CorvusSKKのおすすめ設定と使い方
この記事は何?
CorvusSKKはWindowsで利用可能な日本語IMEであり、SKKという入力方法を採用しています。
CorvusSKKはMS-IMEやGoogleIMEといった一般的なIMEと比較して、モード切り替えを多用する設計のため少々使いにくい場合があります。
この記事では、デフォルトの設定だと少しとっつきにくいCorvusSKKを使いやすくするため筆者が行っている設定と使い方について説明します。
この記事の対象読者
- CorvusSKKで日本語入力をしてみたい人
- SKKを使ったことがあるが、送り仮名付きの変換やモード移動の学習コストが高く諦めたことがある人
使用しているCorvusSKKのバージョン
- CorvusSKK 3.2.0
はじめに SKKとは?
SKKを採用した日本語入力の特徴とメリットについては以下の記事をご覧ください。
設定内容の詳細について
設定値の説明が欲しい場合は
CorvusSKK公式GithubリポジトリのREADMEをご覧ください。CorvusSKKについて
筆者もCorvusSKKにお世話になっているので宣伝を置いておきます。
CorvusSKKは個人開発でありスポンサー募集中です。
継続して利用している人は支援を検討してみてください!
CorvusSKKの設定方法について
- CorvusSKKが有効な状態で、タスクバーの「かな」と記載された部分を右クリック
- 表示されたメニューの一番下にある「設定」をクリックすると設定画面が開きます
辞書1タブの設定
SKK辞書ファイルの設定
辞書1タブではSKK辞書ファイルを設定します。
CorvusSKKではSKK辞書のURLを指定することで、辞書ファイルのダウンロードと圧縮ファイルの解凍、CorvusSKKへの取り込みを行ってくれる機能があります。
この機能を使って辞書を指定します。
- タブ内の URL追加 ボタンを押下する
- URL追加ウィンドウで https://skk-dev.github.io/dict/SKK-JISYO.L.gz と入力する
- 追加 ボタンを押下する。URL追加ウィンドウが閉じて上記のURLが一覧に表示される
- 同様の操作で今度は https://skk-dev.github.io/dict/SKK-JISYO.lisp.gz を追加する
- 【オプション】他に追加したい辞書があれば https://skk-dev.github.io/dict/ から探してURL追加する
- URL追加が完了したら 取込 ボタンを押下する。URL指定したSKK辞書が設定される
設定後の状態
【TIPS】SKK辞書とは
辞書1タブで設定するSKK辞書は、CorvusSKKがひらがなを漢字に変換する(ユーザー辞書を除く)基本の変換ルールです。
SKK辞書ファイルの中には ひらがな文字列 → 変換先の漢字やカタカナなどの文字列 というとてもシンプルな形式の変換ルールが記載されています。
SKK辞書は単に変換前と変換後の単語の組み合わせを記載しているだけなので、辞書ファイルのサイズがとても小さいです。
一方、MS-IMEやGoogleIMEといった一般的なIMEでは単語の品詞や文章の前後関係を考慮して変換するため、基本変換ルールを辞書ファイルの形で確認することはできません。
ユーザーが追加で指定したユーザー辞書のみ中身を確認することができます。
SKK辞書に余計な変換ルールは存在せず、自分で指定した辞書だけを使って変換が実行されます。
この仕組みによって、変換ルールの透明性が高く自分で細かく編集できることがSKK辞書の特徴です。
【TIPS】どのSKK辞書を使うべきか
一般的な日本語で使われる単語変換は SKK-JISYO.L でカバーされているため、とりあえずこれを指定しておけば不自由しません。
辞書にない固有名詞などは使いながらユーザー辞書登録することで対応します。
CorvusSKKはユーザー辞書登録が簡単なので、気軽に単語をユーザー辞書登録していきましょう。
複数の単語をまとめて辞書登録したい場合は、変換前の文字列、変換後の文字列を羅列した辞書txtファイルを作って辞書1タブで取り込むこともできます。
なお、追加で指定した SKK-JISYO.lisp は、MS-IMEやGoogleIMEで利用できる
「"きょう" と入力して"今日の日付"に変換できる機能」といった便利機能が含まれた辞書です。
この機能はユーザー辞書登録ではカバーできないため追加で指定しておきます。
具体的な使い方は後半のTIPSをご覧ください。
【SKK辞書サーバー設定】ダウンロードと起動設定
CorvusSKKではSKK辞書サーバーのホスト名を指定しておくと、設定済みの辞書に変換ルールがないときにSKK辞書サーバーに問い合わせてくれます。
このSKK辞書サーバーが Google 日本語入力 CGI API を使うように設定することで、GoogleIMEと同じような変換をすることができます。
SKK辞書サーバーを使うにはCorvusSKKを使うPC上でCorvusSKKとは別にSKK辞書サーバーアプリが動いている必要があります。
CorvusSKKは crvskkserv というSKK辞書サーバーアプリを公開しているため、これを使います。
