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地方学生のXR界隈でのあがき方

2021/12/01に公開

XR界隈、SNS上では最近非常に熱いですが、なんだかんだ都心に実際に行って体験・製作することが良しとされるし、地方にいると周りは"XRなにそれ状態"で議論とか出来ないしで、まだまだどうしようも無い地方格差があるように感じます。その中で、山口県高専生の自分がコロナ禍にどう足掻いてきたのかまとめてみたので、地方に埋もれてるXR好き学生のはじめの一歩の参考になればと思います。

Questを買う

この界隈「被ってみないと分からない」「作ってみないと分からない」ところが多々あるんで、ひとつでもハードを持っているといろいろ早いです。自分は2020年の頭に買いましたが、そこからclusterでのVRスポーツ体験製作、バーチャルロボコン展示、AR展示への応用などへと展開することが出来ました。得られる体験や作るコンテンツで、元を回収しましょう(自分はAR Ads コンテストの入賞で回収できた)
最近ではハンドトラッキングやパススルー機能も整備されてきて、VRだけでなくARにも応用できるデバイスになりつつあるので、XR入門にはとても良いと思います。

S.C.Lに参加する

S.C.Lは全国のAR/MRクリエイター(初心者OK)が集い、アイデアを形にするクリエイティブサークルです。このコミュニティでは同世代の参加者同士でチームを組み(個人可)AR/MRグラスを用いたアプリ開発を3ヶ月で行います。2期までは渋谷のオフライン拠点がメインでしたが、コロナ禍の影響もあり、自分の入った3期からはオンラインでの参加も可能になりました。
3期生は主にMagicLeapを用いてAR×〇〇(自分はIoT)のコンテンツをリモート複数人開発で行いました。Webサイトに作品紹介もありますし、MagicLeap Meetupで成果報告もするので、気になる方はぜひ見てみて下さい!

UT-Virtualに入る

UT-Virtualは東大のVRインカレサークルです。東大生以外もそこそこ居ますし、コロナ禍でオフラインとオンラインのハイブリット体制も確立されつつあります。中ではVR開発の入門講座からイベント展示に向けたチーム開発、そしてXR企業を含めた多方面でのつながりを得ることが出来ます。
CIC Tokyoにある現地設備を使えないのは残念ですが、単純に同世代のXR好きがこれだけ居るということを知り、互いにモチベーションを高めるには良い環境だと感じました。自分は5期でプロトタイプ展示会に向け「鳥人類」という鳥になれるVRゲームを出したのですが、体験設計からSideQuestへのリリースまで、XR開発に必要なサイクルをひと通り体験することが出来ました。

XRの地方展開における課題

パンデミックによるあらゆる活動のオンライン化により、改善はすごく感じます(XRへの一歩は踏み出しやすくなった)。しかし、XRはXRデバイスありきな所はあるので、郵送含めた備品管理の整備と体験共有のノウハウ整備がまだ追いついてない印象を受けます。
なので、地方学生には今できる範囲で情報を集めつつ、開発に挑戦(技術知見は意外とオープンにある)してみてほしいし、XR企業の方々には地方学生も巻き込めるようなイベント/インターンの体制整備をより進めてもらえたら嬉しいです!

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