Sigmaでアカウントタイプの作成・管理を行う
AIと連携し、Excel感覚で操作できるクラウドBIサービス、Sigma(Sigma Computing)。
Sigmaでは環境内で操作するうえで必要となる任意のアカウントタイプが存在しています。2025年03月にアナウンスされた新体系ではView(閲覧者), Act(貢献者), Analyze(分析者、データ利用者), Build(データアーキテクト、BIアナリスト、レポート作成者), Admin(管理者)の5つが存在しています。
Sigmaでは上記のアカウントタイプの他に、任意の権限を持った独自のアカウント(タイプ)を作成し、ユーザーに割り当てて利活用する事が可能となっています。当エントリでは下記ドキュメントの情報を参考に、その辺りの手順について解説致します。
ユーザー要件
当エントリで紹介する内容:アカウントの種類を作成し、ユーザー割り当てを管理するには、Admin
アカウントの種類が割り当てられている必要があります。
デフォルトとカスタムのアカウントタイプ
Sigmaでは、組織のライセンス階層の制約内で任意の権限の組み合わせを有効化、または無効化できるデフォルトとカスタムのアカウントタイプをサポートしています。
各階層で利用可能なアカウントタイプの権限を比較するには下記情報をご参照ください。
デフォルト(既定)のアカウントタイプ
組織には、デフォルトで5つのアカウントタイプ(View
、Act
、Analyze
、Build
、およびAdmin
)が組み込まれています。これらのアカウントタイプは、Sigmaのライセンス階層に対応し、5つの標準的な役割またはアクセスレベルをサポートするように設計されています。
アカウントタイプ | 説明 |
---|---|
View |
すべての「View」(閲覧)権限が有効: - 準備済みのデータとインサイトにアクセスする必要があるユーザーにおすすめ |
Act |
すべての「View」(閲覧)権限と「Act」(操作)権限が有効: - データを入力または更新する必要があるユーザーにおすすめ |
Analyze |
すべての「View」(閲覧)権限と「Act」(操作)権限、及び 「Analyze」(分析)権限が有効: - ワークブックを自分で作成せずに、より詳細な分析機能が必要なユーザーにおすすめ |
Build |
すべての「View」(閲覧)権限と「Act」(操作)権限、 「Analyze」(分析)権限及び一部の「Build」(構築)権限が有効: - データモデリング、変換、分析を行うユーザーにおすすめ |
Admin |
すべての「View」(閲覧)権限と「Act」(操作)権限、 「Analyze」(分析)権限、「Build」(構築)権限、「Admin」(管理)権限が有効: - 組織の設定やユーザーを管理するシステム管理者におすすめ |
カスタムアカウントタイプ
カスタムアカウントタイプを使用すると、追加の役割とアクセス権限のレベルを作成できます。
組織のユーザーのニーズに合わせて、任意の組み合わせの権限を有効化または無効化できます。
アカウントタイプの作成と管理
以下の手順では、アカウントタイプの作成、編集、削除の方法について説明します。これらの作業は、アカウントタイプの詳細と権限のみを対象とします。ユーザーにアカウントタイプを割り当てる方法については、当エントリ内の「アカウントタイプの割り当ての表示と管理」を参照してください。
新しいカスタムアカウントタイプを作成
管理者権限ユーザーでSigmaにログインし、画面左下の[Administration]を押下。
管理者画面に遷移、[Account types]を選択。アカウントタイプの管理画面が表示されます。[Create new account type]を押下。
[New account type]画面に遷移。ここで様々な権限設定がカスタムで作成できます。
[Name]と[Desctiption]に任意の値を入力し、
有効にしたい権限のチェックボックスをそれぞれ設定します。設定が出来たら[Create]押下。
カスタムのライセンスが作成されました。
この権限を所定のユーザーに割り当てる事で、カスタムライセンスの権限をユーザーが利用出来るようになります。
既存アカウントのタイプを編集
アカウントタイプの編集は、対象アカウントタイプを選択後、画面左上にある[Edit]から行えます。
アカウントタイプを削除
アカウントタイプの削除は、アカウントタイプの一覧から対象アカウントタイプの三点メニューにて行えます。
アカウントタイプの割当管理
特定のアカウントタイプが割り当てられたユーザーを表示
アカウントタイプの一覧から、ユーザーが存在するアカウントタイプを選択。
アカウントタイプの詳細画面、下部にある[Users assigned this account type]で、対象のアカウントタイプが割り当てられているユーザーを確認することができます。
特定のアカウントタイプにユーザーを追加
対象アカウントタイプの[Users assigned this account type]から、以下のアクションが実行可能です。
ユーザーを追加
[Add Users]を押下することで、既存の組織内ユーザーに対してアカウントタイプを割り当てる事ができます。
ユーザーを招待
[Invite new users]を押下することで、新しくSigmaにユーザー招待(&アカウントタイプの割当)する事もできます。
既存割当済みの状態を変更
アカウントタイプを割り当てられたユーザーに対しては、以下の操作が可能です。
-
Impersonate User(ユーザーになりすます):
- トラブルシューティングとデータ セキュリティを支援するために、管理者が組織内の別のユーザーの権限を引き継ぐことができる(管理者限定機能)
- Impersonate users
-
Reassign account type(アカウントタイプの再割り当て):
- 設定済みのアカウントタイプを変更
-
Reset user password(パスワードをリセット):
- ログインアクセス時のパスワードを変更
-
Deactivate(ユーザー無効化):
- ユーザー状態を無効化
まとめ
というわけで、Sigma(Sigma Computing)におけるカスタムアカウントタイプの作成や管理方法についての解説・説明でした。
BIサービスを利活用する上できめ細やかな権限管理をしたい局面は往々にして現れてくると思いますが、Sigmaではそういったケースにも柔軟に対応が可能である事が機能面からもご確認頂けたかと思います。当エントリが何らかの参考になりましたら幸いです。