以下の手順で設定しましょう。
- https://github.com/nathancorvussolis/crvskkserv/releases/latest にアクセスして crvskkserv-X.Y.Z-x64.zip をダウンロードします。32bitのWindowsを利用している場合は crvskkserv-X.Y.Z-x86.zip をダウンロードしてください。
- ダウンロードしたzipファイルを解凍します
- 解凍した crvskkserv-X.Y.Z-x64 ディレクトリを任意の場所に配置します。筆者は $HOME/.config/CorvusSKK/crvskkserv-X.Y.Z-x64 に配置しています。
- Win+R で「ファイル名を指定して実行」を起動し shell:startup と入力してEnterを押下します。"スタートアップ"ディレクトリが開きます。
- crvskkserv-X.Y.Z-x64ディレクトリ配下の crvskkserv.exe を右クリックしてコピーします
- "スタートアップ" ディレクトリ配下で右クリックします。Windows11の場合はシフトキー+右クリックします
- 右クリックメニューにある "ショートカットの貼り付け" を押下します。"スタートアップ"ディレクトリに crvskkserv.exe のショートカットファイルが配置されます。
これで次回のWindows起動時から自動的に crvskkserv.exe が起動するようになります。
自動起動が不要になった場合は上記のショートカットファイルを削除してください。
上記の設定直後はまだ crvskkserv.exe が起動していないので、ショートカットファイルをダブルクリックして起動しておきましょう。
【SKK辞書サーバー設定】Google 日本語入力 CGI APIを参照する設定
続いてSKK辞書サーバーがGoogle 日本語入力 CGI APIを参照するように設定します。
- 先程"スタートアップ"ディレクトリに配置した crvskkserv.exe のショートカットを押下して起動します。
- 表示されたcrvskkserv 設定画面で "GoogleCGIAPI追加" ボタンを押下します。
- GoogleCGIAPI追加ウィンドウが表示されます。デフォルト設定のままOKボタンを押下します。
- GoogleCGIAPIの設定が追加されたことを確認してOKボタンを押下します。
これでSKK辞書サーバーが Google 日本語入力 CGI API を参照するようになりました。
設定後の状態
なお、GoogleCGIAPI追加ウィンドウの各設定項目の説明は以下の通りです。
動作をチューニングしたい場合は一旦追加したGoogleCGIAPIの設定を削除して、再度追加してください。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
見出し語の検索除外条件 | 変換時にGoogleCGIAPIにリクエストしない単語の条件。正規表現指定する。デフォルトは英数字。GoogleCGIAPIにリクエストすると多少ラグが発生するので、リクエストをスキップしたい単語がある場合は追加します。 |
注釈 | デフォルトは "G" です。単語を変換するとき、GoogleCGIAPI経由で変換した単語には 変換候補リストで "単語;G" というコメントが表示され、分かりやすくなります。 |
タイムアウト | GoogleCGIAPI にリクエストしても結果が返ってこない場合、タイムアウトします。インターネットに接続していない時などに使われます。 |
クライアントの文字コード | クライアント側でどの文字コードで受け取るか選択します。UTF-8でないと変換できない単語を扱いたいときに使うかもですが、CorvusSKK側も対応が必要なので少々面倒です。やる気があれば調べてみてください |
SKK辞書サーバーの指定
ここまでの設定が完了したらCorvusSKKの辞書1タブで以下のように設定します。
- 「SKK辞書サーバーを使用する」チェックボックスにチェック
これでSKK辞書サーバー経由でGoogle 日本語入力 CGI APIを使った変換ができるようになりました。
設定後の状態
【TIPS】Google 日本語入力 CGI APIの活用
SKKで "感じる" や "思う" など普段送り仮名の位置を意識していない単語の入力をするためには
KanJiru や OmoU といった送り仮名を意識した入力をする必要があります。
送り仮名を意識した変換はSKKの使いにくいポイントですが、Google 日本語入力 CGI API と組み合わせることで Kanjiru や Omou といった入力をそのまま "感じる" "思う" に変換することができます。
上記に限らず、送り仮名の意識が面倒な単語については送り仮名ごと1単語として変換してしまいましょう。
また、Google 日本語入力 CGI API に問い合わせた結果を確定した場合、その単語はユーザー辞書に登録されます。
したがって、この機能を活用すると自分でユーザー辞書登録をしないといけないケースを減らすことができます。
動作1タブの設定
