ローカルでhello world - Terraformのきほん
ていねいを心掛けたTerraform記事です。スクリーンショット満載でやった気になれます。
Terraformといえばクラウドリソースの作成ですが、この記事ではローカルPC上のリソース作成で済むように工夫しています。
Terraform関連の他の記事は「Terraformのきほんと応用」からどうぞ。
概要
クラウドの登場でサーバー構築が手軽になり、同じようなサーバーを何度もつくることになりました。この手間をソフトウェアによって解決してくれるのがTerraformです。
Terraformのコードを書くことで、サーバー構築を自動化して短時間で行うことができるようになります。
この記事では、ローカルファイルの作成を通してterraformのキホンを学べます。
ゴール
terraformでローカルにhello.txtファイルを作成します。
ファイルの中身は「hellow world!」です。
必要なもの
- 作業時間:15分
- terraformをダウンロードして実行するためのインターネット接続環境
- zipファイルを解凍するためのツール
- カレントディレクトリ変更程度のCUIを扱える技術
Terraformでhello worldを表示する
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Terraformのダウンロード
Terraformのダウンロードページ(https://www.terraform.io/downloads.html)から、お使いの環境に応じたファイルをダウンロードします。
この記事ではwindows用をダウンロードして進めます。
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Terraformをインストール
ダウンロードファイルはzip形式になっています。解凍して任意の場所に配置すればインストールは完了です。
この記事では「c:\terraform」にインストールして進めます。
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Terraformの起動確認
コマンドプロンプトを起動して、カレントディレクトリをインストールフォルダに変更します。
terraformコマンドを実行して以下のスクリーンショットのようにコマンドの使い方が表示されればインストールは完了です。
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ファイルを作成コードを追加する
terraformをインストールしたディレクトリに「hello.tf」を作成して以下の内容を記述します。hello.tfresource "local_file" "helloworld" { content = "hello world!" filename = "hello.txt" }
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初期化処理を実行する
Terraformインストールフォルダで「init」コマンドを実行します。terraform init
コマンド実行が成功すると「Terraform has been successfully initialized!」と表示されて、Terraformインストールフォルダに追加のモジュールがダウンロードされます。
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実行結果を事前確認する
実行結果を事前確認するための「plan」コマンドを実行します。terraform plan
実行結果に追加するファイルのパラメーターが表示されます。
また、下の方に「Plan: 1 to add, 0 to change, 0 to destroy.」と、1つのリソースが追加となる旨のサマリーが表示されます。
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Terraformでファイルを作成する
ファイルを作成するために「apply」コマンドを実行します。terraform apply
実行するとplanコマンドと同様に変更内容が表示されたあと「Do you want to perform these actions?」と、実行を再確認する注意メッセージが表示されます。
ここで「yes」を入力してエンターキーを押すと処理が行われます。
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作成されたファイルを確認する
インストールフォルダに「hello.txt」ファイルが作成されています。
ファイルを開くと「hellow world!」が書き込まれています!
サンプルコード
この記事で作成したコードはgithub上に公開しています。
次はこれをやろう
- 最低限おさえておきたいTerraformのアーキテクチャー(鋭意作成中)
- 変数の使い方
Discussion
インストールにwingetを使う方法について別記事を作成しました。インストールはこちらの手順の方が楽です。