楽に安定したテックブログを運用したい
はじめに
NEでテックブログを始めて1年以上が経過しました。
テックブログの運営がしんどいと感じている方(企業)も少なくないと思います。
運営としても執筆者としても、心理的負担の少ないテックブログ運営を試行錯誤してきた弊社での取り組みについて紹介しようと思います。
背景
NEではテックブログを活発に運営していくために、「pre-mkmk-tech(プレもくもくテック)」と「mkmk-tech(もくもくテック)」というものを実践しています。
これらを始める前は次のような流れで運営していました。
- 運営メンバーで月1で集まり、ネタと書いて欲しい人の案を出し、大まかな記事公開日を決める
- 書いて欲しい人に執筆依頼し、各々の時間で記事を書いてもらう
- 運営メンバーで公開予定日の管理をする(「記事かけてますか?」のリマインドなど)
- 記事の公開
この運営方法で半年ほどはやっていましたが、運営メンバーも本業務の傍らでテックブログの運営に携わっているため、「依頼している人にリマインドしないと」「期日までに出してもらえるよう管理しないと」などの運営メンバーも執筆者も心理的コストが高いことが課題になってきました。
管理や執筆のハードルをできる限り低くし、定期的に記事が公開されている盛り上がりのあるテックブログを目指して始めたのが月に1回実施している「pre-mkmk-tech」と「mkmk-tech」です。
「pre-mkmk-tech」と「mkmk-tech」
pre-mkmk-tech
「pre-mkmk-tech」とは、「mkmk-tech」(後述)を実施する前に運営メンバーでネタを出し合う回です。
テンプレートに沿ってネタを出し合います。各カテゴリーについては大まかに以下のとおりです。
自分がかけること:運営メンバーが自分でかけそうなネタ
指名で書いて欲しいこと:他のメンバーの活動などから、「これ記事にしたら面白いんじゃない?」と感じたネタ
時事ネタ:カンファレンスやイベント関係や直近のリリースのことなど、鮮度が高いうちに書きたいネタ
Meet up/障害:毎月社内で開催しているMeet upで発表のあった内容や、障害対応等に関するネタ
ここで出し合った内容から翌月に公開したい内容を数本選び、執筆者に依頼してpre-mkmk-techは終了です。
mkmk-tech
pre-mkmk-techを経て執筆者になったメンバーが、業務時間内に集まって一気に執筆を進めちゃおう!という時間がmkmk-techです。
「もくもく」とは言いつつも以下のようにおしながきに沿って進めていきます。
- この時間でどこまで進めるかを設定して共有する
- 記事の構成を大まかに書き、参加者でレビューし合う(「それいいね」「追加で〇〇も知りたい」など)
- もくもく記事を書く
- 振り返り+いつ頃に公開できそうかをざっくり決める
ファシリテーターは時間の管理をしながらこの流れで進めるだけです。
この運用にして良かったこと
運営/執筆の心理的負担が軽くなった
運営目線では、mkmk-techを開催するにあたってはフレームワークに沿って時間管理するだけなので進行における難しさはありません。
また、以前は運営メンバーで公開日を管理していたため、多くの場合は公開日が近づくと執筆者にリマインドする必要がありました。しかし今は公開のタイミングは個人の裁量にある程度任せているのでその必要は殆どなくなっています。
執筆者目線では、業務時間内にmkmk-techがあることで、腰が重くなりがちな書き始めも一気に進めることができます。みんなで一緒にやると捗りますよね。
安定的に記事を公開できている
以前の”頑張って”運用していたときと比べても、記事の公開ペースはほとんど変わっていません。
mkmk-techで書き始めのきっかけをつくり、自分が可能な範囲で大まかな期日を設定することで、毎月数本の記事を公開することができています。
結果、楽な運用で安定したペースで記事を公開できるようになりました。
初めて執筆する人が増えた
以前までは、特定の人に頼り同じ人が多くの記事を書いているという状況でした。
しかし、pre-mkmk-techでネタを出し合うようになってから、様々な人の活動により目を向ける機会が増えたと感じています。
他人に言われないと気づけないだけで、実はそれぞれが記事にできるような知見を持っていて、それをアウトプットするきっかけになっています。
様々な人の活躍に目を向けた結果、中途や新卒の新入社員やデザイナーに記事を書いてもらった事例もあります。
まとめ
弊社でのテックブログの運営方法と、そう変更したことによる良かったことを書いてみました。
現在は今回紹介した運用に落ち着いており、安定した記事公開ができています。
運営方法にも記事の内容にももっと良くできる部分は多くあると思いますが、今後もより良い発信ができるよう継続的に改善していけたらと思います。
本記事がテックブログの運営で悩まれているかたの参考になれば幸いです。
NE株式会社のエンジニアを中心に更新していくPublicationです。 NEでは、「コマースに熱狂を。」をパーパスに掲げ、ECやその周辺領域の事業に取り組んでいます。 Homepage: ne-inc.jp/
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