設定項目名 | 設定内容 | 設定理由 |
---|---|---|
初期入力モード | OFF | IME ON した際は かな入力 モードになっていれば良いのでオフのままにしておきます。 |
送り仮名が決定したとき変換を開始する | ON | OkuRi と入力するだけでスペースを押下しなくても "送り" に変換される機能。変換時にスペースを押下する回数が減るため便利です。 |
送り仮名が一致した候補を優先する | ON | 送り仮名付きの単語を変換する際の精度が上がります。 e.g. WataSu と入力したときに "綿す" や "腸す" ではなく "渡す" が優先されます。 |
送り仮名で撥音を送り出す | OFF | NoNO と入力したときに "飲の" ではなく "飲んお" と変換される機能です。 ローマ字テーブルで「ん」を単打で入力可能にしたとき、な行/にゃ行と "ん" の入力は衝突しません。オフにしておきます。 |
取消のとき変換位置を削除する | OFF | OkuRi と入力して "送り" と変換された後にEscapeキーで取消すると Okuri と入力していたことになる機能です。 取消する場合は大抵アンドゥがしたいはずなので、Ri で送り仮名を指定していた情報が消えてしまうのは困ります。したがってオフにします |
取消のとき送り仮名を削除する | ON | オンの場合は OkuRi と入力して "送り" と変換された後に取消すると Oku と入力していた状態に戻る機能です。 オフだと "おくり" が表示されていて変換する前の状態に戻ります。 送り仮名変換後にアンドゥしたい場合、大抵は OkuRi を OkuRu にする、つまり "送り" を "送る" にするなど、送り仮名を変えたいことが多いです。 したがって OkuRi を Oku の状態まで戻してくれるようにオンにしておく方が便利です。 |
後退に確定を含める | ON | 後退はBackSpaceによる1文字削除のことです。"開" を入力したいとき、Kai だけだと "回", "会", "下位" など他の候補が沢山出てきてしまいます。 このとき Kaihou で変換して "開放" を候補として出してからBackSpaceすることで、"開" だけを残すことができます。 この機能がオンだと、 "開放" をEnterで確定してからBackSpaceを入力する必要はなく、"開放" が変換された時点でBackSpaceを押下することで候補の確定と1文字削除を同時に行うことができます。便利なのでオンにしておきましょう。 |
候補に片仮名候補を追加する | ON | オンの場合 Pari と入力して変換すると "パリ" が変換候補に出てくる機能です。 上記の変換候補を確定することで、辞書にカタカナの単語を登録することができます。 補完機能と組み合わせると長いカタカナ語を入力する際に便利です。 たとえば "ぱすわーどまねーじゃー" と入力して候補に出てきた "パスワードマネージャー" を確定して辞書に登録しておくと、 次回から "ぱす" まで入力した段階で "パスワードマネージャー" が補完候補として出てくるようになります。便利なのでオンにしておきましょう。 |
かな/カナ入力モードをトグルする | OFF | カナ入力モードからかな入力モードに戻る際は IME OFF -> IME ON を使う運用にするためこの機能はオフにします。 |
キー設定「直接入力」を確定入力で使用する | OFF | この設定をオンにした上で、キー設定で 「直接入力」の欄にwを指定しておくと、かな入力モードでひらがな変換テーブルに関係なく w が確定済みの状態で入力される機能です。 e.g. wwww と入力したときに "っっっw" にならずに "wwww" がそのまま入力されます。 アルファベットをそのまま入力したい場合IMEオフで入力する運用にするためこの機能は使いません。オフにしておきましょう。 |
設定後の状態
動作2タブの設定
設定項目名 | 設定内容 | 設定理由 |
---|---|---|
複数補完/複数動的補完の表示数 | 5 | 人によるが5件くらいにしておくと候補が分かりやすいと思います。 |
複数補完を使用する | OFF | Hoka まで入力して次補完(Tab)キーを押下すると "ほか" から始まるひらがな補完候補ウィンドウを表示してくれる機能です。 Tabキーを連続で押下すると次の補完候補に切り替わっていきます。 文字入力後にTabキーを押下しないと補完候補ウィンドウが出てこないので決定までの操作数が多く使いにくいです。 したがってオフにしておきましょう。 |
動的補完を使用する | OFF | Hoka まで入力した段階で "ほかん" が入力行にサジェストされる機能です。 サジェストされた候補はTabキーを押下すると入力されます。 単一候補しかサジェストしてくれないためちょっと使いにくいです。 オフにしておきましょう。 |
複数動的補完を使用する | ON | Hoka まで入力した段階で "ほか" から始まるひらがな補完候補ウィンドウを表示してくれる機能です。 補完候補ウィンドウ内の候補はTabキーで切り替えていきます。 他のIMEの候補機能に一番近い挙動をしてくれるのでこれをオンにしておきましょう。 |
