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12日目:SWEBOKとSQuBOK®~2つの知識体系ガイドの改訂~

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はじめに

このAdvent Calendarでは、過去に私が書いたテストや品質に関する記事の紹介をします。
本日紹介する記事はこちらです。

https://www.nttdata.com/jp/ja/trends/data-insight/2014/122501

掲載日:2014年12月25日
掲載メディア:DATA INSIGHT(NTT DATA)

生成AIによる要約

この記事では、ソフトウェア開発に関する知識体系(BOK=Body of Knowledge)のうち、ソフトウェアエンジニアリング全般を扱うSWEBOKと、ソフトウェアの品質に関する知識を体系化したSQuBOK®の最新版改訂内容を紹介しています。 SWEBOKは,2004年版から約10年ぶりに改訂され、基礎理論・ソフトウェア工学の専門技能・ツールやプロセスなどに関する知識領域が拡充されました。 一方、SQuBOK®も2014年に第2版が発行され、要求分析から設計・実装、セキュリティや互換性など最新の品質特性まで含めた内容が強化されています。
さらに、こうしたガイドを単なる参考書としてではなく、開発標準や組織・プロジェクト文化の基盤として活用することで、経験や属人的ノウハウに頼らず、再利用可能かつ共通理解のある開発/品質管理を実現できると論じています。特にグローバル開発や多人数チーム、長期間プロジェクトなどの現場では、BOKガイドに基づいた標準化が有効としています。

記事に対する補足、訂正、最新情報など

  • 本記事で紹介したSWEBOKガイドとSQuBOK®ガイドは、いずれもその後改訂が行われています。
  • SWEBOK(ソフトウェアエンジニアリング知識体系)ガイド
    • SWEBOKは2024年に第4版が公開され、2025年9月には4.0a版がリリースされています。最新版はこちらからダウンロードできます(英語)。
    • 改訂ポイントについては、早稲田大学・鷲崎教授による講演のレポートが参考になります。主な変更点として、ソフトウェアアーキテクチャ、ソフトウェアエンジニアリングオペレーション、ソフトウェアセキュリティの3つが知識領域に追加されました。また、すべての知識領域にアジャイル、DevOps、IoT、AI、機械学習が組み込まれています。
  • SQuBOK®(ソフトウェア品質知識体系)ガイド
    • SQuBOK®ガイドは2020年に第3版が公開されています。
    • 主な改訂として、「専門的なソフトウェア品質の概念と技術」と「ソフトウェア品質の応用領域」の2章が新設されました。前者ではユーザビリティ、セーフティ、セキュリティ、プライバシーを扱い、後者ではAI、IoT、アジャイル、DevOps、クラウド、オープンソースが取り上げられています。
    • また、SQuBOK®では毎年「SQuBOK Review」が発行されており、参照規格の最新化などの更新が行われています。
  • SQuBOK®については 6日目7日目の記事でも紹介していますので、そちらもご覧いただければ理解が深まります。
  • 参考文献のQuality One「SQuBOK解説」特集ページはリンクが切れています。最新のリンクはこちらです。

さいごに

SQuBOK®ガイドの改訂には私も関わらせていただきました。新しい開発技術に合わせて内容を更新することはもちろん重要ですが、そればかりではガイドの分量が増える一方です。そのため、全体のページ数を大きく変えずに内容を整理し直すという工夫が必要で、そこには想像以上の苦労がありました。
7日目にも書いたとおり、SQuBOK®はソフトウェア開発者にとっての“必携の書”だと考えています。SWEBOKとあわせて、ぜひ一度ご覧いただければと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。明日の投稿もどうぞお楽しみに。

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