WindowsでGitとSSHキーを使ってGitHubを安全に使う方法
WindowsでGitとSSHキーを使ってGitHubを安全に使う方法
プログラミングを始めたばかりの方でも、Gitを使ってコード管理を行う機会はすぐにやってきます。Windows環境でGitをセットアップし、GitHubと連携して安全にコードを管理するための手順を、初学者向けにわかりやすく解説します。
この記事では、特に SSHキー を使ってGitHubと認証する方法を説明します。SSHキーを使うことで、毎回パスワードを入力することなく、安全にGitHubへ接続できます。
1. Gitのインストール
まず、GitをWindowsにインストールします。Gitはソースコード管理に欠かせないツールで、GitHubとの連携にも必須です。
Gitのダウンロード
- Git公式サイトにアクセスします。
- 「Download for Windows」ボタンをクリックしてインストーラーをダウンロードします。
Gitのインストール手順
- ダウンロードしたインストーラー(
git-*.exe
)を実行します。 - ウィザードが表示されるので、基本的には デフォルト設定 のまま「Next」をクリックして進めてください。
-
注意するポイント:
- 「Adjusting your PATH environment」では「Git from the command line and also from 3rd-party software」を選択します。これにより、コマンドプロンプトやGit BashからGitを使用できるようになります。
インストール確認
インストールが完了したら、Git Bash または コマンドプロンプト を開き、以下のコマンドでインストールが成功したか確認します:
git --version
出力例
git version 2.42.0.windows.1
これでGitのインストールが完了しました!
2. GitHubアカウントの作成
まだGitHubのアカウントを持っていない場合は、以下の手順で作成しましょう。
- GitHub公式サイトにアクセスします。
- 「Sign up」ボタンをクリックし、必要な情報(ユーザー名、メールアドレス、パスワード)を入力してアカウントを作成します。
- 登録したメールアドレス宛に確認メールが届くので、リンクをクリックして確認を完了します。
これでGitHubアカウントが作成されました!
3. SSHキーの生成
GitHubに安全に接続するために、SSHキーを生成します。SSHキーは公開鍵暗号方式を利用し、パスワードなしで安全に認証する方法です。
SSHキーの生成手順
- Git Bash を開きます。
- 以下のコマンドを入力して、SSHキーを生成します:
ssh-keygen -t ed25519 -C "GitHubに登録したメールアドレス"
-
-t ed25519
:最新かつ安全なED25519形式の鍵を生成します。 -
-C
:コメントとしてメールアドレスを追加します。
手順の流れ
-
ファイル保存場所の指定:
Enter file in which to save the key (/c/Users/あなたのユーザー名/.ssh/id_ed25519):
→ そのまま Enter キーを押せば、デフォルトの場所に保存されます。
-
パスフレーズの設定:
Enter passphrase (empty for no passphrase):
→ セキュリティを強化する場合はパスフレーズを入力します。パスフレーズなしの場合はそのままEnterを押します。
出力例
Your identification has been saved in /c/Users/username/.ssh/id_ed25519.
Your public key has been saved in /c/Users/username/.ssh/id_ed25519.pub.
The key fingerprint is:
SHA256:abc123456... GitHubに登録したメールアドレス
これで 秘密鍵 と 公開鍵 が生成されました。
4. SSHキーをGitHubに登録
生成したSSHキーの公開鍵をGitHubに登録します。
公開鍵の内容をコピー
Git Bashで次のコマンドを実行し、公開鍵の内容を表示します:
cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
出力される内容を すべてコピー します。
GitHubにSSHキーを追加
- GitHubにログインし、右上のプロフィールアイコン → 「Settings」をクリックします。
- 左側メニューから「SSH and GPG keys」を選択します。
- 「New SSH key」をクリックします。
- 以下を入力します:
- Title:わかりやすい名前(例:My Laptop)
- Key:先ほどコピーした公開鍵の内容を貼り付けます。
- 「Add SSH key」をクリックして登録完了です。
5. SSH接続の確認
GitHubとSSH接続が正しく設定されたか確認しましょう。
以下のコマンドをGit Bashで実行します:
ssh -T git@github.com
出力例
Hi username! You've successfully authenticated, but GitHub does not provide shell access.
このメッセージが表示されれば、SSH接続は成功です!
6. リモートリポジトリをクローン
GitHubのリモートリポジトリをローカル環境にダウンロードして使ってみましょう。
-
GitHubでリポジトリのページを開き、「Code」ボタンをクリックし、SSH形式のURLをコピーします。
- 例:
git@github.com:username/repository.git
- 例:
-
Git Bashで次のコマンドを実行します:
git clone git@github.com:username/repository.git
- クローンが成功すれば、リポジトリのファイルがローカルにダウンロードされます。
まとめ
これで、Windows環境でGitを使い、SSHキーを用いてGitHubと安全に接続する準備が整いました!
手順のおさらい
- Gitのインストール
- GitHubアカウントの作成
- SSHキーの生成
- SSHキーをGitHubに登録
- 接続確認
- リポジトリのクローン
SSHキーを使えば、毎回パスワードを入力する必要がなく、安全にGitHubへ接続できます。プログラミングを学ぶ際には欠かせないスキルですので、ぜひマスターしてください!
これで準備万端!さっそくGitHubにコードをアップロードしてみましょう!🚀
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