補完された見出し語の候補を表示する | ON | Hoka まで入力して補完したとき、 "ほかん" に加えて "補完/保管" など "ほかん" を変換した際の単語も表示してくれる機能です。 補完内容がひらがなだけだと変換先が分かりにくいためオンにしておきましょう。 |
前方一致と後方一致で補完する | OFF | オンだと「パスワードマネージャ」が辞書登録されているときに「Jya」を入力して補完すると「ぱすわーどまねーじゃ」が変換候補になる機能です。 予期しない変換候補が出てこないようにオフにしておきましょう。 |
設定後の状態
表示1タブの設定
設定項目名 | 設定内容 | 設定理由 |
---|---|---|
候補一覧のフォント | Noto Sans JP 12 | ここは好み。デフォルトのメイリオでも良いです。 |
候補一覧の最大幅 | 320 | 候補一覧を横持ちで表示する場合はこの値を500程度にしておくと改行されずに表示されるので見やすいです。 縦表示の場合は320で問題ないです。 |
候補一覧の色 | 特に変更しない | |
候補一覧表示の描画API | 特に変更しない | |
候補一覧に要する変換回数 | 3 | Spaceキーで変換するとき、この回数までは候補一覧が出てきません。 変換後の漢字が明確な場合は素早く確定したいため、2回までは候補一覧から選択せず直接確定できるようにしておきます。 逆に先頭2つの候補で出てこない単語は候補一覧から変換先を探した方が早いので3を設定します。 この値が2以上でないと補完機能で見出し語が表示されないので注意しましょう。 挙動例: Kai と入力して"かい" を Spaceキーで変換、 "回" が出てくる -> Spaceキー押下で "会" が出てくる -> Spaceキー押下で候補一覧が出てくるので ASDFJKLGH で選択する |
候補一覧表示のページあたり候補数 | 7 | ホームポジションの ASDFJKL だけで選択したいので7に設定します。 |
候補一覧が表示なしのとき候補数を表示する | OFF | 候補一覧を表示する設定なので関係ない機能です。オフにしておきましょう。 |
候補一覧を縦に表示する | ON | 他のIMEに近い挙動になるのでオンにしておきましょう。 |
注釈を表示する | ✅ 候補一覧 | 候補一覧を表示している場合のみ辞書の注釈も表示します。Google IME API経由で変換した単語が分かりやすくなるのでオンにしておきましょう。 |
▽▼*マークを表示する | OFF | オンだと "送り" を入力する際に ▽おく、▽おく*r、▼送り といったように入力中の文字が変換のどのフェーズなのか見た目で分かるようにしてくれる機能です。 慣れないうちはオンでも良いですが、ブラウザで入力しているときに記号が残ったままになってしまうこともあり困ることがしばしばあります。 オフにしておきましょう。 |
ローマ字を表示する | ✅ ASCII | オンだと "送り" を入力する際に OkuR まで入力すると "送r" と表示される機能です。 自分が入力した文字が見えていた方がミスが発生しにくいのでオンにしておきましょう。 |
設定後の状態
表示2タブ,▽表示タブ,▼表示タブ,選択タブの設定
これらのタブはデフォルト設定でOKです。
キー0タブの設定
キー0タブではIMEをオン/オフにするキーを指定します。
このページで説明するCorvusSKKの使い方ではIMEのオンオフを多用することになります。
デフォルトでは半角/全角キーでIMEオンオフを切り替えられますが、多用するにはちょっと遠い位置にあるキーです。
そこで、手元にあって入力しやすい無変換キーでIMEオフ、変換キーでIMEオンができるように設定します。
無変換、変換キーがないUS配列キーボードの人向けの設定は後述します。
JIS配列用のキー0タブ設定
- 仮想キーに0x1C(変換キーのキーコード)を入力する
- ラジオボタンはONにチェックする
- 更新ボタンを押下する
- 仮想キーに0x1D(無変換キーのキーコード)を入力する
- ラジオボタンはOFFにチェックする
- 更新ボタンを押下する
上記の設定を行うことで、無変換キーでIMEオフ、変換キーでIMEオンができるようなります。
CorvusSKKを使う際には上記のキーでIMEオン/オフを実行してみましょう。楽です。
設定後のキー0タブ設定
US配列用のキー0タブ設定
US配列キーボードの人は左AltでIMEオン、右AltでIMEオフができるようにしましょう。
CorvusSKK側で設定するとAltキー空打ちがそのままAltキー空打ちとして扱われてしまうため、以下のツールを使うと良いでしょう。
こちらのツールを使う場合はキー0タブの追加設定は不要です。デフォルトのまま使ってください。
キー1タブの設定
デフォルト設定では色々とショートカットキーが設定されていますが、
基本的な運用であれば以下の設定だけでも十分です。
使っていて、他のショートカットキーも欲しくなったら追加してみてください。
この設定の運用方法については後述します。
設定項目名 | 設定内容 | 設定理由 |
---|---|---|
