6日目:ソフトウェア品質知識体系ガイド-SQuBOK® Guideについて 第2回
はじめに
このAdvent Calendarでは、過去に私が書いたテストや品質に関する記事の紹介をします。
本日紹介する記事はこちらです。
ソフトウェア品質知識体系ガイド-SQuBOK® Guideについて 第2回
掲載日:2008年11月
掲載メディア:Quality One(日本科学技術連盟)
生成AIによる要約
この記事では、ソフトウェア品質知識体系ガイド(SQuBOK® Guide)を概観する「SQuBOK®解説」シリーズのひとつとして、品質マネジメントを中心に解説しています。具体的には、品質マネジメント活動を「組織レベル」「プロジェクトレベル(共通)」「プロジェクトレベル(個別)」といった階層に分類し、それぞれで必要となる活動や考え方を整理。たとえば、QCサークルのような組織的な活動、構成管理や不具合管理などのプロジェクト共通管理、さらにレビューやテストの管理といった個別工程の管理など、ソフトウェア品質を体系的に維持・向上するための枠組みを紹介しています。加えて、単に“技法”を知るだけでは品質は担保されず、それらを計画・実行・管理する“マネジメント”が重要である点を強調しています。
記事に対する補足、訂正、最新情報など
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これまで紹介した記事は社内の同僚との分担で執筆したものでしたが、今回の記事は社外の方との共同連載でした。全4回のうち、私が主担当として執筆したのがこの第2回です。記事にも記載の通り、共著者は辰巳敬三さん(当時:富士通)、池田暁さん(当時:日立情報通信エンジニアリング)でした。他の回へのリンクも含む「SQuBOK®解説」の特集ページはこちらです。
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本連載は、2006年に初版が発行された ソフトウェア品質知識体系ガイド(SQuBOK® Guide)を取り上げたものです。私自身も策定部会のメンバーとして参加し、ガイドの執筆に携わりました。SQuBOK®はその後、第2版・第3版と改訂が進み、私は第1版と第3版で執筆を担当しています。今後改訂がある際にも、可能な範囲で関わっていきたいと考えています。
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第1日目の記事と同様に、本記事でも当時の品質特性としてISO/IEC 9126(JIS X 0129)に基づく6分類を紹介していますが、現在はISO/IEC 25010(JIS X 25010)に置き換わり、「セキュリティ」「互換性」を含む8つの品質特性となっています。
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この記事で取り上げている「ディペンダビリティ」は、私にとってガイド執筆時に初めて触れた言葉・概念でした。その後、自分がディペンダビリティ技術の推進に携わることになるとは、当時の私はまったく想像していませんでした(15日目・17日目で関連する記事を紹介します)。
さいごに
「日本中の品質技術者の知見を集めてSQuBOK®を作る」というニュースを読んだとき、「これはとても興味深い取り組みだ」と感じました。思い切って策定部会のメンバーに声をかけ、迎え入れていただいた経験は、私のキャリアの中でも大きな転機の一つだったと今でも感じています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。明日の投稿もどうぞお楽しみに。
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