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メダリオンアーキテクチャとは?超概要
はじめに
otot_devです。
以前 BI・BA ツールの新規開発に携わることがあり、「ゴールド、シルバー、ブロンズ」にレイヤーを分けて管理するアーキテクチャがあったはずだと思い、思い出しついでに備忘録を残そうと思います。
メダリオンアーキテクチャ(Medallion Architecture)
メダリオンアーキテクチャとは、データを効率的に管理・活用するためのアーキテクチャです。
この記事では、それぞれのレイヤーが何をしているのか、その概要に焦点を当てていこうと思います。
ブロンズレイヤー(Bronze Layer)
-
何をするレイヤーか
データを「そのまま」保存する層。
センサーデータやログなど、加工されていない生の情報がここに集まる。 -
目的
元データをそのまま保管し、完全性と再現性を確保する。 -
例
- Web アクセスログ
- センサーからのリアルタイムデータ
- 外部システムから取得した CSV ファイル
シルバーレイヤー(Silver Layer)
-
何をするレイヤーか
ブロンズの生データを、わかりやすく・使いやすく整える層。
不要なデータを除去し、複数のデータを結びつける。 -
目的
分析や活用のために、信頼性の高いデータを作成する。 -
例
- 顧客情報と注文履歴を結合する
- 不要なカラムや重複行を削除する
- フォーマットやデータ型を統一する
ゴールドレイヤー(Gold Layer)
-
何をするレイヤーか
ビジネスでの意思決定やレポートにすぐ使えるように、必要な指標や集計結果をまとめたデータを置く層。 -
目的
実務や分析で直接活用できる、価値の高いデータを提供する。 -
例
- 月ごとの売上推移
- 顧客セグメントごとの LTV(顧客生涯価値)
- ダッシュボードに表示する KPI データ
なぜこのように分けるのか?
- データの加工ステップを明確にすることで、品質を保ちやすくなります。
- 目的ごとに適切なデータを選べるため、無駄な処理を減らせます。
- チームで作業する場合も、役割分担や再利用がしやすくなります。
まとめ
レイヤー | 内容 | 目的 |
---|---|---|
ブロンズ | 生データ | 完全な元データを保管 |
シルバー | 整形・正規化 | 分析しやすい形に加工 |
ゴールド | 集計・分析用 | 実務で使える状態にする |
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