かな/カナ | q|\ci | MS-IMEやGoogle IMEは Ctrl+i で入力した文字をカタカナに変換できるショートカットがあります。 CorvusSKKでも採用するためこの設定にしています。 |
カナ全英変換 | \cq | デフォルト設定 |
abbrev | l | 元々ASCIIモードに割り当てられていたlキーをabbrevモードキーとして利用します。 |
接辞 | <|> | デフォルト設定 |
辞書削除 | \cd | 変換中に出てきたユーザー辞書の単語を削除するための機能です。 「補完と変換」機能と一緒に使うため、近い位置で入力できるように Ctrl + D を採用しています。 |
補完と変換 | \cf | 「次補完」と「次候補」を連続で実行してくれる機能です。辞書削除と一緒に使うために Ctrl + F を採用しています。 |
絞り込み | \cj | 変換後文字の絞り込みを行う機能です。単一漢字の絞り込みによく使うため、 Ctrl + J を採用しています。 |
直接入力 | [0-9] | デフォルト設定 |
貼付 | \cv | デフォルト設定 |
設定後のキー1タブ
キー2タブの設定
キー1タブとキー2タブはどちらも同じ機能のキー設定を定義します。
キー1タブは割り当てキーを文字で入力し、キー2タブは割り当てキーを仮想キーコードで入力します。
- 例1: キー1タブで i キーに機能を割り当てる場合はそのまま i と入力します
- 例2: キー2タブで i キーに機能を割り当てる場合は \x49 (iの仮想キーコード)と入力します
キー1タブは単一英字キーに機能を割り当てる場合に分かりやすいという利点があります。
どちらでも同じ役割を果たせるので、管理しやすい方で設定しましょう。
筆者は単一英字キーへの割り当てをする場合にキー1タブを利用しています。
設定項目名 | 設定内容 | 設定理由 |
---|---|---|
次候補 | \x20 | Space キーで変換開始、次候補表示 |
前候補 | S\x20 | Shift + Space キーで前候補を表示 |
辞書削除 | S\xDD | シフトキー + "」" キーで辞書削除。「補完と変換」機能と組み合わせて使う |
次補完 | \x09 | 文字入力中にTab キーで補完候補に変換、次の補完候補表示 |
前補完 | S\x09 | 補完候補に変換中に Shift + Tab キーで前の補完候補表示 |
補完と変換 | S\xDB | シフトキー + "「" キーで補完と変換を実行。「辞書削除機能」と組み合わせて使う |
確定 | \x0D | Return キーで候補確定 |
取消 | \x1B | \xF0 |
後退 | \x08 | BackSpaceキーでカーソル左の1文字削除。他のIMEと揃える |
削除 | \x2E | デフォルト設定。Deleteキーでカーソル右の1文字削除。他のIMEと揃える |
左移動 | \x25 | デフォルト設定。ユーザー辞書登録時に左キーでカーソル移動する |
先頭移動 | \x26| \x24 | ユーザー辞書登録時に上キー or Homeキーでカーソルを先頭に移動する |
右移動 | \x27 | デフォルト設定。ユーザー辞書登録時に右キーでカーソル移動する |
末尾移動 | \x28|\x23 | ユーザー辞書登録時に上キー or Endキーでカーソルを先頭に移動する |
設定後のキー2タブ
【TIPS】SKKの入力モード概念について
上記のキー1タブ、キー2タブ設定でのCorvusSKKの使い方を説明する前に、
SKKにおける入力モードという概念について解説しておきます。
一般的なIMEにもある入力モード概念
MS-IMEやGoogle IMEで、IMEがオンの状態で無変換キー、Shift+無変換キーやShift+カタカナひらがなキーなどを押下してから文字を入力してみてください。
半角英字や全角英字、カタカナしか入力できないモードになりませんでしたか?
大抵は「うっかり変なキーを押してIMEが変なことになったのでタスクバーのIMEアイコンを右クリックしてひらがなを入力するモードに戻す」みたいな作業が必要になるアレです。
これらの機能は、文字入力時にキーに対応したひらがなが入力されるのではなく、キーに対応したカタカナや英字が入力されるモードをオンにするものです。
これが 入力モード という概念です。
通常はひらがな入力モードがオンになっています。
MS-IMEやGoogle IMEのようなIMEは「とりあえず文字はひらがなで入力して、後でまとめて漢字やカタカナ、半角英字や全角英字に変換する」という使い方をすると思います。
このような使い方のIMEでは、入力時点で文字がカタカナや英字になっていると逆に混乱したり、意図した変換ができなかったりして邪魔な機能だと感じるのではないでしょうか。
そのため、一般的なIMEでは入力モード機能はあまり意識されることがないと思います。
CorvusSKKにおける入力モードと学習コストの高さ
一方、SKKではシフトキーによって変換位置を指定しない限り、ひらがな文字列が常に確定された状態で入力されます。
したがって「後でカタカナに変換する」「後で英字に変換する」といった変換ができません。
