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Alteryx Inspire2025 現地レポート DAY4 ~東洋エンジニアリング様のセッションとGrand Prix

に公開

Alteryx社主催のInspire2025に現地参加しましたので、イベントの内容についてご紹介します。

本記事では我々NTTデータがAlteryx製品を通じて支援させて頂いている東洋エンジニアリング様のセッション内容とGrand Prix & Closing Celebrationについてご紹介させて頂きます。

東洋エンジニアリング様のご講演概要

東洋エンジニアリング様がご講演されていたAlteryx Serverに関するベストプラクティスは具体的かつ実用的で、デモ動画を交えて非常に分かりやすくご説明されていました。

  • 講演日:5月15日(木)13:30-14:10(米国時間)

  • 講演者:東洋エンジニアリング DXエンジニアリング部 山口大介様、内橋孝介様

  • 講演タイトル:Best Practices from Toyo Engineering for using Alteryx Server

  • 概要:Alteryx Serverに関するガバナンスやスケールアウトの実現方法、APIの活用方法、その他Tips

    東洋エンジニアリング様提供


  • セッションの内容
    東洋エンジニアリング様はプラントの設計、調達、建設を行うEPCビジネスなどを手掛けております(E=設計・P=調達・C=建設)
    2018年からAlteryxを活用されていますが、2025年までに、何と1200以上のワークフロー(以降WFと記載します)と500以上のスケジュール実行をAlteryx Serverにお持ちとの事でした。
    これだけ膨大な処理をAlteryx Serverで実施されていると様々な運用上の課題に直面しそうです。

    東洋エンジニアリング様提供


以降で大きく3つのAlteryx Serverのベストプラクティスについてご紹介されていました。

1つめは、Alteryx Serverのガバナンスです。
膨大なWFをAlteryx Server上で実行すると、スケジュール実行の最適化や実行エラーなどが問題になりそうです。
東洋エンジニアリング様では、実行時間が1時間以上かかるジョブや、他のWFの実行完了待ち(キュー)になっているジョブ、そして実行エラーについて、Alteryx Server組み込みのMongoDBからデータを抽出し、Power BIとTeamsでモニタリングされているとの事でした。

東洋エンジニアリング様提供

東洋エンジニアリング様提供


WFのスケジュール実行エラーをTeamsで対象者にメンション通知するようになってから、スケジュール実行エラー件数が半数以下に減少したそうです。

東洋エンジニアリング様提供


1つ目のベストプラクティスのまとめです。
ガバナンスの実現のためにAlteryx Server組み込みのMongoDBのデータを取り扱っている旨、そして最後にMongoDBからデータを抽出する方法の参照先の発表をされていました。

東洋エンジニアリング様提供



2つ目はサーバのスケールアウトについてご紹介されていました。
東洋エンジニアリング様ではグローバルでもAlteryxを活用されており、異なるリージョンのユーザー様向けにWorkerノードをスケールアウトする構成を取られているそうです。

東洋エンジニアリング様提供


具体的には、インド子会社に追加のWorkerノードを設置する事で、ネットワークのレイテンシーによるボトルネックを解消し、WF実行時間が8倍改善されました。

東洋エンジニアリング様提供


また、インド子会社にWorkerノードをスケールアウトする事のメリットとして、本体ノード(日本側)からインドにあるDBに対するファイアウォールの穴あけも必要無くなるため、セキュリティの観点でもメリットがある点を上げられていました。
今後グローバルも含めてAlteryxの展開を検討されている方には参考になるお話だと思いました。

東洋エンジニアリング様提供



Alteryx ServerでWFを実行する方法は大きく3つありまして、マニュアル実行とスケジュール実行とAPIによる実行方法があります。
3つ目のベストプラクティスとして、Alteryx ServerのAPIを使ったWFの実行方法についてご紹介されていました。

東洋エンジニアリング様提供


動画を通して、実際の実行プロセスをご紹介されており、分かりやすかったです。

東洋エンジニアリング様提供


Server APIを使う方法として、Swaggerを使う事もご紹介されていました。

東洋エンジニアリング様提供




かなり抜粋させて頂きましたが、東洋エンジニアリング様が発表されていた内容のご紹介でした。
登壇のご様子です。

Grand Prix & Closing Celebration

最終日の夜には、Grand Prix & Closing Celebrationが行われました。
Grand Prixとは、Alteryxユーザーがテーマに沿って、いかに早く正確にWFを作成出来るかを競い合うコンペティションで、毎年行われています。
大盛り上がりしておりまして、今年はOwen Coyleさんという方が優勝されていました。
NTTデータからは今年は参加しませんでしたが、是非来年は参加したいと思います。

おわりに

今回、私は、初めてInspireに参加しましたが、Alteryxがグローバルで広く活用されているのを、自分の目で見ることができ、Alteryx社はもちろんの事、参加者の方の熱量も大きく、大変刺激を受けることが出来ました。
個人的には、生成AIに関連した機能が多数発表されており、今後のAlteryxの活用の幅が広がる事に非常に期待を持っています。まだPrivate Previewの段階の機能もありますが、早速使ってみたいです。
また、新しいサービス「Alteryx One」が発表され、デスクトップ版とCloud版の両方が使えるようになりました。今後はCloud版の機能拡充が進み、活用が一層拡がっていくという風に感じています。

今回NTTデータの日本での活動を評価頂き、アジア太平洋・日本地域において最も貢献したパートナーとして「Alteryx APJ Partner of the Year」を表彰頂くことが出来ました。今後もAlteryxの日本での活用を広げ、日本企業のデジタルトランスフォーメーションがより一層進むように活動していきたいと思います。

ありがとうございました。

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