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三頭身RPG・魔城

2023/07/28に公開

三頭身RPG・目次

拙作『三頭身RPG』(以後は本作)を作るにあたって考えたことなど、つらつら書いて行きます。
今回は港町から和の里の城について。

空島で準備

と言うわけでアルド・レオナ・ハヤテマル・アクジャ・セシリア・ニナの中から随意に4人の編成で。
イベントで喋る可能性があるキャラが増えるし、イベント発生時に並びが決まってないので動かすのが面倒臭いので、パーティメンバー増やして任意に隊列を入れ替えられるのはやりたくなかったんですが。
流石にもう終盤だろうから、プレイヤーもキャラを把握してるだろうし、キャラがいないと話が進みづらい場面もあろうということで[並び替え]導入。


終盤にきて、まだチュートリアルやってます(笑)
というより現代の複雑化したゲームはストーリー全体を使ってチュートリアルを行って、二週目から本番ぐらいでちょうどいいと思います。
あるいは前半まるっとチュートリアル、後半が本番とか。

目的は残りの封印の場所を探し、その封印が解かれるのを阻止すること。
そのほか、ニナはプローブ探し。セシリアは母親の救出。レオナはアダマンタイトの剣の捜索。

周囲の探索

和の里自体はお館様たちに任せて、一行は和の里の周辺に封印がないか探すことになり、まずは港町へ。


終盤感を出しています(笑)
SFのモブを投入することも考えなくはなかったし実際一部投入していますが、ここで投入するとシナリオが発散するなと思ってやめておきました。
ここで月面都市構想は消えました。さようならフースーヤ。


このおじさんはすでに封印が解かれていることを知らない模様。
大型モンスター倒してないなら倒していいよ、とのヒントです。


このおねーちゃん、冤罪は晴れて出戻ってきたようです。トラウマがお土産です。


ついにプローブを発見!まおまんを大量消費していたので、たまたま崩壊を免れたようです。
しゃがみの倒れグラフィックを描くついでに太らせました。顔はニナと一緒で太ってません。
この時点での冷凍まおまんは、店長自ら生産地から運んで町の近辺に密かにおろしたのち搬入という手はず。

和の里から派遣された夜一(本作では名無しの侍)が操る船に乗って出航!


剣の祠にいるフォウ…「頭がいたい」って言わせたくてフォウをここに派遣しました。ひどい。
フォウは魔力探知能力に長けたプローブという設定です。
あ元ネタは「機動戦士Zガンダム」のフォウです。

和の里へ


ニナ完全にわかって言ってます。目の前に明らかに魔王級のやつおるし(笑)
店長がメッセージウィンドウの左側に来るように、丁寧に調整しました。

くぐれて嬉しいです。なお『ドラゴンクエストⅢ』のリメイク版ではくぐれます。

ちなみに、この手前でアクジャが「学校だと思ってた」って言ったのは、セガの元所在地である羽田オフィスの最寄り駅が大鳥居なんですが、セガ出身で転職して別のゲーム会社に行ったクリエイターが非常に多いため、セガのことを「大鳥居ゲーム専門学校」などと呼んだりするからです。

ちなみに大鳥居マニアと羽田マリアは『バトルマニア』に登場するキャラクタ。
付いてきてますか?

城に入ってお館様に報告していると、城に封印があったらしくそれが解かれ、さらに城の敷地が結界で覆われて脱出できなくなってしまいます。


ここもセーブポイントと店(お館様こと狐の獣人)があって西に行くとダンジョンとRPGのサイクルができる閉鎖空間となっています。
どこでも行けるのも冒険の醍醐味ですが、区切った方がステージクリア型ゲーム的な感じで迷わずテンポよく進めるので良い面もあります。
本作の場合は狭く区切らないとバランス調整とかフラグ判定とか面倒臭い…というか間違いなくミスするので、それ以外の方法を取りようがないという感じではあるのですが。


一行は画面東の端の渡り廊下にいます。
薬問屋で体験しているので「なるほどあそこを通るのだな」と気づいてもらえるかと。
こういう重ね合わせが複雑で密度があるマップ、非常にいいですね!