そのため、SKKでひらがな以外の文字列を入力したい場合、入力前にカタカナ入力モードや英字入力モードをオンにして文字入力することが想定されています。
CorvusSKKでは以下のモードが存在します。
モード名 | 説明 |
---|---|
かな入力モード | ひらがなが入力されるモード |
カナ入力モード | 全角カタカナが入力されるモード |
半角カナ入力モード | 半角カタカナが入力されるモード |
全英入力モード | 全角英数記号(ABC123!?)が入力されるモード |
ASCII入力モード | 半角英数記号(ABC123!?)が入力されるモード |
上記のように、CorvusSKKでは5つの入力モードが存在します。
入力モードを切り替えるためのキーが設定されていますが、モード遷移だけで5つもキーを覚えなくてはなりません。
SKKの入力モード遷移はSKKを使う際の学習コストを高くする原因の1つです。
カタカナや英字を入力する時に直感的に入力できないため、SKKの利用を諦めた人も居るのではないでしょうか。
次の項目では、この入力モード遷移の学習コストを下げるための運用方法について記載していきます。
【TIPS】CorvusSKKの入力モード遷移を簡単にする運用方法
- 前提: キー0タブ、キー1タブ、キー2タブがこの記事の記載通り設定されていることを前提とします。
- 表記について: 以下、Ctrl + i の組み合わせキーのことを <C-i> と表記します。
CorvusSKKでは入力モードを使わなくてもひらがな以外の文字を入力する手段が用意されているため、
基本的にはひらがな入力モードに引きこもり、入力モード遷移が最低限になるように利用します。
入力モードについてほとんど考えなくても良くなるため、かなり運用が楽になると思います。
主な操作方法について以下に記載します。
- 変換キーでIMEをオンにします。起動直後はひらがな入力モードです。ひらがなの入力と変換はこの状態で行います。
- 無変換キーでIMEをオフにします。半角英数字と記号はIMEオフの状態で入力します。
- 全角カタカナを入力したい場合はひらがな入力モードで "Katakana" と入力し、"かたかな" が表示された状態で q または <C-i> を押下すると "カタカナ" に変換できます。Spaceキーで変換した候補の中にもカタカナが含まれています。
- 半角カタカナを入力したい場合はひらがな入力モードで "Katakana" と入力し、"かたかな" が表示された状態で <C-q> を押下すると "カタカナ" に変換できます。
- 全角英数記号を入力したい場合はひらがな入力モードで l キーを押下して abbrev モードに遷移後、 "abc123!?" と入力してから <C-q> を押下すると "abc123!?" に変換され確定されます。変換確定後はひらがなモードに自動的に戻ります。
このように利用することで、ひらがな入力モードとabbrevモードのみで全ての文字種を入力することができるようになります。
なお、うっかりqキーを押下してカタカナ入力モードに遷移してしまった場合は 無変換キーでIMEオフ -> 変換キーでIMEオン でひらがな入力モードに戻ってこれます。
【TIPS】abbrevモードの活用方法
abbrevモードの説明
特に説明なく出てきたabbrevモードですが、これは abbreviation (略語) モードと呼ばれるものです。
abbrevモードでは 半角英数字の文字列 → 変換先の英数字や漢字やカタカナなどの文字列 という変換を行うことができます。
初期状態の辞書では dry → ドライ のように、英語をカタカナ表記に変換する変換ルールが定義されています。
abbrevモードで略語をユーザー辞書に登録する使い方
英語をカタカナ表記に変換するだけだとなぜ abbreviation = 略語 というモード名なのか分からないと思いますが、
abbrevモードはユーザー辞書と組み合わせたときに真価を発揮します。
以下のように操作することで、半角英数字で入力した略語を任意の文字列に変換可能なユーザー辞書登録が行えます。
- l キーでabbrevモードに遷移する
- "ij" と入力してSpaceキーを何度か押下する
- 辞書に "ij" を変換可能な単語はないため [登録] ij: というユーザー辞書登録モードになる
- [登録] ij:以上、よろしくお願いいたします と入力してEnterを押下する
- ユーザー辞書登録が完了し、以後はabbrevモードで "ij" を "以上、よろしくお願いいたします" に変換できるようになる
上記のように、略語を変換する機能として使えるのがabbrevモードです。
abbrevモードを半角英数記号入力モードとして使う
abbrevモードでは半角英数記号が入力できるため、以下のようにIMEオフの代わりに半角英数記号入力モードとして使うこともできます。
- ひらがな入力モードで l キーを押下してabbrevモードに遷移する
- "abc123!?" と入力して、特に変換はせずEnterを押下する
- "abc123!?" が確定され入力される
- 確定入力後はひらがな入力モードに戻る
abbrevモードでの入力後は自動的にひらがな入力モードに戻るため、慣れればIMEオフ → IMEオンよりも早く感じるかもしれません。
