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GPT-4とは?【概要と使い方 / GPT-3.5と比較 / ChatGPTでの使用方法】

2023/03/15に公開

はじめまして、ますみです!

株式会社Galirage(ガリレージ)という「生成AIのシステム開発会社」で、代表をしております^^

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ついに昨日(2023年3月14日)に発表された「GPT-4の概要」について解説します!

最新リリースの画面

これまでのChatGPTのベースモデルとして使われていたGPT-3.5と比較して「どこが改善されたか?」そして「残っている課題は何か?」を説明したいと思います。

また、ChatGPTについてまだ詳しくない方は、こちらを先にご覧ください◎

https://zenn.dev/umi_mori/books/chatbot-chatgpt

https://youtu.be/Tnmip0CoOiI

GPT-4とは?

GPT-4とは、簡単に言うと「ChatGTPのベースのモデルとなっていたGPT-3.5の後継モデル」です。

GPT-3.5からの改善点

GPT-3.5と比較して、次の3点で改善されました。

  1. 回答の正確性
  2. 回答の安全性
  3. 入力の自由度

1. 回答の正確性

まず「回答の正確性」が改善されました。

模擬司法試験において、「GPT-3.5のスコアはテスト受験者の下位10%」でしたが、これに対して「GPT-4.0は上位10%のスコア」を出しました。

また、複雑なタスクにおいて、GPT-3.5よりもGPT-4の方が信頼性・創造性の高い回答ができるようになりました。

たとえば、次のように『AIを全て「あ」から始まる文章で説明して。』とGPT-3.5に質問すると、次のように的外れな回答をしました。

「あ」は人工知能の略称で、コンピューターが人間の知能に似た機能を持つことを指します。「あ」は、機械学習や自然言語処理、ディープラーニングなどの技術を用いて、大量のデータからパターンを学習し、自己学習して知識を蓄積します。これにより、人間が行うような認識、判断、予測などのタスクを実行できます。「あ」は、様々な分野で活用されており、たとえば、自動運転技術や医療診断、音声認識、画像認識、セキュリティ分野などに応用されています。将来的には、より高度なAIが開発され、人間と同等またはそれ以上の知能を持つことが期待されています。

一方で、GPT-4は、次のように的を射た回答をしました。

あらゆるデータを解析し、アルゴリズムを活用することで知識を学び取り、ある程度の問題解決能力を持つ技術が、AI(人工知能)です。アプリケーションやアシスタントとして活躍し、あっという間に日常生活や仕事に不可欠な存在となりました。あくまで人間の知能を模倣するものであり、あらゆる分野に応用が可能ですが、完璧な知識や意識を持っているわけではありません。

2. 回答の安全性

次に「回答の安全性」が改善されました。

GPT-4では、安全な回答がされるように中の仕組みの変更が行われました。

少し難しい話をすると、中のアルゴリズムとして、「RLHFという強化学習アルゴリズムの改良」に加えて、「新しくルールベースの判別器」が加わったそうです。

RLHFなどの具体的な中の仕組みについては、下記の記事を参照ください。

https://zenn.dev/umi_mori/books/chatbot-chatgpt/viewer/chatgpt_mechanism

OpenAIは、それだけ人を傷つけない倫理的なAIを目指していることがよくわかります。

3. 入力の自由度

最後に、「入力の自由度」が改善されました。

これまではテキストの入力しかできませんでしたが、「画像での入力」が可能になりました。

OpenAIが行ったデモ動画では、ノートに手書きでウェブデザインを描き、写真を撮り、GPT-4に投げたところ、HTMLのプログラムのコードを出力されました。

また、OpenAIが行ったテクニカルレポートという報告書では、以下のようなユーモアのある写真を投げて、どこにユーモアがあるかを質問したところ、的確に答えた事例がありました。


https://www.reddit.com/r/hmmm/comments/ubab5v/hmmm/ より引用)

ただ一点注意があり、現時点(2023年3月15日現在)ではこの機能は「まだプレビュー版で一般公開されていない」ため、まだ私たちは利用できません。

GPT-4の課題

一方で、課題が2つあります。

1. データの鮮度

2021年9月までのデータを使用していることは変わらないという課題はあります。

2. 幻覚性のある回答

まだ不正確な回答をするという課題があります。

とくに、OpenAIの発表している報告書では、「正しそうで正しくない情報」すなわち「幻覚(hallucination)に近い文章」は、まだ生成されてしまうという風に表現されています。

一方で、この幻覚性に関するテストを行ったところ、GPT-3.5に比べて40%も高いスコアを出すことができているため、改善の方向には向かっているようです。

GPT-4の使い方

現時点では、「ChatGPT Plusという有料サービス」において、GPT-4を利用できます。

ChatGPT Plusの概要と登録方法については、下記の記事をご参照ください。

https://zenn.dev/umi_mori/books/chatbot-chatgpt/viewer/chatgpt_plus

ChatGPT Plustの画面に行き、以下のようにモデルを選択することで利用できます。

ちなみに、GPT-3.5のDefaultとLeagacyの説明は以下の通りです。

そして、以下のようにGPT-4は、現時点では4時間毎に100メッセージまでしか送れないそうです。

また、GPT-4のAPIをいち早く利用したい場合は以下のページからWaitlistに登録することをオススメします。

https://openai.com/waitlist/gpt-4-api

最後に

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
この記事を通して、少しでもあなたの学びに役立てば幸いです!

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参考文献

https://openai.com/research/gpt-4

https://openai.com/product/gpt-4

https://cdn.openai.com/papers/gpt-4.pdf

https://zenn.dev/umi_mori/books/chatbot-chatgpt

https://zenn.dev/umi_mori/books/prompt-engineer

https://www.youtube.com/playlist?list=PLakzeSUr4kaL32nyYvr067UgGMjCeRFjP

https://www.youtube.com/playlist?list=PLakzeSUr4kaItFFLVi5DnqFu5gmvZSkcN

https://www.youtube.com/playlist?list=PLakzeSUr4kaIiamwsc0NUo8dV4xAIIq93

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