
しかも、バージョン管理のために、フォルダ・ファイルを複数用意する必要がなくなり、パソコンの容量的に易しいバージョン管理が出来ます!

Gitのインストール方法(Windows)

windowsにGitをインストールする方法は、

  • インストーラーを使う
  • Scoop等のパッケージ管理ツールを使う
    があります。
    今回は、インストーラーとScoopを使う場合のGitのインストール方法を紹介します。

インストーラーを使う場合(おすすめ)

  1. Git公式ページに行き、「Download」で最新のインストーラーをダウンロードする。
  2. ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックして、インストーラーを実行する。
  3. 英語のインストール画面が出るので、英語の指示に従ってインストールを進める。英語が分からなければ、以下のサイトをみながら自分の環境に合わせて対応する。

Scoopを使う場合

ScoopというWindows非公式のパッケージ管理ツールを使ってコマンド一つでインストールする方法を説明します。学内で行う場合はproxyを設定してください。Scoopを使うと簡単にインストールできる反面、Scoopのインストールのためのproxy設定が面倒なのでおすすめできない方法です。

  1. Scoopをインストールしている場合
    PowerShellで実行
    scoop install git
    
  2. Scoopをインストールしていない場合
    PowerShellで実行
    Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -scope CurrentUser
    invoke-Expression (New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://get.scoop.sh')
    scoop install git
    

Gitのインストール方法(Mac/Linux)

学校指定のOSではないため、以下の記事を見てインストールしてください。コマンド1つでインストールできるので、頑張って下さい。また、インストールの部分だけでかまいません。

インストール出来たかの確認

インストールできたら、以下のコマンド(Gitのバージョンを確認するコマンド)を実行して下さい。コマンドを実行して、インストールしたGitのバージョンが確認出来たら。インストール成功です。

git --version

Gitの初期設定

最後にGitとGitHubの基礎設定を行います。

この章を進めるにあたってのお願いです。
学内で講座を受ける方は、「学内のproxyとそのポート番号」を調べてください。
調べられなかった人は、当日教えるので、そこの設定以外を終わらせて下さい。

基本的な設定

GitHubのユーザー名とメールアドレスを設定します。ここの設定がおかしいと、GitHubの利用に問題が生じるため、必ず設定してください。

git config --global user.name "GitHubのユーザー名"
git config --global user.email "GitHubで登録したメールアドレス"

設定が出来たかを確認するコマンドも試して、正しく設定出来たかを確認してください。

git config --global user.name
git config --global user.email

(対象者のみ)proxyの設定

この設定は、学内(proxy環境下)でGit/GitHubを使いたい人向けの設定です。
学内でGit/GitHubを使う場合はproxyをGit側に設定する必要があります。
proxyの設定は以下のコマンドで行います。

git config --global http.proxy "proxyのアドレス":"ポート番号"
git config --global https.proxy "proxyのアドレス":"ポート番号"

# 例
# git config --global http.proxy http://proxy.example.com:8080
# git config --global https.proxy http://proxy.example.com:8080

また、proxyを解除する時のコマンドは以下の通りです。学内で講座を受けている間は解除しないでください。

git config --global --unset http.proxy
git config --global --unset https.proxy
proxyを設定する理由が気になる人は読んでね(かなりカジュアルに説明しています)

proxy(プロキシ)は、インターネットの通信を仲介する仕組みです。学校や企業のネットワークでは、セキュリティ強化や通信制御のためにproxyが導入されていることが多く、直接外部のサイトにアクセスできない場合があります。

そのため、学内のネットワークからGitHubに接続するには、proxyを経由する設定が必要です。(設定しないと、学内の環境ではGitHubにアクセスできません…!)

ただし、proxyが不要な環境でこの設定をしてしまうと、Gitが存在しないproxyを探しに行ってしまい、通信がタイムアウトすることがあります。そのため、学内(proxy環境下)でのみ有効にし、学外では解除するようにしてください。

おわりに

事前準備、お疲れさまでした。
沖縄高専ICT委員会技術継承Git/GitHub編の次章でまた会いましょう。
サラダバ~

おまけ(全ての講座を終えた時にしたほうが良い設定)

ここでは、講座では取り扱わないSSHでGitとGitHubを通信するための設定について触れます。
SSHの設定をするメリットは以下の通りです。

  • HTTPSだとプッシュ (git push) するたびにGitHubの認証が必要になるが、SSHなら一度設定すればパスワードやトークンを入力せずに操作できる。
  • SSHはデフォルトで暗号化されているため、HTTPSと同じく安全に通信ができる。
  • 一部のネットワークでは、HTTPSのGit通信がブロックされることがあるが、SSHは22番・443番ポートを使えるので、制限を回避しやすい。

それでは、設定方法です。

  1. 公開鍵・秘密鍵を生成する。

    ssh-keygen -t ed25519 -f id_ed25519_github -C "GitHubで登録したメールアドレス"
    
  2. clipコマンドを使って生成された「id_ed25519_github.pub」の中身をコピーする。(生成場所は.sshです。調べたらどこにあるか分かります。)

    clip < "保存場所(ココは調べて下さい。)"/id_ed25519_github.pub
    
  3. 公開鍵をGitHubにアップロードする。適当なtitleをつけて、keyのフォームにコピーした内容を貼り、「Add SSH key」で登録する。

  4. "id_ed25519_github.pubの保存場所(ココは調べて下さい。)"/configを編集する。"id_ed25519_github.pubの保存場所(ココは調べて下さい。)"/configが無ければ、作成し、以下の内容を追記する。

    # "id_ed25519_github.pubの保存場所(ココは調べて下さい。)"/configに追記
    Host github.com
        HostName github.com
        IdentityFile ~/.ssh/id_ed25519_github
        User git
    
参考になりそうなサイト
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