2024年の自作キーボード活動を振り返る
この記事はキーボード #1 Advent Calendar 2024の24日目の投稿です。
前日はfoostanさんの2024年のキーボード活動の振り返りでした。そして明日はサリチルさんが控えております。
自作キーボード界のビッグネームお二人に挟まれており恐縮ですが、箸休め的に読んで頂ければ幸いです🙏
ツイートの埋め込みが多いため、表示サイズを少し小さくする & ロードが終わってから読み始めると快適かと思います。
また、KEEB_PD 2024 Advent Calendar 2024の24日目にも記事を投稿していますので、よろしければ御覧ください。
狭ピッチキーボードのDiscordサーバーを建ててみた
実験的にサーバーを建ててみました。
思った以上に皆さん狭ピッチキーボードやキーキャップを作られていて驚きです。もう少し続けてみようかと思います。なんか小さい催しみたいなの開けたらいいな〜とかは考え中。
ジョイスティック
昨年からトラックボール付きのキーボードが流行したこともあり、別の切り口で他の入力コンポーネントで面白いことができないか...と思い立ったのがジョイスティックでした。
ただ、QMK Firmwareのジョイスティックの実装は入力に対して挙動が直線的でどうにか改善できないか...と試行錯誤してみました。
ソースコードはこちらにあります。
Ergo Maneuver
そのジョイスティックを有効活用するべく、設計したのがErgo Maneuver(エルゴ・マニューバー)でした。ジョイスティック搭載だけでなく、アルミニウム製のスイッチプレート・ボトムプレートによるスタイリッシュさも追求した一作です。
個人的には気に入っているのですが、あまりニーズがある気はしていないので後述のキーボードマーケットで少数を頒布したところで終わっています。希望者がいたら再頒布を検討したいと思います。
キーボードマーケット トーキョー
個人的には今年一番のビッグイベントでした。
ありがたいことに開場と同時にひっきりなしに多くの方に訪れて頂けました。
11時の開場から、応対等をこなしていたら気づいたら15時だったのが思い出されます...笑
会場の端の場所を頂けたので、スペースを大きく使えたのはかなり助かりましたね。
キーケットの振り返りは以下の記事に詳細が記載されておりますので、よろしければご覧ください。
Left Slinger
自分用に左手デバイス欲しいな〜とふと思ったので設計したのが、このLeft Slinger。
せっかくなのでジョイスティックとロータリーエンコーダを搭載できる欲張り仕様にしました。
まだ展示しかいませんが、来年のキーケットあたりで頒布できればと思います。
親指のジョイスティックによるポインター操作は好みが分かれそうだな〜と思ったので、3方向で疑似的にキー入力ができる実装をしました。
慣れは必要ですが、1キー相当の大きさで3-4種類ぐらいの入力が扱えるのはちょっとした発明なのでは?と思っております。
切り替えでポインター操作と疑似キー入力を選ぶことができます。r
天キー Vol.6
天下一キーボードわいわい会 Vol.6にも参加しました。
miniDivide 3Dプリントケース
持ち運びやすさを推しているminiDivideですが、耐久性も向上させたいなと思い3Dプリント製のケースを設計しました。
こういう感じで後追いでカスタムパーツつくるのは、どことなくロマンがあって好きですね笑
データをBoothで頒布していますので、ご興味のある方はどうぞ。
Jourkey
旅行先で推しキャラのぬいぐるみやアクスタを映しながら、風景や食べ物の写真撮るのいいな〜と思い、キーボードでも同様のことを実現したいと思い設計したのがこの「Jourkey(ジャーキー)」。
ネーミングはJourney(旅)とKeyboardのカバン語です笑
キーレイアウトは60%サイズを小さくしたようなデザインにしました。
現状はアクリルケースのみですが、ゆくゆくは3Dプリント製のケースも作りたいですね〜。
キーボードフリーマーケット トーキョー(キーフリ)
キーケットの裏番組(?)的なイベントでしょうか。
キーケットは自分が設計したもののみを取り扱うことができるのですが、キーフリはフリーマーケットなので、自分が使わなくなったものも出品できるのが魅力の一つです。
ですので、前からやってみたかった「不要なキーキャップを交換する箱」を用意してみました。
実物はこんな感じです。
思った以上に交換しに来てくれた方が多かったですね。
中には自身で設計されたアルチザンキーキャップを持ってきてくれた方もおりました。
ここぞとばかり、眠っていた自身の試作機や組み立て済み品を持ち込みました。
今思えば、使わなくなったキーボード(他者設計)やキーキャップセットを持ち込めば良かったですね(リサイクル)
こういったキーボード即売会のイベントは数度出ているのですが、御縁もありましてNobuki Inoueさんに売り子をお願いしました。二人いると全然大変さが違いますね...!
KLE配列選手権
↑のような催しを思いついて約半年後に実施しましたのが以下です。
結果は以下です。
その他の投稿や設計制作過程はこちらからご覧になれます。
どれも素晴らしく甲乙付けるのが難しかったため、「いいねの数が多いもの」と「個人的に好きなもの」を選ばせて頂きました。
後者はGreenKeysさんにて「Gravity-36」として販売されるようですので、ぜひご注目くださいませ🙏
Palmslave(miniDivide v2)
多方面から「miniDivideのChoc v2(Lofree)キースイッチに対応したバージョンをつくって欲しい」というお声を頂いたので、流れで設計してみました。
基本的な部分は変わっていませんが
- Cherry MX対応を廃止
- Choc v2(Lofree)キースイッチに対応
- スイッチソケット対応
- 初期段階で3Dプリントケースを視野にいれた設計にする
あたりが変更箇所でしょうか。
JLCPCBが3Dプリントのスプレーペイントに対応したのでさっそく利用してみたりもしました。
頒布はおそらく来年になるかと思います。来年キーケットでの頒布を予定しています。
名刺基板
天キーで配るための名刺基板を新調しました。
横向きにしたのと、入手性の観点でPro Microを採用しました。
ちなみに天キーではあまり配れておらず、大量に余っています笑
天キー Vol.7
[天下一キーボードわいわい会 Vol.7にも参加しました。
Lofreeの未発売スイッチ(当時)が販売されていたので早速購入して展示キーボードに取り付けたりしました笑
総括
昨年と比較すると活動量が落ち着いてしまった感はありますね。
自身からすると、以前までが異常なレベルでのめり込んでいただけで、本来は今年ぐらいが適正ペースなのかな〜という気持ちもあります。
とは言え、キーケットや天キーには継続的に参加するつもりですので、よろしければ暖かい目で眺めて頂ければ幸いです🙏
また、KLE配列選手権やGravity-36のような感じで、人とコラボレーションするような取り組みは増やして行きたいと思ってますので、気軽にご相談くださいませ🙏
来年もどうぞ、よろしくお願いします。
この記事はminiDivideとKeyball44で書きました。
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