1日目:Eclipseテストツール活用の基礎知識
はじめに
このAdvent Calendarでは、過去に私が書いたテストや品質に関する記事の紹介をします。
本日紹介する記事はこちらです。
掲載日:2006年3月30日
掲載メディア:@IT(アイティメディア株式会社)
生成AIによる要約
この記事は、Eclipseプラグインで利用できるテストツールの概要を解説しています。
近年のシステム障害増加を背景に、ソフトウェア品質向上のためテストの重要性を強調し、テストの目的・種類・工程を整理しています。品質は機能性・信頼性・使用性・効率性・保守性・移植性の6特性に分類され、V字モデルに基づく単体・結合・システムテストなど各工程で確認します。静的/動的テスト、ホワイトボックス/ブラックボックス手法なども紹介。EclipseではJUnit支援、カバレッジ測定、機能・性能テスト、静的解析など多様なプラグインを活用することで、効率的なテストと品質向上が図れるとしています。
記事に対する補足、訂正、最新情報など
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この記事は、私にとって初めての社外向け執筆でした。自分の名前と記事が世の中に出ることに緊張しつつも、技術者として一歩成長できたと感じたのを覚えています。社外記事執筆の経験が豊富だった先輩の岡本隆史さんに丁寧にご指導いただきました。
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記事内では、ISO/IEC 9126(JIS X 0129)に基づく6つの品質特性を紹介しましたが、現在はISO/IEC 25010(JIS X 25010)に置き換えられています。新しい規格では「セキュリティ」と「互換性」が独立した品質特性として追加され、合計8つの特性となりました。これにより、現代のソフトウェアが直面する複雑な利用環境や脅威をより的確に反映する体系となっています。
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当時すでにJSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)のシラバスが公開されていたため、テストの分類や用語はそれに沿うよう意識していました。そのため、現在読み返しても大きな違和感はなく、基本的な考え方は今でも通用する内容だと思います(JSTQBでの用語が後に変更された部分を除く)。
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3ページ目に掲載した「テストの工程・種類とEclipseプラグインで利用できるテストツール」の図は、当時のツール群を整理したもので、うまくまとめることができたと感じています。ただし、その後Eclipse関連のプラグインが急速に増加し、ツール体系の整理が追いつかなくなったことを記憶しています。当時はEclipseが急速に普及し、オープンソースの開発支援ツールが注目され始めた時期でもありました。
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Eclipseプラグイン以外を含めた最新のテストツール情報については、以下のサイトも参考になります。近年は更新がやや停滞していますが、体系的な整理資料として有用です。私も初版の作成に関わりました。
ASTER テストツールガイド改訂WG(NPO法人ソフトウェアテスト技術振興協会)
さいごに
20年を経てこの記事を読み返すと、技術の進化や開発手法の変化を実感すると同時に、品質保証の重要性と難しさは今も変わらないと感じます。当時の経験がその後のキャリアの礎になったことを改めて思い出しました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。明日の投稿もどうぞお楽しみに。
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