"1." といったMarkdownで連番箇条書きを作る記述や、3.14などの小数点を含む数値を入力したいときにもabbrevモードは便利です。
(ひらがな入力モードだと3.14を入力しようとしても 3。14になってしまう)
abbrevモードで今日の日付文字列を入力する
辞書設定時に SKK-JISYO.lisp という辞書を追加しましたが、
この辞書とabbrevモードを組み合わせると日付入力が便利です。
- ひらがな入力モードで l キーを押下してabbrevモードに遷移する
- "td" (todayの略) と入力してSpaceキーを何度か押下する
- 辞書登録モードになったら (format-time-string "%Y-%m-%d") と入力してEnterを押下する。IMEオフモードで英字入力しようとすると辞書登録モードから抜けてしまうので、abbrevモードで入力するかコピーペーストで入力する必要があります。
- ユーザー辞書登録が完了し、以後 abbrevモードで "td" と入力すると yyyy-MM-dd 形式の今日の日付に変換できるようになる
この他 "now" -> (format-time-string "%Y-%m-%d_%H%M%S") というユーザー辞書登録を行うと、
"now" を yyyy-MM-dd_HHmmSS 形式の現在時刻に変換する辞書登録ができます。
日時文字列のフォーマットは自分の好きな形式で登録可能です。
たとえば yyyy/MM/dd 形式に変換したい場合は (format-time-string "%Y/%m/%d") を辞書登録すると良いでしょう。
書式に使用可能なフォーマット文字列は以下のページで確認可能です。
abbrevモードで任意の日付文字列を入力する
明日の日付文字列を入力したい場合は
"nd" (next dayの略) -> (skk-strftime "%Y-%m-%d" "day" 1)
のような文字列を辞書登録してみてください。
1日後の日付文字列を辞書登録できます。
"yd" (yesterdayの略) -> (skk-strftime "%Y-%m-%d" "day" -1)
だと1日前の日付文字列を辞書登録できます。
"day" の部分には "year", "month", "day", "hour", "min", "sec" の6種類が利用できるので、1年後、1ヶ月後などの日付文字列も辞書登録可能です。
【TIPS】ユーザー辞書削除の方法について
CorvusSKKはユーザー辞書に新規単語を登録することが簡単にできますが、
反対にユーザー辞書から単語を削除することも簡単にできます。
SKK辞書サーバーでGoogle 日本語入力 CGI APIを利用していると、
意図しない変換で確定してしまいユーザー辞書に登録されてしまうことがあります。
間違った変換がユーザー辞書に登録されてしまうと、次回から間違った変換候補がサジェストされるようになってしまいます。
補完サジェストの1番目の変換先を辞書削除したい場合
このような場合は以下の手順でユーザー辞書から誤った変換ルールを削除しましょう。
- 誤って変換した単語を途中まで入力し、補完サジェストの1番目に誤った変換先が表示された状態にする
- <C-f> または シフトキー + 「 (補完と変換)を押下して、誤った変換先に変換された状態にする。
- <C-d> または シフトキー + 」(辞書削除) を押下する
- 削除するかどうか質問するダイアログが出るので y を押下する
- ユーザー辞書から単語が削除される
通常は 補完サジェストをTabで選択 → Spaceで変換 → <C-d> で辞書削除、と3手必要ですが、「補完と変換」機能を使うことで2手で単語を削除することができます。
補完候補を辞書から削除するのが手間だとどんどんユーザー辞書が不要な単語で汚染されてしまうので、こまめにメンテナンスしていきましょう。
2024-02-25追記: <C-f> → <C-d> だけでなく、シフトキーを押しながら "「"キー → "」"キーでも同じことができるようにしました。
シフトキーを使うことが多いSKKだとこちらの方が辞書削除しやすいかもしれません。
補完サジェストの2番目以降の変換先を辞書削除したい場合
補完サジェストの2番目以降の変換先を辞書削除したい場合は以下の手順が必要です。
- 誤って変換した単語を途中まで入力し、補完サジェストの2番目以降に誤った変換先が表示された状態にする
- Tab (次補完) を何度か押下して、誤った変換先を選択する
- Space(次候補) で誤った変換先に変換する
- <C-d> (辞書削除) を押下する
- 削除するかどうか質問するダイアログが出るので y を押下する
- ユーザー辞書から単語が削除される
こちらの方はTabで選択後にSpaceで変換する操作が必要なため、少し手順が長いことに注意してください。
【TIPS】同音異義語が沢山ある単語を変換する際に絞り込むテクニック
「公証」という単語を入力するために「こうしょう」から変換しようとすると「交渉」「校章」「公称」「考証」などの候補が沢山出てきて変換が少し面倒……といった経験はないでしょうか?