こちらは二階のマップ。

和風といえばゴエモン、ゴエモンはコナミということで。

隠し通路ってトキメキますねー。これも立体交差と同じように「ここには厚みがあるんだ」と立体を意識させる仕掛けですね。


一階のマップ。二階に上がって下りてくる必要があります。


ニナはこれを「自分最強の鉄板ギャグ」だと思ってる節があり、躊躇なくブッこんできます(笑)

これまでは「ボスの前にはセーブポイント」というパターンを守っているのですが、パーティメンバーも増えたことですし入れ替えによるMP回復なども併用すれば道中含めた攻略も行けるだろうということで、そこそこ深いところにいるキュウビさんです。
どこまで行って戻るかアイテムはどれを使うか、そんなマネジメントを行うのがRPGの面白さの一つですが、面倒臭いという感覚に倒れがちなところでもあるので、本作ではほぼ戦闘1回だけで考えればいいように作ってます。

ちなみに、逃げた九尾の狐はお館様の横にちゃっかり居座ってます。


これは『ドラゴンクエスト』リスペクトの王座後ろになんとやらですね。
本作の場合ついたての後ろに見えてますけど、流石にいまどき怪しいと思って調べてもらうのは厳しいかなぁ、と思いまして。


勘のいい人は下の階を通っているときに「落とし穴あるやん」と気づいたかと思います。
一応その前にも宝箱を取ったときに落とし穴を用意して、一度体験してもらってますから、まぁまぁの人が気づいたろう、と思って作りました。


結局、城の下に封印されていたのは九尾の狐とこの大王的な人だったわけです。
閻魔は、なんと珍しくやられてもリトライを許してくれます。魔物というより剣を守る封印の一種みたいなやつなんでしょうね。
ゲーム的には落ちてしまうと戻れないところなので、一生懸命レベル上げしたのがフイになるのもかわいそうだなということで。
本編では特に言及してないですが、メッザノッテ一味は海中から地中を掘り進み、封印を解いているという設定です。


大型モンスターなど一部のキャラには歩行グラフィックに影がついてるんですよね。
だからこういう風に空中に配置すると、影がおかしなことになっちゃうんですか……まいっかの心だーっ!

見事閻魔を倒して結界を解くとゆがんでいた城内が元に戻り、一行は天守閣に出てきます。
ちょうど…というか先に来ていたのに結界があって入れなかったロプロスがアイセルを乗せてやっ来て、空島へ。

ヴェルヴェットルーム

ワタルは龍神丸に乗って創界山を登って行く話なので、竜に乗って山登りによかろうと。
そういえば、コブラも山登り(くだり)テーマに引っ掛けて使いましたね。

まとめ

この辺りから、最終決戦用の強力な武器を渡しています。
ヤイチの弓・薙刀・トツカの剣です。
なんとなくですけど、最終決戦の武器が店で買ったものだと格好つかないような気がするので。

開発日誌です

## 2022-07-31
『三頭身RPG』和の里の城内を作る。

## 2022-08-01
和の里の城内を作る。
港町のイベントを作る。

## 2022-08-02
和の里の城内を作る。

## 2022-08-03
剣の祠イベントを作る。

## 2022-08-04
剣の祠イベントを作る。

## 2022-08-05
謁見の間イベントを作る。

## 2022-08-06
『三頭身RPG』Ver.19.0公開!
間に合わないので半分ぐらいでぶった切ったバージョン。

## 2022-08-07
和の里の城内を作る。

## 2022-08-08
九尾の作成とバランス調整、イベント作成。

## 2022-08-09
閻魔大王の作成とバランス調整。

## 2022-08-10
閻魔大王のイベント作成。

## 2022-08-11
和の里クリアイベント作成。

ということで作るのに10日以上かかってます。
さぁ、いよいよ公開しているものから追い付かれてしまい、苦肉の策として突然ぶった切ってセーブを挟むという仕儀に!
ゲームがアップデートされてバージョンが上がると先に進めるという仕組みなので、連載が終わった今は特になんの引っかかりもなく進めます。
今、僕の手元にしか遊べるものないんですけどね!

今回のツクーラー・まいシャさんのリプレイはこちら。
いつからこんな城が建っていた? - 新・星門記★
のほぼ全部と
ダンジョン攻略中に物資切れはマズイ - 新・星門記★
の全部と
何故、閻魔が退魔の剣を持っているのか不思議に思う - 新・星門記★
の前半部分。

前回 三頭身RPG・海岸の決闘・次回 三頭身RPG・白雪山の魔族

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