未経験者&超初心者が最低限やるべきこと 10TIPS
はじめに
今回の記事では、私の独断と偏見で、プログラミング未経験者と初心者を対象に、最低限やるべきことを10個紹介する。あくまで一個人の見解にすぎないので、参考程度に。
1. 勉強する技術分野を決めること
プログラミングは学ぶべき技術分野は多岐に渡る。Web開発に分野を絞っても、学習するべき知識には以下のようなものがある。
- HTML/CSS、JavaScript等のフロントエンド
- RailsやDjango等のバックエンド
- MySQLやMongoDB等のデータベース関連の知識
- Linux、ApacheやNginx等のサーバ構築に関する知識
- ソフトウェアテストやGit等のバージョン管理等のツールや手法の知識
時間は限られているので、すべての技術を学習することは不可能である。そこで、自分が学習する技術分野を絞ることはプログラミングを学習する上では最も大事になる。
2. 成果物(技術記事、ドキュメントやアプリ等)をつくること
次に、自分の手を動かして成果物を作ろう。初心者の場合、そもそも作りたいものややりたいことが全くイメージできず、書籍や記事の写経が終わった後にやるべきことが思い浮かばず挫折した、ということがあるのではないだろうか。
初心者が成果物を作るために最初にやるべきことは、積極的に車輪の再発明を行うことである。車輪の再発明は、IT業界ではネガティブな言葉として解釈されるが、勉強目的であれば仕様を位置から考える必要がないので作業そのものに集中できるメリットがある。
作りたいものがないと悩んでいるなら、自分が普段使っているサービスやアプリのコピーを作ってみてはどうだろうか。それに関する情報源が以下のGitHubリポジトリに掲載されているので確認してほしい。
他にも、QiitaやZennで自分の学びを積極的にアウトプットするのも1つの手段として考えられる。人、つまり第三者に自分の学びや気づきを説明することで、自分の理解があいまいなところや知識の穴が明確になるのだ。「人に教えること」は最強の勉強方法である。
3. 自分自身で判断して最適解を見つけること
プログラミングを勉強していると、分からないことを調べて疑問を解決する作業が無数に発生する。調べ物をする際に、どのような情報源を選択するのかは状況に大きく依存する。ほとんどの場合はGoogle検索を活用して、ヒットした記事にアクセスして疑問を解決することが大半だろう。
ところが、インターネットに掲載されている記事は必ずしも正確なことを述べているのは限らない。ネット記事に書かれていることをそのまま盲信することは絶対にやめるべきである。Googleで検索してヒットする記事の中には、SEO対策されている有害な記事もあるので注意が必要だ。
調べ物をしたり学習を進めたりする際には、多種多様な情報を吟味して、自分自身で判断して自分だけの最適解を見つけることが非常に重要になる。これはIT業界に限らず、どの業界でも言えることだろう。間違った情報によって発生するコストは、単に学び直すだけでは解消できないこともよくある。
4. 読書すること
読書はコスパ最強の活動である。読書には以下のようなメリットがある。
- 読解力や語彙力を上げられる。表現に幅が生まれる。
- ネット記事よりも体系的な知識をインプットできる。
- 自分の価値観や知識を定期的にアップデートできる。
プログラマー向けに読んでおくべき書籍は以下の過去記事にてまとめている。特にコミュニケーション等を学べるソフトスキルを説明している書籍は優先して読むべきである。
5. 法律と税金について学ぶこと
法律と税金は私たちの生活の基盤を支えている。法律や税金に関しては、最低限の知識を学んでおこう。これをやらない人が数多くいるので要注意である。労働基準法、知的財産法、借地借家法、住民税や所得税、年金に関する知識は最低限でも身につけておくべき。全部を学ぶのは不可能なので、必要に応じて学んだり調べたりすることが重要だ。
法律と税金に関しては、「知らなかった」で済まされないことが少なくない。ほとんどの人は義務教育で法律と税金に関して十分に学んでいないので、自分から積極的に情報を取ることが大事になる。
6. Google検索スキルを身につけること
ほとんどのプログラマーはGoogleを使って何か検索して情報を収集することが大半である。情報収集を効率良く行うためにも、Google検索スキルを身につけておこう。Google検索でよく使う演算子や記号は以下の記事にまとめられている。(ただし英語なので翻訳しながら読んでいくほうがいいかもしれない)
7. 英語を勉強すること
普段DeepLやGoogle翻訳等の翻訳サービスを活用している人にとってこのメソッドは不要かもしれない。ところが、英語を勉強することは以下の理由から十分に価値があると考える。
- IT分野の情報は日本語よりも英語のほうが質と量において両方とも優れているから。
- Wordtipsの記事によると、英語話者は11億人以上いることが判明している。これは日本の総人口のおおよそ11倍以上である。日本語話者よりも、英語話者のほうが圧倒的に数が多いから。
- 英文を和文(日本語の文章)に変換する作業がなくなり、英語のまま英語を理解できるから。
- インプットする情報に日本語以外の言語が加わり、幅が生まれるから。
とは言っても、初心者の中には英語をどのように勉強すればいいのかわからない人も少なくないだろう。一個人の見解に過ぎないが、プログラミング初心者にとって一番おすすめの英語の勉強方法は英語圏のYouTubeを視聴することである。登録、視聴するべき英語圏のYouTubeチャンネルは以下の過去記事で紹介している。
8. 「そもそもやるべきなのか」を言語化すること
プログラマーの中には、日々大量にやってくるタスクや資格の勉強に忙殺されている人も少なくないだろう。目の前の物事に取り組むことは決して悪いことではないが、「そもそもやるべきなのか」を言語化することは非常に重要である。今時分がやっていることに対して、「これは本当に自分がやるべきことなのか」「他にもいいやり方がないのか」というように問いかける癖を身につけておこう。
【具体例】
- 上司からタスクを振られた場合、そのタスクが自分の苦手なものであればそれに着手せずに誰かに頼む
- 何か新しい資格を取得する場合、資格を取得する以外に他にもいいやり方がないのか模索する(資格の勉強が楽しい人は除く)
このように、今やろうとしていることに対して「そもそもやるべきなのか」を言語化することは非常に大事になる。
9. 健康に配慮すること
健全な精神は健全な肉体に宿る。規則正しい生活と食事を心がけよう。体調が良くないときは積極的に休む。十分な睡眠時間を確保しよう。この世の中に、自分の健康を犠牲にしてまで取り組むべき仕事は存在しない。健康は良い生活を過ごしたり、良い仕事をしたりする上では最も欠かせない。
10. 職場の徒歩圏内に引っ越すこと
これは会社員だけにしか通用しないメソッドだが、できるだけ職場の徒歩圏内に引っ越そう。通勤時間の長さが幸福度に悪影響をもたらす研究は数多くある。通勤時間を有効活用しよう、という話題があるものの、通勤時間以外にも時間を有効活用する方法は数多くある。通勤時間を減らせば、交通費を削減したり、満員電車のストレスから解放されたりするなどメリットが数多くある。
できる限り、職場に徒歩で通勤できる場所に引っ越そう。
参考サイト
Discussion