SKKは同じ読みで複数の変換先がある同音異義語を変換する際、文脈を考慮して適切な単語に変換してくれる機能を持っていません。
この特徴は「文脈に関係なく前回選んだ変換結果が必ず出てくるため、複数回同じ単語を変換する場合に変換間違いが発生しない」というメリットでもあるのですが、変換先の単語が沢山ある場合は意図する変換先の単語を見つけるのに時間がかかってしまいます。
上記の問題を解決するため、CorvusSKKには同一の読みで複数の変換先がある同音異義語を絞り込んで変換する機能が存在します。
以下のように操作してみましょう。
- ひらがな入力モードで「こうしょう」と入力してSpace(次候補)キーを押下する
- 変換候補が出てくる。意図した変換先(公証)でない場合、ここで <C-j> (絞り込み)キーを押下する
- 「こうしょう」という文字の右にカーソルが登場しさらに文字を入力可能になるので、「公証」に含まれる文字や、「公証」と同じ文字を含む単語を思い浮かべて読みを入力する
たとえば "公" や "証" の読みとして "おおやけ" や "あかし" と入力してEnterを押下する
たとえば "公" を含む単語として「公的」「公園」を思い浮かべた場合 "こうてき" や "こうえん" と入力してEnterを押下する
たとえば "証" を含む単語として「証跡」「傍証」を思い浮かべた場合 "しょうせき" や "ぼうしょう" と入力してEnterを押下する
上記で入力した読みは絞り込みにのみ利用され、入力される文字には反映されません。 - 入力した読みで絞り込まれた変換結果が表示されるので「公証」が表示されていればEnterを押下して確定する。
- 「公証」以外の漢字が表示されている場合でも、Space(次候補)キーを押下することで指定した読みで絞り込まれた単語だけを候補として表示することができます。
たとえば「おおやけ」で絞り込むと「公証」「公称」の2つだけが変換候補になります
たとえば「あかし」で絞り込むと「公証」「考証」の2つだけが変換候補になります
口頭で漢字を伝える際に「おおやけの公にあかしです」「こうえんの公にしょうせきの証です」といった伝え方をすることがありますが、
これを同音異義語の変換時に使えるようにしたのがCorvusSKKの絞り込み機能です。
CorvusSKKの絞り込み機能は、単語に含まれる 漢字の読み でも良いし 同じ文字を含む単語の読み でも良いです。
かなり幅広く絞り込みができるので、上手く連想ができればスムーズに同音異義語の変換ができるでしょう。
絞り込み機能を使うことで、SKKの弱点である同音異義語を解決できるため活用していきましょう!
【TIPS】接頭辞と接尾辞の同音異義語を変換する際に絞り込むテクニック
例として「次候補選択時」という単語の入力を考えてみます。
このとき、ひらがなから変換する場合は「じ」「こうほ」「せんたく」「じ」という変換をすることになります。
(Google 日本語入力 CGI APIに任せてまとめて変換してしまうという手もあります)
このとき「次」と「時」は「じ」から変換することになりますが、
短い読みの漢字は同音異義語が多く欲しい単語を見つけるまで時間がかかり面倒です。
先述した絞り込み機能でも変換先の単語を見つけることはできますが、
CorvusSKKは接頭辞と接尾辞限定で変換先を絞り込む機能を持っています。
使い方は以下の通りです。
- 接頭辞を変換したい場合、ひらがな入力後に ">" を入力する
"じ>" と入力してSpaceキーで変換すると「次」だけが変換候補になる - 「候補」は普通に入力する
- 「せんたく」を入力、Spaceで「選択」になるまで変換する。Enterで確定させないように注意する
- 接尾辞を変換したい場合、直前の単語の確定直前に ">" を入力する。
「選択」をSpaceキーで候補選択した後、Enterキーで確定しない状態で「>じ」と入力する
「>じ」をSpaceキーで変換すると「時」「路」だけが変換候補になる
このように、接頭辞と接尾辞でよく使う漢字のうち、特に同音異義語がたくさんある漢字を変換したい場合に有用な機能です。
なお、Google 日本語入力 CGI APIを使っている場合は「じ>」という余計な変換候補が出てきてしまうので注意してください。
位置タブ、仮名タブ、全英タブの設定
これらのタブはデフォルト設定で構いません。
Google IMEにおけるローマ字テーブルと同じような設定が可能で、 la → 小文字のぁ といったデフォルト設定だと入力できないローマ字変換ルールを追加することができます。
AZIKなど、デフォルトのローマ字とは異なるローマ字変換テーブルを利用したい場合にカスタマイズします。
ローマ字入力をデフォルト設定よりも効率的に入力したい!という方は以下の記事をご覧ください。
おすすめのローマ字変換テーブル
筆者は「あかならべ配列」という自作のローマ字変換テーブルを採用しています。
なお、あかならべ配列を採用する場合abbrevキーのキー設定は l キーではなく u キーが望ましいです。
他のPCへの設定の引き継ぎ
CorvusSKKの設定ファイルは %APPDATA%\CorvusSKK に存在します。
上記ディレクトリをコピーして、設定を引き継ぐPCの同一パスに配置することで同一設定のCorvusSKKを使うことが可能です。
設定の本体はconfig.xmlです。
Discussion
SKKの設定を色々模索中で大変助かりました。ただ私の環境(Windows11)ではうまく動かない点があったので同様の症状で困ってる人の助けになるかと思いコメントします。
キー1で
q|\ci
を設定されていますがCtrl + i
がTab
としても認識されてしまうらしく、通常のタブがカナ変換に食われて使えなくなってしまいました。キー2にq|C\x49
なら期待した通りの動作になりました。