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a / eu + i + o 系日英共用キーボード配列「ワカサギ」
a + o + eu / i 系の日英共用配列を前回は研究した結果、4つの配列を考えた。その中でも日英のバランスが最も良さそうなサクラマス配列を1週間位使用していた。日本語の「にゃ」「にゅ」「にょ」が SFB にならない分、指の絡まなさはサーモン配列と比較して改善されているが、右小指上の y
の使用頻度が日本語では高く、実感される欠点だった。そもそも a + o + eu / i 系配列に注目していたのは、n
とy
を同列に配置して、i
列とは独立にするサケ配列を考えていたからであった。しかし結局サクラマス配列ではその方針を諦めて iy
列を作成し、小指が辛くなってしまっていた。
古今東西のラテン文字配列を収集・分類するうちに、a / eu + i + o 系 配列である Colemak 系の ColemaQ の o,
列を見たときに、日英共用配列でもその作戦で、良いではないかということに気付いた。狭義のColemak 系はホームポジションに arst neio
を持つが、日本語で n
が人差し指に来るのはまずいし、日英共用配列では rnl
列の価値が高いので、移動させるとすると、a + n / eu + iy + o 系ということまで確定する。それに基づいた配列で、大西のコーパスで SteveP's KLA 日英両方 70 点以上を達成するものが作成できた。また魚の名前を取ってワカサギ配列とする。
ワカサギ (Hypomesus nipponensis)
q p r d c b k u y x
a t n s w m h e i o
/ , l g j f v ; z .
前回のデータと一緒に載せると以下のようになった。
layout | sp_en | sp_ja_j | sp_ja_z | gk_en | gk_ja_j | gk_ja_z |
---|---|---|---|---|---|---|
サケ (O. keta) | 68.91 | 72.81 | 73.03 | 66.87 | 55.54 | 53.46 |
カラフトシシャモ (M. villosus) | 72.09 | 64.76 | 66.72 | 46.71 | 83.76 | 66.96 |
シシャモ (S. lanceolatus) | 71.36 | 67.74 | 67.97 | 42.92 | 53.90 | 51.96 |
イトウ (P. perryi) | 68.32 | 71.15 | 70.91 | 44.04 | 49.38 | 51.46 |
サクラマス (O. masou) | 69.87 | 69.44 | 69.66 | 46.11 | 56.62 | 56.12 |
ワカサギ (H. nipponensis) | 70.09 | 70.47 | 68.39 | 45.63 | 46.52 | 53.76 |
genkey のスコアも良好である。というわけで、これからはワカサギ配列を使っていこうと思う。
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